歌舞伎座:松竹創業百三十周年・三月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座です!

イヤホンガイドを借りて歌舞伎座に入る。今月は昼・夜にわたって「仮名手本忠臣蔵」。今日は夜の部。Bプロ。わっ、今日も満席だ。凄いね!

お席は、東桟敷・東4の2番。

通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
並木千柳・作、三好松洛・作、竹田出雲・作

五段目:山崎街道鉄砲渡しの場
    二つ玉の場
六段目:与市兵衛内勘平腹切の場
七段目:祇園一力茶屋の場
十一段目:高家表門討入りの場
     奥庭泉水の場
     炭部屋本懐の場
     引揚げの場

<五・六段目>
【Bプロ】
早野勘平:中村勘九郎
女房おかる:中村七之助
千崎弥五郎:坂東巳之助
斧定九郎:中村隼人
判人源六:片岡松之助
母おかや:中村梅花
一文字屋お才:中村魁春
不破数右衛門:中村歌六

勘九郎演じる勘平は「討ち入りに入りたい」と言う。千崎弥五郎は「金を支払えば」と地面に書いて伝える。勘平は金もないのに「支払う」と言う。一方、おかるは100両で売られる。そのうちの50両をおかるの父親が持って暗闇を歩いていると定九郎(悪役なのに白塗り)に襲われ、殺され、お金を抜き取られる。ちょうどそこに勘平が現れ、イノシシを打とうとして誤って定九郎を打ってしまう。定九郎は口から血のり。見事。そして、勘平は50両を頂くことに。

おかるの父・与市兵衛の住まい。勘平はしまの財布を「父にも渡した」と話すのを聞き、「昨晩、鉄砲で打ったのは父親だった」と気づく。父の亡がらが運ばれる。勘平は「自分が殺した」と思う。血のついた財布を取り、確信する。千崎弥五郎と不破数右衛が来る。勘平は自分で腹に刀を突き刺す。勘平の頬に血のりがつく。「腹切りの場」だ。しかし、父親は鉄砲の痕はなく刀で切られた痕。つまりは定九郎を殺したのは仇討ちによるもの。疑いが晴れる。そして、「連判状」に名前を書き、45人から46人になる。勘平は亡くなる。

いやぁ、見入ります。凄い話だ。

お弁当は「特選観劇弁当」、2,300円。あと少しで売り切れちゃうところだった。

美味しいです!

<七段目>
大星由良之助:片岡仁左衛門
寺岡平右衛門:尾上松也
赤垣源蔵:中村松江
富森助右衛門:市川男女蔵
矢間重太郎:中村亀鶴
大星力弥:尾上左近
仲居おつる:中村歌女之丞
鷺坂伴内:市村橘太郎
斧九太夫:片岡亀蔵
遊女おかる:中村七之助

片岡仁左衛門丈の大星由良之助が良い。華があって、凛々しくて、素晴らしい。京都祇園。その由良之助は3日、飲み続けている。尾上松屋丈演じる寺岡平右衛門、おかるは平右衛門の妹だ。由良之助は「おかるを身請けする」と平右衛門に話す。平右衛門はおかるを切って仲間に入れてもらおうとする。おかるが自害しようとすると由良之助が来て、兄妹の一途な心を見届け、平右衛門に敵討ちへの参加を許す。そしておかるに刀をもたせ、手をそえて床下に潜んでいた九太夫を刺殺させる。おかるに裏切り者を討たせて、亡き勘平の代わりに功を立てさせたのであった。

<十一段目>
大星由良之助:片岡仁左衛門
小林平八郎:中村萬太郎
竹森喜多八:中村橋之助
赤垣源蔵:中村松江
富森助右衛門:市川男女蔵
矢間重太郎:中村亀鶴
木村岡右衛門:中村玉太郎
大鷲文吾:中村歌之助
大星力弥:尾上左近
勝田新左衛門:中村吉之丞
佐藤与茂七:澤村宗之助
杉野十平次:中村光
近松半六:市村竹松
倉橋伝助:大谷廣太郎
織部弥次兵衛:大谷桂三
寺岡平右衛門:尾上松也
原郷右衛門:中村錦之助
服部逸郎:尾上菊五郎

討ち入りの当日、降りしきる雪のなか、由良之助率いる塩冶浪士たちは、陣太鼓の音を合図に高家に討入る。奥庭の泉水では死闘を繰り広げる高家家臣の小林平八郎と塩冶浪士の竹森喜多八。遂に本懐を遂げた浪士たちは、亡君の菩提所へ向う途中で旗本の菊五郎丈演じる服部逸郎が馬に乗って登場する。「花水橋」。雪が舞う中で幕が降りる。この演目は討ち入りから47年後に上演された。47にこだわった壮大な物語。

2階に「衣装」が飾ってあるとイヤホンガイドが説明していたので、行って見る。オオオ、これじゃ。

今日のイヤホンガイドに「松本幸四郎丈」が出て話をされた。

昼夜とも観ることが出来て幸せだ。

銀座駅まで歩いて、それから丸の内線に乗って帰る。

歌舞伎座:松竹創業百三十周年・三月大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座です!

今月は昼・夜にわたって「仮名手本忠臣蔵」。夜の部も予約してあります!そして、AプロとBプロで配役が代わる。今日はAプロ。

いつもの場所で写真。

外に出て写真。

記念写真。

歌舞伎座よ、今月も参りました!

歌舞伎座の中に入る。オオオ、ほぼ満席だ。水曜日というのに凄いね。

今日のお席は、東桟敷・東4の1番。お隣に座るおばさんは「仁左衛門さんのファン」だそうでして、私は「玉三郎」なんて会話も楽しい。

通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
並木千柳・作、三好松洛・作、竹田出雲・作

大序:鶴ヶ岡社頭兜改めの場
三段目:足利館門前進物の場
    松の間刃傷の場
四段目:扇ヶ谷塩冶判官切腹の場
    表門城明渡しの場
浄瑠璃:道行旅路の花聟

<大序・三段目>
【Aプロ】
高師直:尾上松緑
塩冶判官:中村勘九郎
桃井若狭之助:尾上松也
鷺坂伴内:片岡松之助
加古川本蔵:嵐橘三郎
顔世御前:片岡孝太郎
足利直義:中村扇雀

「仮名手本忠臣蔵」の「通し狂言」は2013年以来、12年ぶりだそうだ。300年前の3月14日、松の廊下で人情事件が起きた。浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が吉良上野介を斬りつける。そして、即・切腹。浅野家はお取り潰し。「仮名手本」とは、赤穂四十七士をいろは四十七文字になぞらえたもの。講演は「11時から」だが、それより前、10時48分に「チョンチョン」と始まり、10時50分には口上人形による口上が始まる。登場人物を全員、語る。ヤンヤの拍手。11時ちょうどにそれが終わり「定式幕」がゆ〜〜〜っくり開く。実にゆっくり。

三段目、判官が刀を抜いて、、、。勘九郎の判官だ。グィっと引き込まれる。会場が変わる時、大道具さんが「ゴザ」を投げて敷く。その軽快な動きに場内から拍手。

お弁当は「(歌舞伎座限定)蟹めし弁当」、1,900円。

<四段目>
大星由良之助:片岡仁左衛門
塩冶判官:中村勘九郎
顔世御前:片岡孝太郎
薬師寺次郎左衛門:坂東彦三郎
赤垣源蔵:中村松江
富森助右衛門:市川男女蔵
矢間重太郎:中村亀鶴
小汐田又之丞:中村橋之助
大鷲文吾:中村歌之助
佐藤与茂七:澤村宗之助
勝田新左衛門:中村吉之丞
大星力弥:中村莟玉
斧九太夫:片岡亀蔵
原郷右衛門:中村錦之助
石堂右馬之丞:中村梅玉

四段目は「通し」の時しか演じられないそうだ。実際には浅野内匠頭が「何に腹を立てたか」わかってないらしい。しかし、何かがあったのだ。実際の話だから、何ともね。武士が提灯を持って登場するシーン、左手に提灯を持つ。これは武士の作法だそうで。九代目團十郎の構想で、門が後ろに引かれて行き、そこに距離を感じる。

<道行>
早野勘平:中村隼人
鷺坂伴内:坂東巳之助
腰元おかる:中村七之助

いつもとは反対側から幕が開く。この演目は最初はなかったらしい。1833年、裏表忠臣蔵で加えられ人気の演目になった。隼人丈と七之助丈が良いですねぇ。新しい時代になったんだなぁと本当に思う。「おかる勘平」は美しく、そして悲しい舞踊。「殿中で刃傷事件がおきたとき、判官の供で来ていた早野勘平(はやのかんぺい)は恋人おかるに誘われて館を離れていて、主人の一大事に駆けつけられなかった。 取り返しのつかぬ大失態に、腹を切って詫びようとする勘平を、おかるは必死に説得して思い止まらせる。そしてひとまず二人でおかるの実家、京都山崎へと落ち延びていく。」余韻を残しつつ終了。

隣のおばさんと挨拶を交わして席を離れる。

入り口付近には「ご挨拶」の写真。中村春希さん改め「初代 中村春江」丈。

もうお一人は、中村梅秋丈。お二人とも名題試験に合格。おめでとうございます。

雨が降っている。東銀座駅から電車に乗って帰る。

歌舞伎座:壽 初春大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座です!

いつもの場所でパチリ。今月も参りました。

地上に上がります。

こちらの男性が、ずっと、ここに居るのでやむなく撮ります。

今日のお席は、東3の1番。東桟敷席。お隣の席(東3の2番)は空いていた。ゆったり座る。

今月は「松竹創業百三十周年、壽 初春大歌舞伎」だ。

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
曽我五郎時致:坂東巳之助
曽我十郎祐成:中村米吉
大磯の虎:坂東新悟
小林朝比奈:尾上右近
化粧坂少将:澤村宗之助
八幡三郎:澤村精四郎
近江小藤太:中村吉之丞
梶原平次景高:大谷廣太郎
梶原平三景時:松本錦吾
鬼王新左衛門:市川中車
工藤左衛門祐経:中村芝翫

いろいろ問題がある芝翫さん、元気に登場しハツラツとした演技。この演目は通称「対面」といい、初春に演じられている。兄弟の兄(5歳)と弟(3歳)が18年後に父の仇を討つという逸話に基づいている。仇討ち三大(「赤穂浪士の敵討ち」「曽我兄弟の敵討ち」「伊賀越の敵討ち」)のうちの一つ。250年に渡り、あらゆるところで演じられている。坂東巳之助、中村米吉、坂東新悟の3人は昨年までは「新春浅草歌舞伎」に出演していたが卒業し、今年は歌舞伎座に出演しているのだそうだ。舞台は、いたるところに工藤家の家紋「庵木瓜(いおりもっこう)」が記されている。

お弁当は「和牛すき焼き弁当」、1,800円。

二、陰陽師(おんみょうじ)
夢枕獏・作、今井豊茂・脚本(大百足退治)、戸部和久・脚本(鉄輪)

<大百足退治>
藤原秀郷:尾上松緑
大蜈蚣の魂魄:坂東亀蔵
永薙姫:中村魁春

休憩が入る。

<鉄輪(かなわ)>
安倍晴明:松本幸四郎
源博雅:中村勘九郎
徳子姫:中村壱太郎
呑天:大谷廣太郎
蜜夜:市川笑也
蜜魚:澤村宗之助
海老:澤村精四郎
青牙:市川青虎
暗妃:市川笑三郎
赤鬼:市川猿弥
藤原兼家:市川門之助
蜜虫:市川高麗蔵
蘆屋道満:松本白鸚

夢枕獏さんが39年前(1986年)に執筆しシリーズ化した「陰陽師」は700万部以上発行しているそうな。昨年は映画「陰陽師0(ゼロ)」が上映された。

歌舞伎は2013年9月歌舞伎座で上演された。市川染五郎(現在の松本幸四郎)さんが安倍晴明を演じた。能の「鉄輪」が元になっている。今回、松本白鸚さんは座ったままの演技だった。調べると82歳だ。その昔、中村歌右衛門さんの最後の舞台も座ったままだったことを思い出す。

休憩。トイレに行く。

三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)、恋飛脚大和往来
新町井筒屋の場

亀屋忠兵衛:中村扇雀
丹波屋八右衛門:中村鴈治郎
傾城梅川:片岡孝太郎
肝入由兵衛:寿治郎
阿波の大尽:桂三
槌屋治右衛門:中村東蔵
井筒屋おえん:中村魁春

大阪の廓が舞台。見せてはいけない金を見せ、そして渡してはいけない金を渡してしまう。そのやり取りが何とも言えない。残りの金を持って、二人でどこかに向かって旅立って行くところで舞台は終わる。

舞台が終わったのは、15時48分頃。急いで写真を撮る。

「中村扇嘉(せんか)」さん。初代・扇嘉さんだそうです。中村鴈洋さんだった方。名題昇進でございます。

「市川段一郎」さん。佐藤健次さんだった方。名題昇進でございます。

「中村蝶三郎(ちょうざぶろう)」さん。名題昇進でございます。

歌舞伎座よ、今月もありがとうございます。

もう次の方々が入る準備をして表で待っている。記念の写真を撮る。

この後、赤坂見附か四谷あたりまで歩こうと思ったのだが、道を誤り、何か同じところをグルーっと回ってしまい、さっき、見たはずの「国会議事堂前駅」にまた来てしまった。ガク。ここから電車に乗って帰ります。次は地図を見て歩こう。

歌舞伎座:十二月大歌舞伎(第三部)

歌舞伎座です!

いつもの場所でパチリ。

玉三郎の舞台写真を買います。3枚。

歌舞伎座よ、今月も参りました。玉三郎丈が出演する第三部。

イヤホンガイドを借りて、写真を撮りましょう。

中村七之助の鷺娘も観たかったわぁ。

ちょっと時間があるので、歌舞伎座の周りをグルリと歩いてみました。久しぶりに歩くなぁ。あぁ、宮城県の七十七銀行もある。そして、中へ。

二代目・澤村精四郎丈。第三部には出演しないが、澤村精四郎丈が襲名しました。おめでとうございます。

お席は、東4の1番。東桟敷席。

一、舞鶴雪月花(ぶかくせつげっか)萩原雪夫・作
上の巻 さくら
中の巻 松虫
下の巻 雪達磨

桜の精/松虫/雪達磨:中村勘九郎
松虫:中村長三郎

初演は昭和39(1964)年、十七世:中村勘三郎さん。中村屋ゆかりの演目。雪月花の世界を描いている。「桜の精」「松虫」「雪達磨」の三役を勘九郎さんが一人で演じる。「桜の精」は春爛漫の世界に娘が舞い踊る。「松虫」は月明かりを照らす、すすきの明るい草原。松虫の子が親を探す。やがて巡りあう。松虫のユニークな動き。「雪達磨」は恋をする。その滑稽な動きが良い。勘九郎さん流石です。息子の長三郎さんも立派。

お弁当は「有職 彩肴(しゅんさい)弁当」、2,100円。

二、天守物語(てんしゅものがたり)
泉鏡花・作、坂東玉三郎・演出、今井豊茂・演出
富姫:坂東玉三郎
姫川図書之助:市川團子
亀姫:中村七之助
小田原修理:中村歌昇
侍女撫子:中村歌女之丞
薄:上村吉弥
朱の盤坊:市川男女蔵
舌長姥:市川門之助
近江之丞桃六:中村獅童

玉三郎丈が天守物語を演じるのは、実に10年ぶりだそうです。相手方の市川團子さんは20歳。でも、その年の差を感じさせない演技。中村七之助丈が亀姫を演じます。泉鏡花の世界。この演目は玉三郎がはじまりなんだそうです。冨田勲さんのシンセの曲で始まります。最後の最後までグイっと惹きつける演目。今年最後の舞台としては、とても良かった。

歌舞伎座よ、来年も参ります!

歌舞伎座:十一月歌舞伎座特別公演 ようこそ歌舞伎座へ(昼の部)

歌舞伎座です!

お弁当を買って、最初にいつもの場所で写真。

玉三郎カレンダー2025を買う。

1月は豪華。毎月、楽しみなカレンダーです。

歌舞伎座の中へ。今日は配布物がある。これ無料ですよ。

筋書きが売れなくなっちゃうねぇ。私には助かる。毎月、配ってくだされ。

スタンプラリーもある。

帰りに、全部、押しました。

オ、今日は高校生の見学会がある。一等席に高校生がズラリ。立川高校の2年生だ。東京の高校生が羨ましい。授業として見ることが出来るんですよ。良いねぇ〜。

私のお席は「桟敷席・東3の1番」。お隣も女性。

一、ようこそ歌舞伎座へ
戸部和久・構成
〈映像〉幸四郎による歌舞伎座裏側の場
虎之介による歌舞伎あれこれの場
ご案内:中村虎之介

とても面白い演目です。そして本日は「歌舞伎座の開業日」だそうでして。1889(明治22)年11月21日開業。ヘェ〜。映像で幸四郎さんが説明する舞台の裏側。何度、歌舞伎座に足を運んでも、裏側を見ることは出来ない。それをこうして紹介してくれる。以前、玉三郎丈が紹介したものを見たことがある。あれ以来だ。そして、外国人に向けての英語通訳を尾上音蔵さんが担当する。上手い。驚いた。

虎之介さんから「写真撮影をどうぞ」と許可を頂き、いっせいにカメラ撮影。

バシっと決まった。

なんと、客席に降りてくる。

動物達も降りる。

3階席に手を振る虎之介さん。

誰もいなくなった舞台。

動物は桟敷席にも来てくれた。

アハハ、嬉しいですのぉ。

ヤンヤの拍手で幕は降りたのでございます。

お弁当は「JR貨物コンテナ弁当 神戸のすきやき編」、1,580円。

美味しいです。完食じゃ。

二、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
七五調の名台詞に江戸情緒溢れる
河竹黙阿弥・作
大川端庚申塚の場
お嬢吉三:尾上左近
お坊吉三:中村歌昇
和尚吉三:坂東亀蔵

尾上左近さんは尾上松緑さんの息子さん、19歳。今年の春に高校を卒業した若者。松緑さんには、こんなに大きな息子さんがいるんだねぇ。でも奥さんとは離婚されている。寂しいのぉ。

「三人吉三」は河竹黙阿弥の代表作の一つ。お嬢吉三は丈夫に育つようにと女の姿で育てられた。お坊吉三はおぼっちゃんだが家は没落してしまった。お坊吉三はお賽銭を盗んだことから没落する。3人の泥棒が会うのが節分の日。江戸は12/31、1/6、1/14を節分とした。そして、1/14に出会う。七五調のセリフが良い。「月も朧(おぼろ)に白魚の篝(かがり)も霞む春の空」。吉三の3人とも初役だそうです。お坊吉三は籠に乗って出場します。良いお芝居。

三、石橋(しゃっきょう)
獅子の毛振りも勇壮に華やかに踊る
獅子の精:尾上松緑
同:中村萬太郎
同:中村種之助
同:中村福之助
同:中村虎之介

五挺五枚(ごちょうごまい)の演奏。唄:5人、三味線:5人。若い衆は赤い毛で、松緑さんは白い毛で出て来る。最大のみどころは毛振り。迫力ある!素晴らしい。ヤンヤの拍手、拍手、拍手。良い舞台でした。

舞台がはねて、今日は3階まで上がってみましょう。オ、「石橋」の展示。

小判じゃ。

花魁が履く「三ツ葉下駄」。片足で1.5kgもあるそうです。花魁は大変じゃ。

鎧。

籠。三人吉三で利用するもの。

スタンプラリーも推しまして、外に出ます。

記念写真をパチリ。

歌舞伎座よ、今月もありがとう〜!

歌舞伎座:錦秋十月大歌舞伎(夜の部)

今月も玉三郎が出る! しかも片岡仁左衛門さんと一緒に演じる。ということで「夜の部」に参ります。

いつもの場所で記念撮影。

地上に上がって、パチリ。

歌舞伎座よ、今月も来ましたよ!

源氏物語じゃ。

今日のお席は「桟敷席・東3の二番」。お隣も女性。

一、婦系図(おんなけいず)本郷薬師縁日、柳橋柏家、湯島境内
泉鏡花・作、成瀬芳一・演出

早瀬主税:片岡仁左衛門
柏家小芳:中村萬壽
掏摸万吉:中村亀鶴
古本屋:片岡松之助
坂田礼之進:田口守
酒井俊蔵:坂東彌十郎
お蔦:坂東玉三郎

悲しいお話だ。一幕目は玉三郎さんの出演なし。仁左衛門さんも下を向いて謝っている。彌十郎さんが良い味です。「俺を棄てるか、婦(おんな)を棄てるか」って、そんなぁ、ねぇ。仁左衛門さんは昭和54年に歌舞伎座で演じたがのが初演。今回は6回目だそうだ。玉三郎さんは昭和58年に演じて、それから31年ぶりのお蔦。仁左衛門さんとは初演とは意外。別れたくないのに別れなきゃいけない。「この「湯島境内」の場は元々の原作にはなく、劇化されて以降に鏡花自身により戯曲として書き下ろされた、抒情あふれる名場面。主税とお蔦の切ない別れが時代を超えて胸を打つ」と書いてある。悲しい話です。

「和牛すき焼き弁当」、1,800円。

二、源氏物語(げんじものがたり)六条御息所の巻
竹柴潤一・脚本、坂東玉三郎・監修、今井豊茂・演出

六条御息所:坂東玉三郎
光源氏:市川染五郎
葵の上:中村時蔵
御息所の女房中将:上村吉弥
左大臣家の女房衛門:中村歌女之丞
比叡山の座主:中村亀鶴
左大臣:坂東彌十郎
北の方:中村萬壽

染五郎さんが、何というか、大人っぽくなりました。 19歳ぐらいだろうか。伸び盛り。それでも今回の相手役が玉三郎さんだから緊張するでしょうね。「光源氏とその妻・葵の上、六条御息所の三者の恋愛模様を「六条御息所の巻」として新たに描きます」と書いてある。玉三郎さんが時蔵さん演じる「葵の上」に嫉妬するんですよ。そして、次第に嫉妬に狂っていく、、、。恐ろしい。

出演はないが「夕顔」も生き霊に取り憑かれて亡くなってしまう。この時代は、本当に「生き霊」なるものを信じたでしょうね。

何というか、ゾっとするお話で終了したので、ゾっとしながら外に出る。

中村桐乃亮(きりのすけ)さんを襲名。おめでとうございます。次に拝見するのを楽しみにしております!

記念写真をパチリ。

あら、雨がパラついてきた。慌てて地下鉄の入り口へ。地下のお店は終了していた。東銀座駅から電車で帰ります。

本日、購入した写真は3枚。

今日は満席で、補助椅子が出ていたように見える。補助椅子はどうやって購入するのだろう?良い演目でした。

歌舞伎座:秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座です! 玉三郎が「夜の部」に出演するので、今月は夜の部に参りました。

地下鉄を降りて、いつもの場所で写真。パチリ。

エスカレーターで上がって、パチリ。

今日は「本日千穐楽」の横断幕。楽日だなぁ。

イザ、中へ。本日のお席は「桟敷席・東2の二番」。ホットコーヒーを買って着席。

一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
近松半二・作:太宰館花渡し、吉野川
太宰後室定高:坂東玉三郎
久我之助:市川染五郎
雛鳥:尾上左近
蘇我入鹿:中村吉之丞
大判事清澄:尾上松緑

これは本当に歌舞伎らしい演目。玉三郎の定高を見るのは2度目(たぶん)。前回は2016年9月

お話は大化の改新(645年)の時代だが、衣装、髪型とも江戸時代のものだそうです。1771年(明和8年)大阪・竹本座で近松半二が書き下ろしたもの。

2つの家の親子、「母と娘」と「父と息子」の物語。奈良・吉野にある山。太宰家と大判事家の領地争いがもとだ。ところが、娘と息子は出会い、そして恋に落ちる。許されぬ恋。天下をとった謀反人・蘇我入鹿は両家を取り潰そうと考える。

妹山と背山。夫婦を表す言葉になった「妹背山」。国の領地争い、その間にあるのが吉野川だ。今日は花道が二つある。こちら側にも花道。

玉三郎、松緑、その息子の尾上左近、そして市川染五郎。4人が並ぶ。見応えたっぷりでございます。

買った写真はこちら。

お弁当を頂きます。「味めぐり」、2,100円。美味しいです!

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
武蔵坊弁慶:松本幸四郎
源義経:市川染五郎
片岡八郎:中村歌昇
駿河次郎:中村種之助
亀井六郎:市川高麗蔵
常陸坊海尊:大谷友右衛門
富樫左衛門:尾上菊之助
後見:中村吉之丞

毎回、寝てしまうのが「勧進帳」だ。なぜか、、、。今回もまた熟睡でございます。申し訳ありません。

1185年に平家が滅亡し、義経が鎌倉へ参じるが梶原景時から「裏切り者」と言われ、逃げる義経。九州に向かおうとするも暴風雨にあい、平泉に向かう。「安宅の関」を通るところが、このお話。

そして、私はグッスリと眠り、幕が降りる頃に目が覚める。なんともまぁ。

外に出て見上げると、わっ、幕が変わってる! 「錦秋十月大歌舞伎」だ。

「二日初日」の幕も。早いねぇ〜。

記念写真を撮って、帰ります。

歌舞伎座:八月納涼歌舞伎(第二部)

歌舞伎座です! 8月は3部で上演。今日は第二部を買ってある。14時30分から始まる。お弁当なし。

いつもの場所で写真を撮る。アングルが今一つでした。

イヤホンガイドを借りて、歌舞伎座の中へ。本日のお席は、桟敷席・東5の二番。ホットコーヒーを買って着席。

一、梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
河竹黙阿弥・作、髪結新三
髪結新三:中村勘九郎
弥太五郎源七:松本幸四郎
手代忠七:中村七之助
下剃勝奴:坂東巳之助
丁稚長松:中村長三郎
お熊:中村鶴松
家主女房おかく:中村歌女之丞
車力善八:片岡亀蔵
加賀屋藤兵衛:市川中車
家主長兵衛:坂東彌十郎
後家お常:中村扇雀

黙阿弥の作品。髪結新三だ。本当にあった話の説明がある。恋人を助けようと「婿の殺害」を命じたお熊は打首の刑に処せられる。その時の「黄八丈」の小袖が印象的だったらしい。お芝居の内容はグっと変更されている。

勘九郎さんは初演だそうで、いやいや立派です。セリフの中に「父親が」と出て来てヤンヤの拍手。この作品は明治6年、中村座で初演。初演は五代目・菊五郎。そして、六代目の娘婿が十七代・勘三郎。勘九郎のお爺さんだ。中村屋にとってはお家芸とも言える作品。

髪結新三を初和の頃に「カミイ新三」と言ったと説明が入る。あっ、本当だ。カミイだ。リズミカルで良い感じ。

お熊は鶴松さんが演じる。中村屋の三男のような扱いの鶴松。今日も良い演技です。中車さんは大事な役だが出番は少ない。もっと見ていたいものです。ラストシーンは舞台に直ってお辞儀をして終わった。ヤンヤの拍手。

二、艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか):紅翫
紅翫:中村橋之助
虫売りおすず:坂東新悟
朝顔売阿曽吉:中村福之助
大工駒三:中村歌之助
角兵衛神吉:中村勘太郎
町娘お高:市川染五郎
蝶々売留吉:中村虎之介
団扇売お静:中村児太郎
庄屋銀兵衛:坂東巳之助

常磐津。舞踊作品。初演は1865年、あと数年で明治を迎える頃。守田座で上演。四代目・中村芝翫が演じる。いろいろな踊りを演じることから「五目踊り」と言ったりもする。秋の盛りという設定だったが、今は夏の設定で演じられる。浅草は観音様と新吉原もある。

若手がズラリと並んで見事。みんな顔が小さい! 昔の役者さんが出たら「顔デカ」と思うだろうなぁ。勘太郎さんも並ぶ。少し前まで、もっと小さかったが、背が伸びてますね。13歳だって。これから声変わりなど大変な時を迎えるんだなぁ。華やかに舞って終了。良い舞台でした。

歌舞伎座の外に出る。記念の写真も撮りましょう。ウーン、いま一つ。

向き直って、撮り直し。パチリ。

歌舞伎座よ、今月もありがとう〜!

歌舞伎座:七月大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座です! 今日は團十郎さんの通し狂言。楽しみだ。

今日のお席は、桟敷席・東4の二番。

竹田出雲・作、三好松洛・作、並木千柳・作、織田紘二・補綴・演出、石川耕士・補綴・演出、川崎哲男・補綴・演出、藤間勘十郎・補綴・演出

通し狂言 星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)
成田千本桜
市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候

発端:福原湊の場

左大臣藤原朝方
卿の君
川越太郎
武蔵坊弁慶
渡海屋銀平実は新中納言知盛
入江丹蔵
主馬小金吾
いがみの権太
鮨屋弥左衛門
弥助実は三位中将維盛
佐藤忠信
佐藤忠信実は源九郎狐
横川覚範実は能登守教経

全て、市川團十郎

静御前:中村雀右衛門
相模五郎:市川右團次
小せん:中村児太郎
片岡八郎/若葉の内侍:大谷廣松
伊勢三郎:市川男寅
鷲尾十郎/お里:中村莟玉
逸見藤太:市川新十郎
お米:中村梅乃
亀井六郎:市川青虎
駿河次郎:市川九團次
猪熊大之進:片岡市蔵
五人組作兵衛:市村家橘
梶原平三景時:市川男女蔵
お柳実は典侍の局:中村魁春
源義経:中村梅玉

初代:中村梅乃さん。中村梅之さんだった方。2013年に襲名された。私はおそらくは初めて見ると思う。

序幕:
 第一場 堀川御所の場
 第二場 伏見稲荷鳥居前の場
 第三場 渡海屋の場
 第四場 同  奥座敷の場
 第五場 大物浦の場

この演目は2019年7月に團十郎を襲名する前の海老蔵時代に初演された。義経千本桜が舞台になっている。それを團十郎らしい演出にして上映されたそうだ。初演の時は「夜の部」で上演され、16時半から22時までの長丁場の舞台になったそうだ。本日も11時から始まり、15時37分までの予定。

もうね、最初っから團十郎の早替わり。お見事。見応え十分。いつの間に、、、と思うほど、魔法のように変わる。凄いわぁ。場内から割れんばかりの拍手。グイと引き込まれて見る。11時から始まり、12時45分までの舞台。

お弁当を頂きます。今日は「茶飯藤娘」、1,800円。

二幕目
 第一場 下市村椎の木の場
 第二場 同  竹薮小金吾討死の場
 第三場 同  釣瓶鮨屋の場

團十郎は出ずっぱり。体力使いますねぇ。これを通し狂言というのは凄いお話だ。「義経千本桜」は1747年大阪・竹本座で人形浄瑠璃として初演され、翌年、歌舞伎になったそうだ。

大詰
 第一場 川連法眼館の場
 第二場 同    奥庭の場

市川猿翁さんが猿之助時代に演じた「佐藤忠信実は源九郎狐」を思い出す。團十郎さんも負けを取らずに頑張っているのは流石です。今日の演目は文句なしに「お勧め」の一つになった。児太郎さんも良い演技。本来なら「福助」さんになっていたはずなのに、お父様の病気により延期。それがもう10年も経ちますね。いつも、その事を思うのです。

外に出ます。

歌舞伎座よ、今月もありがとう!

そうそう、地下で写真を撮り忘れた。戻って撮影。ついでに洋服も買う。「試着室」がなくなっていた。試着したかった。鏡で当ててみて、大丈夫だろうと買って帰る。安いから良いね。