読書:30キロ過ぎで一番速く走るマラソン

「30キロ過ぎで一番速く走るマラソン」 サブ4・サブ3を達成する練習法 小出義雄・著。

小出監督がこの世にいないなんて信じられない。本を読んでいると監督の声が聞こえてくる。あれだけの選手を育て、結果を出し、そしてまた次へと。素晴らしい実績です。

そのためには、帯にあるように「一番苦しくなる35kmあたりを一番速く走るようにする。そのためには「後半型」の練習をすればいいんです」。

そして、それを実践したのが高橋尚子のオリンピック優勝の走り。35kmあたりで、あのサングラスを投げてからの走りは皆の記憶に残る。監督の指示通りの走りだ。素晴らしい!

最後の章のタイトルは「自己ベストの最大の敵は「故障」と知る」。そして、「故障の予防には「氷」と「ゴルフボール」」という章があり、「予防」について詳しく書いてある。たしかに「故障」があっては自己ベストは狙えない。ランナーは「走る」だけではないのだ。「予防」だ。

小出監督が話すのを何度か聞いたことがある。「東京マラソンExpo」のブースや「佐倉朝日健康マラソン大会」の開会式だ。優しい声とお話の内容がとてもありがたい。

小出監督、ご冥福をお祈りします。