母から「お誕生日おめでとう」の電話がくる。そんな話をしていたら、突然、悲しい声で「まーちゃんが亡くなったの」と。エエエ!
まーちゃんは結婚する前は私の家に住み込みで働き、結婚後も働いてくださり、私は父よりも父のように従っていた大切な方。弟は祖父が亡くなった後はショックのあまり新婚のまーちゃんの家に何日も泊まりに行っていた。
小学校の工作の宿題もまーちゃんに作って頂き、あまりの完成度の高さに「手伝ってもらっただろう」という点数の「B」を頂いたが、私はその「木で作った魚」が大好きだった。
まーちゃんは父の葬儀の時に「あんだ、お父さんから怒られたこと、あっか?」と聞いてきた。少し考えて「ない」と答えると、「んだべ、俺もないんだ」と。父の弟二人からはコテンパンに叱られてばかりのまーちゃんが父には一度も叱られなかったと。それよりもどうしてその失敗をしたのかを一緒に考えてくれたのだそうだ。父らしい。そして、その事を恩に感じてくださったまーちゃんらしいエピソード。
まーちゃん、安らかにお眠りください。また会いましょう。今まで本当にありがとうございました。