「読書」カテゴリーアーカイブ

読書:陸王

ずっと「趣味は読書」でした。小学校1年生から。それが、、、病気をしてからは読むことが出来なくなっていた。最初は1行も読めない。少しずつ初めて「3行読めました」とか、「1ページ読めました」という感じで進みまして、そして、とうとう1冊を読みきったのは黒柳徹子さんのエッセイ本。そして、今回が2冊目。嬉しい。

この本は会社の人から借りました。「オヤマさん、これ読みます?」と貸してくれた。ありがとう!

「陸王」池井戸潤・著。

百年の歴史を有する老舗足袋業者「こはぜ屋」の社長・宮沢が新規ビジネスを思いつく。ランニングシューズの開発だ。社内にプロジェクトチームを立ち上げるも問題が次から次へ。

資金もなく、経験もなく、素材選びにも苦慮する。ふとしたことから新しい出会いがあったり、困難を乗り越える方法が出来たり。面白い。

ランニングする者にとってシューズ選びは重大です。エリートランナーともなれば、それは本当に大事な大事な仕事。

そして、シューズを作る人たちも、一つ一つを繊細に組み合わせていく。そんな中、社長の息子が親に反発するように他の会社を受験する。受けては失敗を繰り返し、そして、、、。

この本は結構、分厚いのに、とても楽しみながら読みました。Sさん、貸してくれてありがとう!

読書:緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で

「緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で」小山靖史・著。

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緒方貞子さん、いったい、どんな女性なのでしょう?
テレビで拝見する姿は、何というか、良家の子女って感じですよね。
それなのに、国連難民高等弁務官とか、難しい問題に立ち向かう姿にギャップがあるというか。

この本を読んで、その謎が解けた気がします。
この本は、NHKの小山靖史さんがインタビューしたものをまとめたもの。

緒方貞子さん、政治家の家に生まれたのですね。
曾祖父に犬養毅さん。
祖父に外交官である芳澤謙吉さん。

お父さんの転勤で、サンフランシスコや中国で幼少期を過ごし、戦争に突入していく。

テレビで見た流暢な英語も、幼少期からの外国暮らし、グローバルな感覚と政治家感覚を兼ね備え、それだけではない勤勉な少女が大人になり、大学で勉学に励み、そして結婚して子育てしながらも様々な事にチャレンジする姿は、私達、女性にとっては手本となる方だと思いました。

私は、良妻賢母になるようにと育てられました。
結果、まったく逆の道を歩いていますが、もし、私が、「女性も仕事をするべき」と育てられていたら、いったいどうなっていただろう?

緒方貞子さんは、お父様の考えが当時としてはビックリするようなものだったろうと想像します。

あの第二次世界大戦を経験した貞子さんだから言えることがたくさんある。
仕事をしている女性、子育てに追われてる女性、あらゆる女性に読んで欲しい本。

永澤仁さんのトークイベント

気仙沼出身にすごい人がいる。

永澤仁さん。

南町出身。私の2学年上にあたる。
気仙沼小学校→気仙沼中学校→気仙沼高校卒業。

このたび、本を出版され、その記念のトークイベントがあるというので、気仙沼出身らを誘って参加しました。

その前に本はこちら。
「もったいないワタシの売り方」
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これ、ぜひ、書店でお手にとって見てください。
パラリとページをめくると、文字数がそれほど多くないので、サクっと読める感じがわかります。
実際に、サクっと読みました。

それでいて、深い。

トークイベントが行われたのは、渋谷・東急百貨店7Fの「MARUZEN&ジュンク堂書店」の喫茶コーナー。
事前に予約をしていて、1,000円でワンドリンクがついています。

机の上にはMacが用意されているけれど、ほとんどは永澤さんが印刷してきた「紙」を見せながらのトーク。

それがですね、ホント楽しいの。
おもわず笑っちゃう場面が多い。
けれど、その中にすごい深いことを話すのね。

「アイディアってさ、誰だって出来ることなんだ
だけど、24時間考える事が出来ない人には出来ない」

つまり、特殊な脳のことよりもそれに夢中になる時間がどれだけあるのかないのか。

そして、Macに用意されたムービーを見ると、スーっと引き込まれます。
力がある作品。

気仙沼出身にこんなすごい人がいますよー。

その後は、出身者の皆さんと一緒の飲み会。

魚山亭

宮崎の「地鶏」とか、美味しい。
しめの「冷汁(ひやじる)」が、こりゃ、旨いわ。食べ過ぎちゃうね!
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気仙沼の話で盛り上がったのはいうまでもございません。
皆さん、ありがとうございました。また会いましょう!

読書:不格好経営

「不格好経営」南場智子・著。

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南場智子氏は、ご存知「DeNA」の創業社長。
元マッキンゼー。

と聞いただけで、どれほどの才媛であり、どれだけの辣腕と思いますよね。
思います、思います。

DeNAは鮮やかにモバイル系でトップに立ち、いつの間にか球団のオーナーになり、そして、今なお快進撃を続け、海外に展開しているグローバル企業に成長し、成長し続けている会社。

その創業社長が女性であり、しかも若くて美しくての創業。
しかしながら、ホリエモンや三木谷氏のようにマスコミに出まくるわけでもなく、ジワーっと、そしていつの間にかトップにいるという「したたか」とも見える手法に興味を持つ方も多いのでは?私もその一人。

この本、それを覆してというか、人間味あふれる人柄が随所に出ていて、ますます、やっぱ、この方はすごいわ〜と思うわけです。

ぐいっと引き込まれる文書の力強さも手伝い、一気に読みました。
経営は大小に関わらず、ほんの何かのきっかけで大きくなったり、つぶれてしまったりする「生き物」です。
その小さなきっかけをつかめるか、つかめないか。

そのドロ臭くもあるが、必死で何かをつかもうとする姿勢は、経営者のみならず、多くの方(特に若い方には)共感出来る部分もあるのでは。

読書:大人の流儀

「大人の流儀」伊集院静・著。

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一番最初のページが「大人が人を叱る時の心得」ですよ。
もうね、この文書だけで、あぁ、この本を読もうと思うわけです。

若い女の子に”KY”という言い方があって、空気が読めない人のことだ、と説明された。「馬鹿言ってるな。なぜいい年して女、子供の吸ってる空気を読まにゃならんのだ」

痛快ですね〜。

この本を読んで、伊集院さんが今は仙台に住んでいることを知った。
あの震災の時も仙台で被災されたようだ。

そして夏目雅子さんが亡くなった時のことも、独特な言い回しで悲しみが伝わる。

いまの世の中の多様化とか、さまざまなことに、「俺は俺だ」とか「俺はこう生きるのだ」的な、頑固親父というのか、一本筋が通ったところを随所に感じることが出来て、久しぶりにスカっとする読み応えある本でした。

読書:グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」辻野晃一郎・著。

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ソニーを退社した後にGoogle入社し、Google日本法人代表取締役社長を務めた辻野氏。

私とほぼ同世代といっていい。

ベンチャー精神旺盛だったころのソニーを知っていて、その後、ベンチャー気質よりも大企業病にとりつかれたソニーを去り、良くも悪くもアメリカらしいグーグルという会社でトップを務めた人の言葉は重いですよね。

「冗談じゃない、日本が生んだソニーはアップルやグーグルの手本となる企業でさえあったんだ」というのが私の本音である。

ソニーでは「上司にやめろと言われたくらいでやめるようなら最初からやるな」というカルチャーがあった。(中略)アップルのスティーブ・ジョブズも、下から上がってくるアイデアや提案を最初は必ず全否定して、それでも食らいついてくる提案にのみ耳を貸す、という話を聞いたことがある。

現在はアレックス株式会社を経営されている辻野さん。
その社外取締役には、あの出井伸之さん、そしてエグゼクティブアドバイザーにはYOSHIKIさんのお名前も。

読書:気仙沼

「気仙沼」高村光太郎・著。

Kindle買ったら読もうと思っていたのが、この本。
Kindleで「0円」です。

9月に行われた「第3回気仙沼フォーラム」で川島先生から、この本の話を聞いていて、読みたいと思っていたのです。それが0円ですから。

高村光太郎は、昭和6年8月に三陸地方を訪れている。
その際に、気仙沼にも立ち寄った。

気仙沼は昭和4年に大火があり、魚町、南町、八日町などの旧市街地を焼きつくした。川島先生から見せていただいた当時の写真は、まるで、今回の大震災跡のようでした。いや、もっとひどい状態だったかもしれない。

昭和6年に高村光太郎がいらした時は、まさに復興の最中。

本の冒頭は、
「女川から気仙沼へ行く気で午後三時の船に乗る。」

当日、気仙沼に入るには船を利用することが多かったようだ。
そして、「岩井崎から奥深い気仙沼湾にはひる。」とある。
「午後七半。」

その印象は、
「船から見た気仙沼町の花やかな灯火に驚き、上陸して更にその遺憾なく近代的なお為着せを着てゐる街の東京ぶりに驚く。」とある。

「夜になれば鼎座に浪花節(なにはぶし)があり、シネマがあり、公娼が居なくて御蒲焼があり、銀座裏まがひのカフエ街には尖端カフエ世界、銀の星、丸善がある。」

高村光太郎は「柳田國男先生の「雪国の春」といふ書物をかねて愛読して」いて、「気仙沼あたりに来ればもうそろそろ「金のベココ」式な日本の、私等の細胞の中にしか今は無いような何かしらがまだ生きてゐるかも知れないなどと思つてゐた。」

その期待とはうらはらに、気仙沼は賑やかしい街だったようである。
何かの読み物を読んだ時にも、明治から大正にかけて、三陸地方は豊かであったという記載があった。

これを読むと、たしかにそうであったらしい。

高村光太郎は、そのあまりにも賑やかな気仙沼には、おそらくは1泊程度しかいなかったようでさる。そうして「釜石行きの船に乗る。」で終わっている。

いまは気仙沼市に合併した唐桑は、それまで「唐桑町」という別の町であった。
その唐桑に、いまも高村光太郎の文学碑が残る。
「黒潮は親潮をうつ 親潮はさ霧をたてゝ 船にせまれり」

高村光太郎は唐桑で下船しているのではなく、御崎を船で通りすぎる際に読んだ歌が石碑となって残っている。

ネットでよくよく検索すると、この「気仙沼」は、昭和6年夏、「時事新報」の委嘱により、三陸地方を約ひと月取材し、同年秋に連載された紀行文「三陸廻り」の中の一つ。

こちらのサイトで全文を読むことが出来ます。
高村光太郎「三陸廻り」

さらにネット検索をすると、気仙沼在住の画家佐藤淳平さんという方のページに「現在的視点その解説」があって興味深い。併せてご覧下さい。

さらにさらにネット検索してみますと、佐藤淳平さんは、私と同じ魚町2丁目の方のようです。たぶん、1〜2分程度のご近所さんであった可能生があります。プロフィールに「森産婦人科」で誕生とありまして、私も同じ病院にて誕生しており、あれ?っと思った次第です。間違えていたらごめんなさい。

読書:気仙沼線ものがたり

「気仙沼線ものがたり」宮本人生・著。

サブタイトルには、
「三陸鉄道気仙沼線 全線開通記念出版」とある。
1977年に、北日本広報サービスから出版された。

先日、この本を貸していただき、一気に読んだ。
大震災で、大きな被災を受けた「気仙沼線」。

この線の開通には「悲願80年」と書いてある。
「気仙沼線」を開通させるために、先人が並々ならぬ努力をしてくださったのだ。その経緯がこの本に凝縮されている。この本は今は入手出来ない貴重な資料です。

「1977年(昭和52年)に両線を結ぶ柳津 – 本吉間の新線が開業し、念願の全線開通を果たした」

この時、私は高校生だった。
この開通に合わせて、始業時間が5分だったか10分だったか、遅らせる措置がとられたことを覚えている。このことで、志津川からの通学が劇的に楽になり、志津川から通学する同級生を皆で祝った記憶がある。

それから、わずか30余年の後に、このような震災で不通になってしまうとは予想だにしなかった。

この本をめくると、地元の広告がたくさん掲載してある。
この震災で事業を閉じてしまったお店や会社の広告もある。
「祝三陸鉄道気仙沼線開通」の文字が今は辛い。

貴重な本を貸してくださってありがとうございます。
大事な大事な本です。

読書:セーラが町にやってきた

「セーラが町にやってきた」清野由美・著。

気仙沼の、というか被災地の「街づくり」が一向に進まないとある方に話して、相談してみた。

すると「小布施」はきっと参考になるよとアドバイスを頂いた。

毎年「小布施見にマラソン」に参加している知人がいる。
その方からも「オヤマさんも小布施に行ってみて」と言われていた。
今年は私も「小布施見にマラソン」に申込みをしていたが、小太郎の入院で断念したところだ。

「セーラさん」というすごい女性がいるというの話を聞き、本が出ているから読んでみるといいと薦められたので、amazonに頼んでいたのが届いて、一気に読んだ。

アメリカからやってきたセーラさん。なんてパワフルな人なのでしょうか。
小布施の「桝一市村酒造場」に勤務し、小布施に残る日本の良さを生かした街づくりにも参画していく。

セーラさんの言葉
「私に何か能力があるとするならば、それは粘り強さなんだと思います。

何かを提案すると、それが出来ない理由を聞かされ、無理といって動こうとしない人々を粘り強さで押し通していく。

「小布施に行くと、町起こしに必要な題目は経済効果ではなく理念なんだとよくわかります。セーラさんが言う「住む人が誇りの持てる町」って、簡単なフレーズですが、とても鋭いものですよ」

小布施に行ってみたくなりました。
気仙沼を「住む人が誇りの持てる町」にしたい。

「『おもしろそうな企画を立てることは、本当は誰にでもできる。肝心なのは行動力、気力、体力、経済力、そして忍耐力。この5つが揃って、やっとイベントは実現する。』その点でセーラのリーダーシップは町全体に、それまでは違う次元の活性をもたらしたと評価する。」

気仙沼は地元の若者達、そして若いボランティアさんが様々な試みをしている。年配、そして行政はそれをやりやすくしてあげることが務めだと思う。若者は別の次元の試みをするだけのパワーがある。この本、参考にしていきたい。

読書:星野リゾートの事件簿

「星野リゾートの事件簿 なぜ、お客様はもう一度来てくれたのか?」中沢康彦・著。

星野リゾートが手がけるホテル・旅館は輝いてますよね。
しかもしかも、もうどうにもならないという状態からよみがえり、高い宿泊料であるにもかかわらず満室だったり、リピーターが多いらしく、うらやましい限りです。

しかもしかも、仕掛人である星野佳路さんは私とたぶん同学年。

大手企業に就職するも、その後はいわゆる家業を継いだ形でホテル業へ。
そのような方が、次から次へとヒットさせるのは、なんだろう?

乱暴にひとことで言ってしまえば、従業員の皆さんの意識改革なんだろうと思います。

「こんなに不便なところだから・・・」とか
「ここは何もないから・・・」とか
出来ない言い訳はいっぱい出来ますが、

「こんなに不便だけど、そうまでして行きたい何かを作ろう」とか
「何もないと思っても、きっと何かあるはず」とか
気持ちを切り替えることが出来るかどうかなのだろうと思います。

意外なことに、星野さんはあまり口出ししていないんですね。
現場が考えて現場が動く。

これ、会社経営にも言えることなんだけど、
ついつい、口うるさいオバはんに、私はなっていないだろうか。
なってるな・きっと(^^;

帯についてる言葉はまさにこれこれ。
「最高の解決策は現場で見つかる」