歌舞伎座・2022年7月 七月大歌舞伎(第二部)

電車に乗って東銀座駅に到着。歌舞伎じゃ!

時間がなくなってしまったので急いで行動。イヤホンガイドを借りて、歌舞伎座の中へ。今日のお席は1階13列16番。

今日は2列に人が入り、1列空き、前よりはお客さまが入ってる感じ。ほぼ満席ではないかしら。桟敷席は今も2人席に一人だけ。桟敷席も満席。

一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
並木千柳 作、三好松洛 作
住吉鳥居前、三婦内、長町裏

団七九郎兵衛:市川海老蔵
一寸徳兵衛:市川右團次
お梶:中村児太郎
琴浦:中村莟玉
伜市松:堀越勸玄
玉島磯之丞:大谷廣松
下剃三吉:市川九團次
三河屋義平次:片岡市蔵
おつぎ:市川齊入
堤藤内:市村家橘
お辰:中村雀右衛門
釣舟三婦:市川左團次

後半の、海老蔵演じる団七が「殺し」てしまう場面、なんとも壮烈。そして、刀を納めようとするも手が震えてうまく入らない。こちらまでドキドキする。着物を着るにも難儀する。人間って、こうなるよねと思ったりする。その背景には華やかな祭りの音、そして踊り。その演出が良いですねぇ〜。海老蔵もよく演じていると思う。息子の勸玄君は、次回は「新之助」にて登場するだろうから「勸玄」君としては最後ですね。立派。

<休憩>

二、新歌舞伎十八番の内 雪月花三景(せつげつかみつのながめ)
仲国

仲国:市川海老蔵
女蝶の精:市川ぼたん
男蝶の精:堀越勸玄
虫の精:市村竹松
同:大谷廣松
同:市川男寅
同:中村莟玉
同:市川九團次
小督局:中村児太郎
仲章:中村種之助
八条女院:中村福助

海老蔵さんとお嬢さん、息子さんの3人が舞台に立つというので、これがお目当ての方も多いのでは。イヤホンガイドでは「新歌舞伎十八番」の説明がある。「歌舞伎十八番を撰した七代目團十郎は、さらに自分の当たり役を網羅した新歌舞伎十八番を撰じようとしていたが、その志半ばで死去したため、五男の九代目團十郎が跡を継ぎ明治20 (1887) 年頃に完成させた。」

「九代目は、父・七代目が銘打った「新歌舞伎十八番」という名称は維持したが、その演目数は18に収まりきらず、結局「十八番」を数字の「じゅうはちばん」ではなく、むしろ得意芸の「おはこ」の意味に解釈して、32ないし40を撰じた。その中には九代目自身が提唱していた活歴物も多く含まれており、現代ではほとんど上演されない演目も多い。」

すみません、これはWikipediaからのコピー。イヤホンガイドもほぼ同じ内容を話していた。タイトルを見ると「ほとんど上演されない演目」がズラリと並び、こうなると見てみたいと思うのは何でしょうね。

親子3人での演技は立派。お子さん2人は頑張りましたね。ぼたんさんが歌舞伎座に出られるのは数が限られているでしょうから、見ておくべき演目かもしれません。

舞台がはねて外に出ると雨。急いで一枚だけ写真を撮りまして、

東銀座駅から電車に乗って帰ります。良いお芝居でした。