ラン関係の小説がおもしろくて読んでいる。
これは増田明美さんが書いた本。
Amazonのカスタマーレビューにも書かれているが(それを参考にこの本を読んでみることにした)オリンピック選手ならではの心の動きが丁寧に書かれていて共感を持てる。
増田選手は、高校生の頃から日本記録を次々に塗り替えた。当時のマラソン会のスターでした。そういう人でなければわからない事は数多くある。
そして、最近の解説者としての活躍はすばらしい。
丁寧に取材をされていて奥が深く、そして耳にやさしい声と、絶妙なタイミング。彼女の解説を聞くのは楽しい。
けれど小説はどうなの?などと、うがった見方をしていた。
「あとがき」を読むと、
競技を引退し、今、高橋尚子さんやアテネ五輪金メダリストの野口みずきさんを取材していると、「そうかこんな人だから世界一になれたんだ」と感じます。とくに子供時代や学生時代のさまざまなエピソードが微笑ましい。競技レベルとともに人格が磨かれていく様子が興味深いのです。
この文書を見ますと、謙虚ですよね。
ご自分のオリンピックでの失敗、そして取材していくうえで自分にないものを探し出し、そしてそれを小説という形で発表をしていこうとする姿勢、そういうところを応援したいと思います。
文書については、そういってはアレですが、まだ初心者の域を抜けてないと思いますが、いやでも想像よりもはるかに良いと思いました。この分野をもっと切り開いて欲しいなと思います。
続けて、第2部を読むことにしました。