歌舞伎座:七月大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座です! 今日は團十郎さんの通し狂言。楽しみだ。

今日のお席は、桟敷席・東4の二番。

竹田出雲・作、三好松洛・作、並木千柳・作、織田紘二・補綴・演出、石川耕士・補綴・演出、川崎哲男・補綴・演出、藤間勘十郎・補綴・演出

通し狂言 星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)
成田千本桜
市川團十郎十三役早替り宙乗り相勤め申し候

発端:福原湊の場

左大臣藤原朝方
卿の君
川越太郎
武蔵坊弁慶
渡海屋銀平実は新中納言知盛
入江丹蔵
主馬小金吾
いがみの権太
鮨屋弥左衛門
弥助実は三位中将維盛
佐藤忠信
佐藤忠信実は源九郎狐
横川覚範実は能登守教経

全て、市川團十郎

静御前:中村雀右衛門
相模五郎:市川右團次
小せん:中村児太郎
片岡八郎/若葉の内侍:大谷廣松
伊勢三郎:市川男寅
鷲尾十郎/お里:中村莟玉
逸見藤太:市川新十郎
お米:中村梅乃
亀井六郎:市川青虎
駿河次郎:市川九團次
猪熊大之進:片岡市蔵
五人組作兵衛:市村家橘
梶原平三景時:市川男女蔵
お柳実は典侍の局:中村魁春
源義経:中村梅玉

初代:中村梅乃さん。中村梅之さんだった方。2013年に襲名された。私はおそらくは初めて見ると思う。

序幕:
 第一場 堀川御所の場
 第二場 伏見稲荷鳥居前の場
 第三場 渡海屋の場
 第四場 同  奥座敷の場
 第五場 大物浦の場

この演目は2019年7月に團十郎を襲名する前の海老蔵時代に初演された。義経千本桜が舞台になっている。それを團十郎らしい演出にして上映されたそうだ。初演の時は「夜の部」で上演され、16時半から22時までの長丁場の舞台になったそうだ。本日も11時から始まり、15時37分までの予定。

もうね、最初っから團十郎の早替わり。お見事。見応え十分。いつの間に、、、と思うほど、魔法のように変わる。凄いわぁ。場内から割れんばかりの拍手。グイと引き込まれて見る。11時から始まり、12時45分までの舞台。

お弁当を頂きます。今日は「茶飯藤娘」、1,800円。

二幕目
 第一場 下市村椎の木の場
 第二場 同  竹薮小金吾討死の場
 第三場 同  釣瓶鮨屋の場

團十郎は出ずっぱり。体力使いますねぇ。これを通し狂言というのは凄いお話だ。「義経千本桜」は1747年大阪・竹本座で人形浄瑠璃として初演され、翌年、歌舞伎になったそうだ。

大詰
 第一場 川連法眼館の場
 第二場 同    奥庭の場

市川猿翁さんが猿之助時代に演じた「佐藤忠信実は源九郎狐」を思い出す。團十郎さんも負けを取らずに頑張っているのは流石です。今日の演目は文句なしに「お勧め」の一つになった。児太郎さんも良い演技。本来なら「福助」さんになっていたはずなのに、お父様の病気により延期。それがもう10年も経ちますね。いつも、その事を思うのです。

外に出ます。

歌舞伎座よ、今月もありがとう!

そうそう、地下で写真を撮り忘れた。戻って撮影。ついでに洋服も買う。「試着室」がなくなっていた。試着したかった。鏡で当ててみて、大丈夫だろうと買って帰る。安いから良いね。

歌舞伎座:六月大歌舞伎(夜の部)

昨日、歌舞伎座から帰った後にすぐに予約をした。今日も歌舞伎座。嬉しい。

いつもの場所で写真を。

團十郎さんの来月の看板も、もう一度、撮りましょう。

今日は良い天気。歌舞伎座前で写真を。

昼の部の演目。

夜の部の演目。

歌舞伎座よ、夜も来ましたよ。

中に入る。本日のお席は1階・16列26番。1等の一番後ろの席。隣席が空いているのが助かる。久しぶりに桟敷席ではないから、荷物置き場に苦労する。

一、南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)
  曲亭馬琴・原作、円塚山の場
犬山道節:中村歌昇
犬村角太郎:中村種之助
犬坂毛野:中村児太郎
犬川荘助:市川染五郎
犬江親兵衛:尾上左近
犬田小文吾:中村橋之助
娘浜路/犬塚信乃:中村米吉
網干左母二郎/犬飼現八:坂東巳之助

若手がズラリと並ぶ。嬉しい。昨日、染五郎さんを見た時は、隣に並ぶおじさんと比べると顔が小さくて手足が長くて、何か、歌舞伎が別世界に入った気がしたが、今日は若手が並ぶと、皆さんが同じように顔は小さくて手足が長い。こうやって次の世代に移って行くんだなぁ。しみじみ。若手8人の平均年齢は28歳だそうです。

「八犬伝」は執筆期間が28年。出演数は400人。本の冊数は106冊というとんでもない数値が並ぶ。

水晶の玉を持っていて、そこに文字が浮かび出る。

暗闇の中で宝剣を巡って探り合うという演出。原作には「抜けば玉散る村雨丸(むらさめまる)」とあるそうだ。動きの美、止まった時の美。歌舞伎の美しさ。良い舞台です。

二、山姥(やまんば)
  初代中村萬壽・襲名披露狂言
  五代目中村梅枝・初舞台
  劇中にて襲名口上申し上げ候
山姥:時蔵改め・中村萬壽
山樵峯蔵実は三田の仕:中村芝翫
怪童丸後に坂田金時:初舞台・中村梅枝
源頼光:中村獅童
白菊:梅枝改め・中村時蔵
猪熊入道:中村萬太郎
渡辺綱:初舞台・中村陽喜
卜部季武:初舞台・中村夏幹
源賢阿闍梨:中村錦之助
平井保昌:中村又五郎
多田満仲:中村歌六
藤原兼冬:尾上菊五郎

劇中で「口上」がありました。今日は獅童さんのお子さん達も。時蔵さんの父親も祖父も、「妹背山」で襲名披露をしたのだそうです。新しい萬壽さんはお父様が早くに亡くなり、歌右衛門さんに教わったのだそうです。そして、祖母からも教わり、梅幸のおじ様、七代目・菊五郎さん、芝翫さんにも教わったそうです。そうやって、代々、引き継いでいくのですね。

お弁当を頂きます。今日は「天むす弁当」、2,300円。

結構、ボリュームがありました。

昨日、桟敷席から見た緞帳はこんな感じ。左側に3人の名前が記されている。

昨日は見なかったが中村陽喜さん、中村夏幹さんの緞帳も。

三、魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
  河竹黙阿弥・作、新皿屋舗月雨暈
  初代・中村陽喜、初代・中村夏幹:初舞台
魚屋宗五郎:中村獅童
女房おはま:中村七之助
丁稚与吉:初舞台・中村陽喜
丁稚長吉:初舞台・中村夏幹
召使おなぎ:片岡孝太郎
鳶吉五郎:尾上松緑
小奴三吉:中村萬太郎
磯部主計之助:中村隼人
菊茶屋娘おしげ:市川男寅
浦戸十左衛門:坂東亀蔵
父太兵衛:市川権十郎
菊茶屋女房おみつ:中村魁春

中村陽喜さん、中村夏幹さんの初舞台です。花道から登場。われんばかりの拍手。そして獅童さんが酒をガンガン飲んで酔っ払っていく様は本当も面白い。妹のお蔦が不義の疑いで手打ちにされたことを知り、殴り込みに行くわけだ。しかし、ヘベレケに酔っ払って眠ってしまう。目が覚めて青ざめるも終わったことには何とも。しかし、最後はハッピーエンドで終了するのですよ。舞台はハッピーに終わるのが嬉しい。

外に出ます。

歌舞伎座よ、今月もありがとう!

マスクをとって、もう一枚。

銀座・和光ではディスプレーを変更してました。ヘェ〜。

銀座駅から丸の内線で帰ります。お疲れ様でした。

歌舞伎座:六月大歌舞伎(昼の部)

大雨が降っている。歌舞伎座へ。まずは地下でお弁当を購入。いつもの場所で写真をパチリ。

7月の大きな看板だ。

裏側は團十郎がズラリ。来月も楽しみだわ。前にお蕎麦を食べてコーヒーを飲んだところは、今は洋服売り場になっている。ちょうど良い服があったので買う。安い。ラッキー。

地上に上がって歌舞伎座の中へ。イヤホンガイドの案内が出ている。インタビューがあるらしい。楽しみ。

襲名披露だ。こちらは新しい中村梅枝さん、五代目。

中村陽喜さん、中村夏幹さん。いずれも初代。

ホットコーヒーを買って席につく。今日のお席は桟敷席・東3の一番。

今日、初めて見る緞帳。萬壽さん、時蔵さん、福助さんの祝いの緞帳だ。華やか。

一、上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび)
川村花菱・作、齋藤雅文・演出
正太郎:中村獅童
牙次郎:尾上菊之助
宇兵衛娘おそで:中村米吉
みぐるみ三次:中村隼人
亭主宇兵衛:松本錦吾
勘次女房おせき:市村萬次郎
金的の与一:中村錦之助
隼の勘次:中村歌六

獅童さん、菊之助さんとも、初役だそうです。幼馴染の二人は互いの懐から財布を抜き取ってスリを働いてしまったことに嘆き、これからは堅気となって真面目に生きようと誓う。そして、10年後に、またここで再会しようと誓う。時は経ち、さて、二人は、、、。お二人とも良い芝居です。グイっと引き込まれた。

お弁当を頂きます。「和牛すき焼き弁当」、1,800円。

二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
所作事 時鳥花有里(ほととぎすはなあるさと)
源義経:中村又五郎
傀儡師種吉:中村種之助
鷲尾三郎:市川染五郎
白拍子伏屋:尾上左近
白拍子帚木:中村児太郎
白拍子園原:中村米吉
白拍子三芳野:片岡孝太郎

染五郎さんは顔は小さくて手足が長い。隣で演じるおじさまと、あまりに違う。歌舞伎が別物に見えてくる。これからはこういう歌舞伎になるんだなぁ。「義経千本桜」は何度も観ている。と思って見始めたが、どうもいつもと違う。いつも観ているのは「吉野山」。今日は違った。今日は「義経主従が河内から龍田を抜けて大和へ向かう様子を長唄の舞踊で描きます」ということです。なるほど。

三、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
 六代目中村時蔵・襲名披露狂言
 三笠山御殿
 劇中にて襲名口上申し上げ候

杉酒屋娘お三輪:梅枝改め・中村時蔵
漁師鱶七実は金輪五郎今国:尾上松緑
入鹿妹橘姫:中村七之助
おむらの娘おひろ:初舞台・中村梅枝
官女桐の局:中村隼人
官女菊の局:中村種之助
官女芦の局:中村萬太郎
官女萩の局:中村歌昇
官女桂の局:中村獅童
官女柏の局:中村錦之助
官女桜の局:中村又五郎
官女梅の局:中村歌六
烏帽子折求女実は藤原淡海:時蔵改め・中村萬壽
豆腐買おむら:片岡仁左衛門

「妹背山婦女庭訓」だ。面白いのは劇中に「口上」があるのだ。珍しい女型の仁左衛門さんが仕切る。新しい中村萬壽さん、新しい中村時蔵さん、そして、初舞台の中村梅枝さん。三代並びました。われんばかりの拍手喝采。襲名披露って良いですねぇ〜。そして普段は男役を演じる皆さんが官女を務める。獅童さんも。そして、おもしろおかしく場面は進む。

雨は土砂降りで、今日は東銀座駅から帰ります。あ〜、夜の部も観たくなったなぁ〜。

歌舞伎町大歌舞伎@THEATER MILANO-Za

新宿は歌舞伎町の「THEATER MILANO-Za」で歌舞伎を観る!

この新しい建物に入るのは初めて。今日はダンナも一緒に来てる。ところで何階にあるかも調べずに来てしまった。すると和服をお召しになったご婦人がいらして、おそらくは劇場に行くだろうとついて行った。正解。それは6階でした。しかしエレベーターは「6階は止まらない」と。あらら。5階で降りてエスカレーターで上がる。

イヤホンガイドがありました。2台借りる。そして、お席へ。12時スタート。

1階H列15番、16番。中央に位置している。

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
一、流星(りゅうせい)
〈正札附根元草摺〉
曽我五郎時致:中村虎之介
小林妹舞鶴:中村鶴松

虎之介さんと鶴松さんの美しくも凛々しい舞。ステージは歌舞伎座に比べて横には狭い。花道もない。その分、親近感を感じる。

〈流星〉
流星:中村勘九郎
牽牛:中村勘太郎
織女:中村長三郎

親子3人での舞。親子3人です。感無量。父上の勘三郎さん、お祖父様の勘三郎さんが見たら泣いてるな、きっと。よくよくお稽古しています。上手い。長三郎さんが可愛らしい。勘太郎さんは凛々しく舞う。これからが期待出来る方々です。

ここで休憩がありました。30分くらいか。この休憩でお弁当を食べている人が何人もいらした。なるほど。その手があったか。大急ぎで家で食べてきた身としては感心することしきり。

二、福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)
落語「貧乏神」より、小佐田定雄・脚本、今井豊茂・演出

貧乏神おびん:中村七之助
大工辰五郎:中村虎之介
貧乏神すかんぴん:中村勘九郎

七之助さんのおびんが可憐で、虎之介さん演じる辰五郎を立派に立ち直させる。何ともお芝居らしいストーリー。花道がないから、客席の道を通る。すぐそばを通るから拍手喝采。そして最後がハッピーエンドで終わるのは嬉しい。劇場を出た後も笑顔になるお芝居。

新宿は歌舞伎町でこんなに良いお芝居を観ることが出来て幸せです。

演が終わるとエスカレーターやエレベーターが混み合うことを避けるため一列ごとに立ち上がり、進みます。その前にこちらも見て行きましょう。

のぼりが美しい。

本日の出し物。

ダンナはお土産を買います。「歌舞伎座 雷おこし」、美味しいです!

歌舞伎座:團菊祭五月大歌舞伎(昼の部)

「團菊祭五月大歌舞伎」です!

10時20分頃に東銀座駅に到着。すぐお弁当を買って、いつもの場所で写真。

「宮城伝統こけし」だ。そうか、私が親しんできたのは、この宮城こけしだったんだ。ヘェ〜。

地上に上がります。今月の出し物。

歌舞伎座よ、今月も来ましたよ。

記念写真をパチリ。

少し待って、10時半ドアが開きました。中へ。「四世 市川左團次」さんの一年祭追善公演です。左團次さん、もう1年経つのですね、早いなぁ。

ホットコーヒーを買って、お席へ。今日のお席は、桟敷席・東2の二番。

一、鴛鴦襖恋睦(おしのふすまこいのむつごと)おしどり
河津三郎/雄鴛鴦の精:松也
遊女喜瀬川/雌鴛鴦の精:尾上右近
股野五郎:中村萬太郎

このお話は「上・下」の巻があり、いずれも「曽我もの」に所以するそうです。帰ってから「曽我もの」を検索すると「建久4年(1193年)5月28日、曾我十郎祐成(そがのじゅうろうすけなり)と五郎時致(ごろうときむね)の兄弟が、源頼朝が行った富士の裾野の巻狩に乗じ、父の敵工藤祐経(くどうすけつね)を討った仇討の物語を題材とし、能、文楽、歌舞伎はじめ様々な芸能で演じられる一連の作品のことを、曾我物と呼びます」とのこと。正月には必ず曽我ものが上演されたそうです(今もそうなのかな?)。

平家方の股野五郎は源氏方の河津三郎に相撲で敗れ、約束通り、遊女喜瀬川を河津に譲る。しかし股野は、かねてからの遺恨を晴らすため、河津の心を乱そうと酒に雄の鴛鴦(おしどり)を殺した生血を混ぜる。やがて泉水に、雄鳥の死を嘆き悲しむ雌鳥の精が喜瀬川の姿を借りて現れる。

「上の巻」は長唄で「相撲」がテーマ。「下の巻」は常磐津で「おしどり」がテーマ。おしどりの愛情と執着の深さを表現している。注目は「鳥」の羽ばたきとつま先使い。つま先使いにも注目。

お弁当を頂きます。「團菊祭弁当」、2,400円。

ふふふ、美味しいです!

イヤホンガイドは「左團次さん」について説明する。左團次さんは敵役、老け役もこなし、映画やテレビドラマにも出演、ファン感謝デイではド派手な出立で登場したそうです。お茶目な左團次さんを思い出します。

二、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)四世市川左團次一年祭追善狂言
粂寺弾正:市川男女蔵
腰元巻絹:中村時蔵
小野春風:中村鴈治郎
小原万兵衛:尾上松緑
八剣数馬:尾上松也
秦秀太郎:中村梅枝
錦の前:市川男寅
乳人若菜:市村萬次郎
秦民部:市川権十郎
八剣玄蕃:中村又五郎
小野春道:尾上菊五郎
後見:市川團十郎

初演は1742年正月、大阪だそうです。二代目・市川團十郎が上演、のち七代目・團十郎が歌舞伎十八番に選定したもの。小野小町の子孫、春道の屋敷。家宝である小町の短冊が盗み出されたうえ、姫君錦の前は原因不明の病にかかり床に伏せっている。病は姫の髪が逆立つということ。被せていた薄衣をとるとワワワワワ〜と逆立っちゃう。しかし弾正はその現象を見破るのだ。姫の髪から銀の飾りを取ったら、逆毛が直った。そして天井を突くと大きな磁石を持った忍びの者が落ちてくる。あの髪飾りが、この磁石に吸い寄せられて髪が逆立ったのだ。 

今日は錦の前に左團次さんのお孫さん・市川男寅さんが演じています。中村時蔵さんは来月、中村萬壽(まんじゅ)さんを襲名します。そして、中村梅枝さんは時蔵さんを襲名。今の名前で見るのはこれが最後。

三、極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)河竹黙阿弥・作
「公平法問諍」
幡随院長兵衛:市川團十郎
水野十郎左衛門:尾上菊之助
女房お時:中村児太郎
極楽十三:中村歌昇
雷重五郎:尾上右近
神田弥吉:大谷廣松
小仏小平:市川男寅
閻魔大助:中村鷹之資
笠森団六:中村莟玉
加茂次郎義綱:中村玉太郎
下女およし:中村梅花
御台柏の前:中村歌女之丞
坂田金左衛門:市川九團次
伊予守頼義:上村吉弥
坂田公平:片岡市蔵
渡辺綱九郎:市村家橘
出尻清兵衛:市川男女蔵
唐犬権兵衛:市川右團次
近藤登之助:中村錦之助

江戸時代初期、浅草花川戸に実在し、日本の俠客の元祖と言われた幡随院長兵衛を主人公にした物語のなかでも、本作は九世團十郎に当てて河竹黙阿弥が書いた「極付」とされる傑作だそうです。江戸村山座。「公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)」が演じられる舞台に酒に酔って乱入した男を、江戸随一の俠客、幡随院長兵衛が追い払います。その様子を桟敷で見ていたのは、旗本の水野十郎左衛門。水野率いる白柄組と長兵衛を親分とする町奴たちはもとより犬猿の仲で、水野が長兵衛を呼び止めると、一触即発の事態に。騒動の後、水野の屋敷に呼ばれた長兵衛は、遺恨を晴らそうという水野の罠と知りながらも誘いを受け入れます。引き留める家族や弟子に頼みを言い残すと、長兵衛は水野の屋敷へ一人で向かい、そして殺されてしまう。

なんとも悲しい気持ちになりながら、2階に移動します。ここに「四世 市川左團次」さんの写真が展示してある。

1979年2月に「左團次」さんを襲名している。私が東京に来る2ヶ月前。まだ見ていない。

数々の写真。

まだ亡くなったことが実感出来ない。もう1年も経つのにね。外に出ます。記念写真パチリ。

歌舞伎座よ、今月もありがとう〜。

来月も参ります!

歌舞伎座:四月大歌舞伎(夜の部)

「四月大歌舞伎」です。大好きな玉三郎丈が出演するので久しぶりに夜の部に参ります。ダンナと一緒に桟敷席だ。

その前にいつもの場所で写真をパチリ。

五月人形。

4月の公演は、まさにまさに、片岡仁左衛門さんと玉三郎さんだ。良いわぁ〜。

記念写真を撮りましょう。パチリ。

16時になりました。中に入ります。今日のお席は、桟敷席・東4の一番、二番。

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり) 四世鶴屋南北・作、渥美清太郎・改訂
「土手のお六、鬼門の喜兵衛」
土手のお六:坂東玉三郎
山家屋清兵衛:中村錦之助
髪結亀吉:中村福之助
庵崎久作:市村橘太郎
油屋太郎七:坂東彦三郎
鬼門の喜兵衛:片岡仁左衛門

玉三郎丈のお六は、はすっぱな姐さんの役。これは本当に玉三郎丈の当たり役だ。前回見たのは、2021年2月の歌舞伎座。この時も仁左衛門丈と玉三郎丈だ。仁左衛門さんはこういう役が本当にハマっている。悪いヤツだよね。本当はあんなに良い人なのに役者だなぁ。最後の最後に、テヤンデェイと帰って行くところも本当に良い。場内は割れんばかりの拍手。

桟敷席弁当(4,000円)を頼んであります。

豪華。

お吸い物は温かくて美味しい〜。

「おーいお茶」も届いてます。

二、神田祭(かんだまつり)
鳶頭:片岡仁左衛門
芸者:坂東玉三郎

江戸っ子の憧れ「鳶の頭(かしら)と芸者」の美しい舞踊。これもまた2021年2月の歌舞伎座で見た。この時も仁左衛門丈と玉三郎丈。当たり役だよね。20分という短い舞踊だがピリっと引き締まる。あれから3年経っているのに、お二人はあの日のままだなぁ。若いよねぇ〜。

この幕間に、私はスパークリングワイン、ダンナは生ビールを買いまして、飲みながら観ましょう。

三、四季(しき) 九條武子・作
〈春 紙雛〉
女雛:尾上菊之助
男雛:片岡愛之助
五人囃子:中村萬太郎
同:中村種之助
同:尾上菊市郎
同:尾上菊史郎
同:上村吉太朗

〈夏 魂まつり〉
亭主:中村芝翫
若衆:中村橋之助
太鼓持:中村歌之助
仲居:中村梅花
舞妓:中村児太郎

〈秋 砧〉
若き妻:片岡孝太郎

〈冬 木枯〉
みみずく:尾上松緑
みみずく:坂東亀蔵
木の葉 男:大谷廣松
同:中村福之助
同:中村鷹之資
同:坂東亀三郎
同:尾上眞秀
木の葉 女:市川男寅
同:中村莟玉
同:中村玉太郎
同:尾上左近

舞踊。なんとも華やか。〈秋 砧〉だけは片岡孝太郎丈が一人で舞ったが他の演目は大勢の人が様々に踊って豪華。眞秀丈もしっかり舞ってます。お稽古を積みましたねぇ。〈春 紙雛〉は菊之助丈と愛之助丈の舞が良いです。〈夏 魂まつり〉は芝翫丈が二人の息子と共に舞います。いろいろ女性問題で大変のようですが、芸は芸ですね。最後の最後は本当に華やかで歌舞伎らしくて、とても良かった。

ダンナは「歌舞伎揚」をお土産に買いました。

私は写真を。今月はこの3枚。

今日は雨が降っているので、東銀座駅から電車に乗って帰ります。お疲れ様でした。良い舞台でした。

歌舞伎座:三月大歌舞伎(昼の部)

「三月大歌舞伎」です。「四世中村雀右衛門十三回忌」でもある。雀右衛門さん、観たなぁ。中村歌右衛門さん亡き後は、とにかく雀右衛門さんの舞台が多かった気がする。現在の雀右衛門さんは先代の次男さん。

東銀座駅に到着すると、すぐにお弁当を買う。

そして、いつもの場所で記念写真。

猫の写真がある。ヘェ〜。

地上に出て記念写真。

歌舞伎座よ、今月も参りました!

ホホホホホ。まだ時間が早いので、歌舞伎座の周りをグルリと歩く。

そして、中へ。「雀右衛門」さんだ。十三回忌か。早いなぁ。

本日のお席は東桟敷「東7の2番」。

一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
寺子屋
松王丸:尾上菊之助
武部源蔵:片岡愛之助
戸浪:坂東新悟
涎くり与太郎:中村鷹之資
小太郎:尾上丑之助
百姓吾作:市村橘太郎
春藤玄蕃:中村萬太郎
千代:中村梅枝
園生の前:中村東蔵

「寺子屋」です! 菊之助さんと息子の丑之助さんが出演されている。楽しいスタートから「小太郎」ちゃんが殺されてしまうという悲しいお話に。この時代には本当にあっただろうと思わせるストーリー。悲しい。贔屓の玉三郎は小太郎役でデビューしたのです。私が飼った犬の名前も小太郎でした。って、全然、関係ないけど。

お弁当を頂きます。「茶屋弁当」、1,600円。

二、傾城道成寺(けいせいどうじょうじ):四世中村雀右衛門十三回忌追善狂言
傾城清川実は清姫の霊:中村雀右衛門
白川の安珍実は平維盛:尾上松緑
難波経胤:大谷廣太郎
真名辺三郎:大谷廣松
童子花王:坂東亀三郎
童子駒王:尾上眞秀
僧妙碩:大谷友右衛門
導師尊秀:尾上菊五郎

「道成寺物」というそうです。四世雀右衛門の十三回忌追善狂言で、現在の雀右衛門さんは先代の次男さん。立派に受け継いでいる。

三、御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)
真山青果・作、真山美保・演出:元禄忠臣蔵
徳川綱豊卿:片岡仁左衛門
富森助右衛門:松本幸四郎
中臈お喜世:中村梅枝
中臈お古宇:澤村宗之助
おいぬ某:小川大晴
津久井九太夫:澤村由次郎
上臈浦尾:市村萬次郎
御祐筆江島:片岡孝太郎
新井勘解由:中村歌六

仁左衛門さん、本当はとてもとても優しいおじいちゃま。それがこんな役では凄腕のキリリとした人になるんだから、本当に凄い。松本幸四郎さんも年々、進化しているように感じている。

舞台がはねました。外に出ます。今月も楽しい・楽しい歌舞伎座でした。

歌舞伎座:十八世中村勘三郎十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎(昼の部)

「十八世中村勘三郎十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎」です。

勘三郎さん、57歳という若さで亡くなってしまった。「これから」様々な役に挑戦出来ただろうに、本人が一番、悔しがっているだろうと思う。

東銀座駅に到着すると、すぐにお弁当を買い、わっ、今日は混んでますね。列に並んで買う。そして、いつもの場所で写真を撮る。今月も参りましたよぉ〜。

オ、勘三郎さんのコーナーが出来ている。

本は読みました!

DVDもたくさんある!

サ、歌舞伎座の中へ。勘三郎さんがお出迎え。良い写真。

今日のお席は東桟敷「東3の2番」。

一、新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)「野崎村」
久作娘お光:中村鶴松
丁稚久松:中村七之助
油屋娘お染:中村児太郎
百姓久作:坂東彌十郎
後家お常:中村東蔵

鶴松さんのお光。良かったです。大根を切ったり、お灸をすえたりする。十八世・勘三郎さんが可愛がっただけある。勘九郎・七之助の弟分のような鶴松さん。この役、三回忌の時は七之助さんが演じたそうだ。その良いお芝居の途中、寝てしまいました。すみません。今、風邪をひいているので、そのせいに違いない。鶴松さんの登場を可愛らしく見守り、そして寝てしまった。トホホホホ。気がついた時にはラストシーン。拍手。トホホ。

お弁当を頂きます。今日は「和牛すき焼き弁当」、1,800円。

二、釣女(つりおんな) 河竹黙阿弥 作
太郎冠者:中村獅童
大名某:中村萬太郎
上臈:坂東新悟
醜女:中村芝翫

明治34年歌舞伎舞踊劇として上演されたのが最初。これがまた愉快な舞踊劇です。踊ってみたかったなぁ、こういう作品。勘三郎さんを思い出しながら見ます。そして愉快な女性が芝翫さん。アハハ、もうね、愉快愉快。楽しい舞踊でした。

休憩時間はそのまま席に座ってました。そして最後の演目が始まります。

三、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)、三世河竹新七 作
序幕
大詰 吉原仲之町見染の場より
立花屋二階の場まで

佐野次郎左衛門:中村勘九郎
兵庫屋八ツ橋:中村七之助
兵庫屋九重:中村児太郎
下男治六:中村橋之助
兵庫屋七越:中村芝のぶ
兵庫屋初菊:中村鶴松
遣手お辰:中村歌女之丞
女中お咲:中村梅花
若い者与助:中村吉之丞
絹商人丈助:大谷桂三
絹商人丹兵衛:片岡亀蔵
釣鐘権八:尾上松緑
立花屋女房おきつ:中村時蔵
立花屋長兵衛:中村歌六
繁山栄之丞:片岡仁左衛門

勘九郎さん、良い演技です。またまた勘三郎さんを思いながら見てました。そして七之助さんも良い八ツ橋です。以前は玉三郎さんが演じてました。しかし、その前は歌右衛門さんの独占場だった。それを福助さんに伝授。そして、玉三郎も。玉三郎からは七之助へ。良い演技の継承。

花魁道中という華やかな舞台から始まり、そして、最後は殺してしまう。まさかまさかの展開に本当になんていうお話なんでしょう。「よく切れるなぁ」というセリフが不気味。勘九郎さん、立派になったなぁ。

歌舞伎座の外に出ます。

記念の写真もパチリ。

夜の部の人達が待ってます。歌舞伎座前は大勢の人。

中村屋の3人だ。良い写真です!

歌舞伎座・2024年1月 歌舞伎座壽 初春大歌舞伎(昼の部)

歌舞伎座(昼の部)でございます。「東銀座駅」を降りてすぐの、いつもの場所でパチリ。

新春らしくて良いですねぇ。

地上に上がります。

イヤホンガイドを借りて歌舞伎座の中へ。あら、こんな展示がありました。「チャリティオークション」です。最低入札金額は5万円から。アハハ。「五人三番叟」2つと夜の部の「寿曽我対面」。

今日のお席は桟敷「東2の2番」。隣の席は「空き」でした。ゆったり座ってみます。

一、當辰歳歌舞伎賑(あたるたつどしかぶきのにぎわい)
〈五人三番叟〉
三番叟:中村福之助
三番叟:中村鷹之資
三番叟:中村歌之助
三番叟:中村玉太郎
三番叟:中村虎之介

〈英獅子〉
芸者:中村雀右衛門
鳶頭:中村鴈治郎
鳶頭:中村又五郎

日本舞踊。「五人三番叟」は若手5人によるハツラツとした舞踊。正月や顔見世、こけら落としなどで上演されることが多いそうです。お祝いの舞。「英獅子」はしっとりと踊ります。上手い。芸者とトビの頭がイキに踊る舞踊だそうです。吉原は幕府公認の遊び場。最初にあった場所(日本橋人形町)は1657年の「明暦の大火」により消失しし、浅草・浅草寺の裏側に「新吉原」として誕生したのだそうです。廓は社交の場、流行の発信地でもあったそうです。イキな男性は「イナセ」と言われ、男気がある人。私は日本舞踊をまたやってみたいなぁといつも思うのです。無理ですけどね。

まだ11時22分。休憩時間は25分。迷うが食べよう。お弁当は「藤娘」、1,800円。

結局、半分だけ食べる。ホットコーヒーを買う。350円。ゆっくり飲む。

二、荒川十太夫(あらかわじゅうだゆう)
神田松鯉・口演より、竹柴潤一・脚本、西森英行・演出、赤穂義士外伝の内
荒川十太夫:尾上松緑
松平隠岐守定直:坂東亀蔵
大石主税:尾上左近
杉田五左衛門:中村吉之丞
泉岳寺和尚長恩:市川猿弥
堀部安兵衛:市川中車

幕開きと共に市川中車演じる堀部安兵衛の切腹シーンから始まる。何とも暗い始まり。「赤穂義士の七回忌を弔う人々が行き交う泉岳寺の門前」、尾上松緑演じる荒川十太夫は下級武士なのに、それに似つかわしくない身なりで登場する。それを偶然居合わせた吉之丞演じる杉田五左衛門に「武士が身分を偽ることは大罪」と咎められる。すると荒川十太夫は「堀部安兵衛の介錯をつとめた日のことを語り始める」、「忠臣蔵」の後日譚。グっとくる筋でございます。

休憩にお弁当の残りを食べる。完食。美味しいです。売店を見に行き、玉三郎の写真をじっくりと見るも買わない。すみません。

三、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)
北條秀司・作・演出、奈河彰輔・演出、大場正昭・演出、江戸みやげ

手拭い屋伊之助:松本幸四郎
女房おきわ:尾上右近
雇人又市:市川染五郎
博奕打ち福造:大谷廣太郎
おそめ:市川青虎
弔問の女おしづ:中村梅花
遊び帰りの男:澤村宗之助
寺男甚平:中村亀鶴
法印重善:中村錦之助

今日一番のお楽しみは、この演目。2008年に「赤坂歌舞伎」で中村勘三郎丈が好演したのを見て以来だ。今日は松本幸四郎。良い味が出ています。「死んだ」と思ったら、実はドロドロドロドロ〜〜〜。アハハ。これがまた良い演技。そして、尾上右近のおきわ。これがまた良いですわ。最後に狂った姿を演じるも、それが演技とは。いやはや、面白い筋書きです。

記念の写真もパチリ。

この瞬間、人がいなかった。あとは大勢の人が行き交っているのに。パチリ。

幸四郎さんの笑顔が良いですねぇ〜。

歌舞伎座よ、今日もありがとうございました。

新橋演舞場・2024年1月 初春歌舞伎公演・平家女護嶋

平家女護嶋(へいけにょごのしま)
恩愛麻絲央源平(おやこのきずななかもげんぺい)
――SANEMORI PARTII――

近松門左衛門 歿後三百年
近松門左衛門・作、石川耕士・補綴&演出、藤間勘十郎・演出&振付

俊寛僧都/常盤御前/斎藤別当実盛:市川團十郎
実盛娘ひな鶴:市川ぼたん
女童笛竹実は源牛若丸:市川新之助
能登守教経/腰元白菊:中村児太郎
海女千鳥/伊勢三郎:大谷廣松
御厩喜三太:市川男寅
丹波少将成経/荒熊団右衛門:市川九團次
平判官康頼/姉川平次:片岡市蔵
茶亭文治:市村家橘
熊野の僧湛増:大谷友右衛門
瀬尾太郎兼康:市川男女蔵
丹左衛門尉基康/武蔵坊弁慶:市川右團次
俊寛妻あづまや:片岡孝太郎

お席は桟敷席・1階右の4番。隣の「3番」席には人が来なかったから、ゆったり観た。

市川右團次さんの「口上」から始まる。まだ幕が開いてから数日だから、口上でちょっと忘れるもご愛嬌。袖から援護があって進む。会場は笑みと拍手喝采。

今年は近松門左衛門・没後300年。このような舞台が出来たことは嬉しい。

千鳥さんの着物には「たこ」が広がった絵が描かれている。海に関わる人という意味も込められているらしい。

俊寛が伸びた髭をしごいて刀を逆手にもち見得をするシーンがある。これは中国の「関羽(かんう)の髭」にまつわるものだそうで俊寛を英雄化したものであるらしい。深い。

團十郎の俊寛を見るのは2度目。前も團十郎にはどうだろう? と思いながら観始めたが意外にも(すみません)適役。悲しい俊寛。幕が降りても悲しみは続く。

11時少し過ぎてから入ったら、お弁当は「売切」ばかりで、やむを得ず、玉子サンドとホットコーヒー。

サクっと食べ終わったのでトイレが混む前に入れて助かった。

二幕目はわずか15分で終了し、5分の幕間の後は大詰。

團十郎さんの息子・新之助君と娘の市川ぼたんさんが登場する。最初、新之助君は女装をしている。アレ?と思っていると、それは化けていたのです。「男だろう」と見破られると、それまでの高い声から、少し下げて、男の子らしくなる。

市川ぼたんさんも出て、親子3人が舞台に揃うのは初めてだそうです。お子さん2人も上手い。そして、團十郎さんの早変わり。女装と男装ですからね、声のトーンも仕草も異なる。

とにかく新之助さんの演技の幅が大きく広がっていることに感心する。こうやって一つずつ積み重ねて立派な役者になっていくのだなぁ。

最後のシーンでは新之助さんは馬に乗って舞台を巡る。前の役者さんの両足が上がって、それを支える後ろ足の役者さんも大変です。そして、その上で堂々と舞う新之助さん。次回作も楽しみになりました。

「恩愛麻絲央源平(おやこのきずななかもげんぺい)」には、亡くなった「麻央さん」の名前が入っているのだそうです。子供達の活躍を見たかったろうなぁ。

イヤホンガイドを返却して外に出ます。

團十郎さんと新之助さんの写真。

團十郎さんと市川ぼたんさんの写真。

「大入」じゃ。

自撮り写真も。

新橋演舞場でござる。

自撮り写真も。すみません。