本日は、母方の祖父の命日。昭和40年に亡くなったから、もう、とっくに50回忌は過ぎた。その日は弟の一歳の誕生日だった。
祖父のことを覚えているのは孫の中では私一人だ。私は初孫だから、それはもう可愛がってもらった。母の家の子のようにいつも遊んでもらっていた。オヤマ家は忙しくて孫の世話どころではなかったかもしれない。
母方の祖父母のところで小さい頃に過ごしたことが、今の私を形作るのに役立ったように思う。例えば「褒められる」。何をしても「上手、上手」。何だって下手だったろうと思うが、そんな私をひたすら褒めて育ててくれた。よくある日本の家とは違う教育がそこにはあった。それは祖父のおかげだったように思う。
祖父が長生きしていたら、どうだったろうと思うことは何度もある。少なくとも叔父は大学を辞めずに卒業しただろう。次男の叔父も学費の心配をせずに大学を選べただろう。私はどうだろう、さらにワガママな娘に育っただろうか? ご冥福をお祈りします。