歌舞伎座です! 「猿若祭二月大歌舞伎」だ。
今日のお席は、桟敷席・東3の1番。
一、お江戸みやげ(おえどみやげ)
川口松太郎・作、大場正昭・演出
お辻:中村鴈治郎
阪東栄紫:坂東巳之助
お紺:中村種之助
角兵衛獅子兄:中村歌之助
女中お長:中村梅花
行商人正市:中村寿治郎(休演か?)
市川紋吉:中村歌女之丞
鳶頭六三郎:坂東亀蔵
常磐津文字辰:片岡孝太郎
おゆう:中村芝翫
400年前の1624年(寛永元年)、猿若勘三郎が猿若座の櫓を上げたのが江戸歌舞伎の始まりと言われている。猿若祭は1976年(昭和51年)に十七世勘三郎丈を中心に歌舞伎座で初めて興行され、今年は50年の節目。川口松太郎さんは第1回直木賞受賞者。勘三郎丈と守田勘弥丈で演じた。湯島天神の茶屋。行商人のお辻とおゆうは鴈治郎丈と芝翫丈が演じる。2人のお国言葉が可笑しい。「江戸みやげに」と観た宮地芝居の人気役者・阪東栄紫に惚れ込んでしまったお辻。しかし栄紫にはお紺さんという大切な女性がいる。お紺さんの養母が「お紺さんをお金持ちのところに愛人として売り飛ばそう」としているのだ。困っているその様子を見たお辻さんはなんと反物を売上た大金が入った財布を差し出すという。なんとも。栄紫とお紺は駆け落ちしていくのだが、その時に栄紫が長襦袢の片袖をちぎって形見のように渡すのだ。お辻さんは「これが私のお江戸みやげ」と言って幕が下りる。ジーンとくるのでございます。
二、鳶奴(とんびやっこ)
奴:尾上松緑
「鳶奴」は江戸前舞踊。ちなみに「冷奴」は豆腐を四角い形に切ることを「奴に切る」と呼んだことから、冷たい豆腐を「冷奴」と称するようになったそう。奴が使う言葉が粋だ。「アッシ」、「テメー」。「旦那」、「親分」。荒くれたところもある。さて「鳶奴」は、「主人に頼まれて買った大事な初鰹を鳶にさらわれた奴が、そのあとを追ってくる。宙を舞う鳶を叩き落とそうと、奴は井戸のつるべ竿を手にするが…」。8分という短い演目。松緑丈は藤間流家元・六世藤間勘右衞門である。良い舞踊です。
三、弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)
猿若祭五十年・猿若座芝居前
猿若座座元:中村勘九郎
猿若座座元女房:中村七之助
男伊達:中村歌昇
同:中村萬太郎
同:中村橋之助
同:中村虎之介
同:中村歌之助
女伊達:坂東新悟
同:中村種之助
同:市川男寅
同:中村莟玉
同:中村玉太郎
呉服屋松嶋女将吾妻:片岡孝太郎
猿若町名主幸吉:中村芝翫
芝居茶屋扇屋女将お浩:中村扇雀
猿若町名主女房お栄:中村福助
呉服屋松嶋旦那新左衛門:片岡仁左衛門
1976年(昭和51年)に十七世中村勘三郎を中心に歌舞伎座で始まった「猿若祭」は、本年で50年の節目を迎える。歌舞伎のさらなる繁栄を願い、豪華な顔ぶれで上演。十八世中村勘三郎は「平成中村座」や「コクーン歌舞伎」などを開催した。片岡仁左衛門丈が挨拶をする。十七世、十八世の話もする。ヤンヤの拍手。福助丈が登場している。黒子さんが後ろに付いて支えている。向きを変える時などは黒子さんがグイっと引っ張っている。片手が使えないから片方の手だけで扇を持つ。そして、あの声でセリフを言う。「歌右衛門」という名前は襲名出来るのだろうか?実に華やかな演目でした。
四、積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
関守関兵衛実は大伴黒主:中村勘九郎
小野小町姫/傾城墨染実は小町桜の精:中村七之助
良峯少将宗貞:八代目尾上菊五郎
1784年(天明4年)11月 、江戸桐座で初演。江戸時代は11月が新しい年の始まりだった。それで「顔見世」。1782年(天明2年)には「天明の大飢饉」が起こり、最大の飢饉であった。その2年後の初演。舞踊劇の大作。雪の降り積もる逢坂山、季節外れの満開の桜。3人の舞。上は顔見世らしい華やかな舞台。下はファンタジーな世界。おとぎ話のように進む。最後まで素晴らしい舞台。終わった途端にお隣に座っているご婦人に「感動しました」と声をかけてしまった。その方が「私も」と言ってくださり笑顔。
銀座駅まで歩き、電車に乗って帰ります。楽しかった!






