第3巻では、増田明美本人と思われる「牧田さん」が登場して、主人公にインタビューをする。その記載の箇所は(自分を褒めているところなど)微笑ましい。
第1巻で中学生だった主人公が社会人となってオリンピックを目指す。
そこまでに実に10年の歳月をかける。
実際には、もっともっと長い年月をかけるでしょう。
その間に、嫌になってしまうことも多々ありましょう。
それをどのように乗り越えて、練習に打ち込み、怪我から立ち直り、前向きに生きていけるか。
どんな世界でも、このように打ち込む姿に我々は感動を覚えます。
第1巻に比べると、時間の刻み方が早い気がしました。
実業団に入ってからの、もっと様々な話を、もっとゆっくりと小説にして欲しいと思いました。オリンピック選手が小説を書くということ事態が珍しいこと。増田さんには、この世界もまた鮮やかに切り開いて欲しいと思いました。