さんま炊く

気仙沼では「さんま」を煮る時に「煮る」ではなくて「炊く」と言います。

「今日、おらいで、さんま炊いだがらっさ、あんだぁ、持ってがいん」
(今日は、我が家ではさんまの煮付けを作ったんですよ。よろしければ、お持ちください)

斉吉さんの「金のさんま」は、本にも紹介されたように、気仙沼の家庭の味です。
どちらのお宅でも「さんまを炊いて」おかずにします。

「おかみのさんま」に書いてあるように特別なものではないので、私は申し訳ないことに「金のさんま」は買ったことがなかったのです。

それが被災地ファンドに入って、届いたのが「金のさんま」。
それで初めて食べました。

美味しい〜(^ー^)。

それは家庭とプロの違いです。

卵焼きだって、ラーメンだって、うどんだって、家の味とプロの味は圧倒的な違いがありますが、「金のさんま」もそうです。

家では、ちょっと醤油がきつくなってしまったり、仕舞いにはゴダゴダどなってしまったり(煮詰まって形がくずれていきます)。

それが「金のさんま」は品の良いお味で、形も整っていて、これはプロの技。
そして湯煎しただけで、サクっと食卓に並べられるのが簡単で助かります。

「さんま炊く」のが、どうして気仙沼の家庭の味になったかは、「おかみのさんま」に詳しく紹介されてます。
三陸沖でとれたさんまは、このようにして食べるのもまた美味しいという先人の知恵。

気仙沼では、他にも「さんまのみりん干し」など、さんまを材料にした様々な商品があります。
斉吉さんの「さんま笹寿司」も美味しい。

少しずつ会社が復活をしていますから、この秋には、様々な楽しみ方をご紹介したいです。

読書:おかみのさんま(読み終えて)

おかみのさんま 気仙沼を生き抜く魚問屋3代目・斉藤和枝の記録」斉藤和枝・著。

以前、店頭で購入してすぐにアップしたこちらの本。
今日は読み終えた感想など。

これね、ホントにホントに、何と表現していいかわからないほどの良い本です。
気仙沼にご興味のある方は、必ず読んで欲しい(^ー^)。

斉吉商店の3代目として生まれた著者。
その葛藤、しかし運命。

ところで、気仙沼の魚はなぜ美味しいのか、気仙沼の魚のどういった点が特徴なのか。
さんまは北海道でも捕れますが、三陸沖で捕れたものがどう美味しいのか。

気仙沼出身でも知らない事が、わかりやすい言葉で書かれていて、なるほど、なるほどと理解を深めました。

また、気仙沼でいうところの「廻船問屋」とはどのような役割であるのか、漁港がいかに様々な業種が支え合って栄えてきたのか。

斉吉さんが問屋から加工食品を扱う会社に変革を遂げようとする際の、並々ならぬ努力。
ご主人がお婿さんに入って頂くことになったご苦労。
どのページをめくっても、ギッシリと良いお話が詰まっています。

そして、あの大震災。
家も工場も全てを流されてしまい、途方に暮れつつ、次に向かう姿はテレビで見ていても感動を覚えました。

それ以上に著者の言葉で綴られた言葉には、何倍もの感動が詰まっています。

ぜひぜひ、お手にとってご覧ください。
すごい本です。ホントに。

そして、気仙沼にこのような人達がいるということが誇りでございます。

勉強会の後は飲み会ですよ〜

会社で自分が主催する勉強会をしています。
社員が主催してくれるものもあれば、私が主催するものもありますが、私のはゆる〜く開催して、その後の飲み会の方が参加者が多いって、そりゃアータ。

まぁ、なにはともあれ、自分が主催すると色々調べなければならないので、一番勉強になるのは主催者自身です。

そういうことから、社員らにもヤレヤレ言ってみますが、まぁ、こういうのはヤレと言われてやるのとは違って、やりたいからやるのが良いのでして。

いつもの近所の中華料理店は本日は満席とな。あらまぁ。
そうか、3月末ですから、送別会やら何やら、色々な飲み会があるようで会社近くのお店はどこも混んでいます。

駅の方に向かってブラブラ歩いていると、韓国料理店がありました。
「入れますか?」
「入れますよ」とな。

そのお店が思いのほか美味しくて、大満足でございました。
こちらはトッポギ。このように鍋でグツグツするのは初めてです。

今月で退社する社員の、2度目の送別会のような感じにもなりつつ、さて、次回の勉強会はもうちょっと、ちゃんと準備しなければなるまいのー。

御礼:小山小学校PTAさま

以前、こちらのブログに、気仙沼市唐桑の畠山重篤さんがNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演されたことを記した。

それをご覧になった相模原市の小山小学校PTAの方がご連絡をくださった。
小山小学校は創立10周年という若い小学校だそうです。

昨年の震災後に立ち上がった23年度のブロックでは、会長さんの熱い思いで「心をひとつに思いをつなごう」というスローガンで活動されました。

そしてこの1年を振り返るにあたり、畠山さんの活動、体調を崩された後は息子さんに牡蠣の養殖を任せる「父としてのあり方」、そしてお母様が畠山さんを支え続けた「母としてのあり方」、「海を信じる」「海をきれいにするために、森を育てる」などが親として、教師として学ぶことが多いということから、ある会でこのことをとりあげることにしたそうです。

ところが、録画したものが映らないというトラブル。
手を尽くしたがどうにもならず、NHKにも問い合わせたが見ることが出来ないため、もし、録画が残っていたら譲って欲しいというお問い合わせ。

残っています!
でも・・・私のハードディクのタイプが少々古くて、うまくDVDに書き出しが出来ずに何度も失敗をしています。

「これは何とか成功させなくては!」
と言ってくれたのはダンナです。
私は録画を見たら、すぐ消すタイプで、保存とか保管とかチャレンジしたこともなかった。

ダンナがあれこれとネットを調べまくり、別の録画していたものでテストを重ねて、
「行けそうだ!」とな。
「すごーい!」と私。

結局、色々してくれたのはダンナですが(^^;
私から送信をいたしまして、
そうして、会は無事に、そして有意義に終了されたそうです。

御礼のプレゼントが届きました。ありがとうございます。恐縮しております。

PTAの皆様が気仙沼を取り上げてくださることは本当に嬉しいことです。
直接に、気仙沼をご存知の方がいらしたわけではなく、その活動を知った方が感銘されての企画だそうです。

同じ気仙沼の出身として、畠山さんの活動はとても誇らしいものです。
畠山さんだけではなく、気仙沼にはすばらしい人材がたくさんいます。
その人達が、自分の道を一生懸命に一歩、また一歩と進んでいる姿は、見る者に感動を与えます。

それでも、まだまだ立ち上がることも出来ずに苦しんでいる方も多いということもまた事実なんです。

そのような被災地をどうぞ忘れないで、心の片隅に置いてください。
仮設住宅やみなし仮設で不便な生活をしているけれど、元の暮らしに戻れるようにという希望を持って生きていけますよう、どうぞ、今少し暖かく見守ってください。

小山小学校PTAの会長さん、皆様、本当にありがとうございました。

気仙沼の情報をいくつか

東京に住んでおりますが、気仙沼の地方新聞「三陸新報」を購読しています。
気になる記事をいくつか。

気仙沼小学校の避難所ではじまった「ファイト新聞」は避難所閉鎖とともに終了となりましたが、「1周年号」という復刊を決め、月1回ペースで制作を続けていくことにしたそうです。
また、保護者らによる「一般社団法人ファイト新聞社」が立ち上がったそうで、今後の活躍をお祈りします。

早稲田大学は、4月から気仙沼の戻りガツオをテーマにした講座「震災復興のまちづくり」を開き、年間を通した授業を行い、気仙沼にも遠征するそうです。戻りガツオのブランド力アップを考えるそうです。記事によると気仙沼市と早稲田大学は震災前からまちづくりを通じて交流があったとのことです。

また、「日経新聞」によりますと、
東京海洋大学は、気仙沼市と包括連携協定を結んだそうです。
気仙沼市内にサテライトオフィスを設置し、水産物の流通や販売方法を研究するほか、人材育成や街づくりで協力することで復興を支援するそうです。

東京都江戸川区は、土木・建築職員を気仙沼市に派遣するそうです。
4月から1年間、気仙沼市に江戸川区職員を9名(土木や建築を中心に専門技術を持った職員)を派遣し、復興に伴う新たなまちづくりのための応援をするそうです。

いま被災地の人口の流出が止まらない中で、このような支援をしてくださることは、大変にありがたいことです。

読書:猫ひろしのマラソン最速メソッド

猫ひろしのマラソン最速メソッド 市民ランナーのサブスリー達成術」猫ひろし・著。

猫ひろしさんがカンボジアのオリンピック代表に選ばれました。
おめでとうございます。

猫さんは身長は小さいし、なにより芸人さん。
そんな猫さんが、どうやって数年の間に速く走れるようになったのか。
市民ランナーとしては興味のあるところです。

この本は、そんな市民ランナーにとって参考になることが満載です。
ここまでやれば、私でも、もう少しは速くなるだろうという気持ちにはなりました。

しかし、ここまで出来るかどうかは別問題。

「雨が降っても雪が降っても」走るそうです。
私は「やれ雨だ」「やれ風だ」「今日は疲れてる」

やらない理由は、いくつでも出せます。
速くなる人はそんな言い訳がないんですね。

また、食事、サプリメント、休息についても努力の連続。

中島コーチという方がいることはいますが、コーチからはメールで連絡が来るという程度で、実業団とは違いますから四六時中、そばにいる環境ではありません。猫さんの精神力の強さ、高さだと思います。

ハイテクスポーツ塾や、他にも東京にはいくつかの有名なランのクラスがあります。
いずれも人気が高く、また、そちらに入った方々は次々と記録を更新。

私はランにそれほどには時間を割く事が出来ぬため、そういう事は出来ませんけれど、私なりの努力はまだまだ出来る。私も記録を更新出来るかもしれないと希望を頂いた本です。

春は、はじまりの季節

友人から連絡をもらっていた。
お嬢さんの東京でのアパートを決めるのにアドバイスくれないかと。
アパート探しですか。ドレ、私も参りましょうゾ。

というので、本日、いらっしゃいました。
とても利発そうなお嬢さん。

大学進学を目指していたけれど、方向転換して、専門学校で実務に近い形で学ぶことにしたそうです。
浪人して来年、再チャレンジする道もありましょう。
実践的な事を学んで、早く社会に出る道もありましょう。
どの道が正しいのか? どの道も正しいのです。

人には自分ではどうにもならない「運命」のようなものがある気がしています。

この春、希望する大学や会社に合格しなかった皆様も大勢いらっしゃいましょう。
そういう「運命」を受け入れて、次の道を探して、とりあえず1歩を踏み出す勇気を、大人は後ろからソッと(時には、ガツンと)後押しすることも必要ではないでしょうか。

そこに「思い」をとどめてしまって身動きとれなくなっては、可能性がたくさんある「若い芽」がもったいないと思うのです。

専門学校の試験を受ける間に私と友人が不動産で目星を付けて、私も一緒にアパート物件に立ち会い、これまた運命的に良い物件に巡り会い、今日は良き日となったのではないでしょうか。

私も専門学校の案内まで同席させて頂いて、その設備の良さに驚くばかり。
私と友人は「もう一度、学生になりた〜い、ここで学びた〜い」と思った日でございました。

私も若い時に結婚していたら、このくらいの娘や息子がいたかもしれない。
子の親として大変でしょうけれど、責任を果たす友がまぶしく見えた日でもありました。

伊豆大島です

伊豆大島 ホテル&リゾート マシオ」さんに宿泊しています。
レストランの大きな窓から見る眺望は本当にすばらしい。
ここの間に窓ガラスがあるんですよ。そうは見えないですよね。

朝食は和食でした。これもまた美味しい。ご飯はおかわりして頂きました。

デザートも美味しうございます(^ー^)。

本日も大島は強風です。
ジェット船は出ないかもしれないとか。
大型船は出るそうです。

今日帰れないと仕事に支障が出てしまいますから、東海汽船に電話して大型船に変更して頂きました。

あ〜あ、別世界だわ〜。
でも、もうチェックアウトの時間です。

マシオさんは、たぶん大島では最も高級な宿かと思います。
それでも東京の有名ホテルに泊まることを考えると、料理の内容、そして手入れが行き届いたお部屋、心配り、あらゆる面で安価だと思いますし、大満足でございます。また宿泊したくなる宿です。

宿から元町港まで車で送っていただきました。

大きな荷物を持っていたので、「観光協会」さんの荷物預かりに預けることにしました。荷物は一つ300円です。

さらに「伊豆大島火山博物館」までマシオさんに車で送って頂きまして、本当にありがとうございます。とても助かりました。

伊豆大島火山博物館は想像したよりも大きな建物でした。

つい先日のことのように思う三原山の噴火は、1986年のことなんですね。
あの時、島民が全員、島を脱出するというニュースが連日、流れていました。

ということは、マシオのご主人やご家族の皆様も避難されていたのでしょうね。
そういう話を聞けばよかった。

気仙沼は津波被害でしたが、こちらでは火山。
日本じゅうが自然災害と同居しつつ生きているのだなぁと改めて思います。

「伊豆大島火山博物館」を後にして、元町港までブラブラ歩き。
強風は吹いているけれど、風が止むと暖かい。よく晴れています。
風さえなければいいのに。

オオ、富士山が見えます!

元町港近くで土産ものを買いまして、それから「岡田港行きのバス」(350円)で移動です。

岡田港で就航を確認すると、おや、ジェット船も出ているようです。
確認すると「大丈夫」ということで、いったん大型船に変更していただいたものを、また元に戻して頂きました。お手数をかけてすみません。

東海汽船のアンコさんが対応してくださいました。
面倒な手続き、文句も言わずに対応して頂きまして、ありがとうございます。

岡田港近くで昼食をとりました。
明日葉そば、あら、つばきも天ぷらになるんですね。
美味しうございます。

帰りのジェット船はこちらです。
乗った直後は、揺れる〜〜〜と思ったけど、あっという間に寝てしまって、揺れも気にならずに竹芝桟橋に到着です。

楽しかった週末はこれにておしまいです。明日は仕事がんばりましょう!

伊豆大島 ホテル&リゾート マシオにて

2日目は「伊豆大島 ホテル&リゾート マシオ」という宿に泊まりました。

この宿がですね、ホントに素晴らしい。
部屋が3室しかない(3組しか泊まれない)のです。

元町港に送迎があると書いてあったので、事前にお迎えをお願いしていました。

御神火(ごじんか)温泉に入って、缶ビールで祝杯をあげつつ電話してみます。
「いま御神火温泉にいるんですけど・・・」と言うと、
「あ、では、そちらに迎えに行きましょう」と言ってくださいました。
「え!(元町港じゃないけど)いいんですか。ありがとうございます!」

さらにあつかましくも途中にある「大和館」さんに預けていた荷物を受け取るのも手伝ってくださり、さきほどゴールした元町小学校近くを通って、ちょっと険しい坂道を車でダダっとあがってくださり「マシオ」さんに到着です。

ちょっとした隠れ家的なお宿です。
すみずみまでメンテナンスが行き届いていて、私は出来たばかりの建物かと思いましたら、かれこれ10年ほどになるそうで、これだけ維持するにはご苦労がお有りでしょうね。

宿に着いて、ツイッターやメールで「嬉し恥ずかし3位入賞!」なんてお知らせして、42キロ走ったダンナは、ちょっと横になるともう寝てますから(^ー^)。

お部屋の窓からも太平洋が一望出来ます。素晴らしい眺め。
夕食は6時からにお願いしました。

この夕食が本当に美味しい。

美味しうございます。

大島の食材をふんだんに使って、

とろけますよ、ホント。

器もお品が良くて、このソースがね、なんとも美味しいんですよ。

食べる前に、いちいち写真を撮ったりしてすみません。ホントにステキです☆

ダンナも大満足でございます。

デザートも美味しうございます(^ー^)。
本当に、本当に、こちらはステキな宿ですよ〜。

第8回 伊豆大島ウルトラランニング(58km)

第8回 伊豆大島ウルトラランニング」の58kmの部に出場しました。

昨年はフルの部に申し込んでいたのが大震災で中止になりまして、その時のエントリー料は被災地への義援金にまわして頂きました。私としましては、その御礼も兼ねて、今年も申し込んだのでございます。

しかも、58kmにエントリーしてしまった。
フルよりも、あと1つ山ばあります。走れるのでしょうか。

大会のHPによりますと、高低差は550mとか。

今年は例年より寒い日が続いたため、例年はもう散っているという「つばき」が満開で美しいです。
島じゅうに「つばき、つばき」が咲いてます。
気仙沼大島も、このくらい椿でいっぱいにしたいなぁ。

逆に、いつもは咲いているという桜は、まったく咲いていませんでした。

昨日、降り続いた雨は、朝の4時半まで降っていたのが、その後、なんと上がりました。
しかし、天気予報では強風とか。

ゼッケン番号は「359」

更衣室やトイレは「大島つばき小学校」を利用させて頂くので助かります。
SNSで知り合った方とバッタリと出会い、彼女は100kmですよ、すごいですね。
お互いにエールを交換。がんばるゾ!

そして、まだ暗いスタート地点に移動。

本日、ここに立てたことに感謝します。
色々な方に助けられて、ここまで来ました。

58kmは、100kmの前半部分と同じところを走ります。
スタートも58kmと100kmは一緒です。

100kmの方が出場者は多いけれど、完走率は60%程度のようです。
58kmの部は、男性65名、女性33名がエントリー。
100kmがピンクのゼッケン、58kmが黄色のゼッケン。

ウルトラの走り方はフルとは、ちょっと違うのです。
省エネ型といいますか、歩幅は狭くて、ちょこちょこ走ります。
私は、誰かに教わったわけではなく、最初からそんな走りなので、ウルトラ向きかもしれません。
というか、フルにしては遅い。

そういうウルトラらしい人達が、いっせいに、暗闇の中を駈けていきます。
コースは最初から、わずかなアップダウンを繰り返します。まだ序の口。

昨日、船を降りた「岡田港」に向かって走り、そこで折り返して、また宿の近くを通ります。
そして、「大島一周道路」を南下。
距離表示は5kmごと。
エイドは細かくあるし、内容も豊富です。

飲み物は、水、スポーツドリンクの他に、カルピスウォーターやコーラ、アップルジュースのところもありました。

エイドごとに梅干しや塩、チョコレートがあります。
バナナやあんぱんもあるし、給食地点では、いなり寿司、おにぎり、そうめんなど、とにかく食べながら走るのがウルトラです。

さてさて、コースは本当にきつくなりました。
上っても上っても上り坂。

歩く人がほとんどという時も私は「歩かない」それだけが、とにかく目標です。
今日はサロマに向けた距離練、坂練という位置づけにしているので、「歩かないで走る」そして「完走!」です。

でも、歩く人を見ると「歩きた〜い」
でも歩かない。
自分に言い聞かせました。
「あれは、歩いているように見えるかもしれないけれど、本当は走っているのです。みんな走っているのだから、頑張れる」

そして、マラソン完走クラブで走った高尾山を思い出し、妙高高原や山中湖の合宿を思い出したりして自分を励ましました。

それでも、道を曲がったところで思わず後ろの人が、
「うわっ、まだ坂がある!」と叫んだときには、私も折れそうでした。

最も辛いのぼりを終えてほっとして、しかし、その後の下りが、足にビンビンきます。
私が故障した時はいつも「下り坂」
なので、用心しているのだが、下りに弱い。力を抜いてスーっといけるといいのですが。

と思っていると、また上り。そして下り。

それに天気予報通りの強風。
飛ばされそうです。帽子が飛ばされそうで、何度も頭を押さえながら走ります。

今日も「がんばろう気仙沼」を付けて「おだづなよTシャツ」で走っています。
「おだづなよ」ってどういう意味ですか?と聞かれたり、
「気仙沼がんばって」と励まして頂きました。ありがたいです。

そうこうするうちに、9時スタートのフルの部の先頭ランナーがやってきました。
フルの部はコースを私達とは逆にまわっているので、このように出会うことが出来ます。
しかし、先頭の方は速い。向こうは坂道を上ってるはずなのに、なんて速いんでしょう。

そして、私は45キロを過ぎて、最後の上り坂にさしかかりました。
ここを上って、上って、上って、そしてダダダーっと下ればおしまい。

あれ、なんかまわりには、ピンクのゼッケン(100km)の人しかいません。
58kmの黄色のゼッケンがいない。
これは、私は相当、遅いのでしょうね。
抜きつ抜かれつするのは、いずれもピンクのゼッケン。男性も女性もそう。
もしかして、58kmは別の関門があったかしらん?心配になって来ました。

上って上って、三原山の「御神火(ごじんか)茶屋」まで行くのですが、とにかく上れば上るほどに強風。
風はあっちからもこっちからも吹いてくるような印象。
時には追い風になるけれど、向かい風の時には押し戻されそうで辛いです。

「御神火(ごじんか)茶屋」の最後のエイドでは「明日葉そば」が出ました。これは実に美味い!

「まだ上り坂はありますか?」とエイドの方に聞くと
「ここからは全部、下り坂ですよ」とのこと。

100kmの皆さんから「58kmは下っておしまいだから、頑張って」と声援頂きました。
皆さんはまだ1周もあるというのに、私に声を掛けてくださってありがたいです。

その下りが、やはり、私には恐い。
下りで足を痛めないように、ダダっといきたいところだがセーブしつつ走りますと、100kmの方3人に抜かれました。
そのたびに「がんばれ」「もうラストだよ」と声援を頂いて、100kmの人は本当にウルトラランナーですね。

坂を下りきって、曲がり角を曲がってゴールの小学校へ。
そして、アンコさんがゴールテープを持って待ってくださっているところに、
ゴール〜!嬉しい!

体育館の中で「完走証」を頂きますと、なんと!驚いたことに「女子の3位」でした。
ウッソー!
タイムは、7:03:07

手元の時計ではことの通り。
5km:36:05
5km:     ←10kmの表示を見失い
15km:1:12:01 ←トイレに立ち寄る
20km:36:48
25km:31:03
30km:33:52
35km:     ←35kmの表示を見失い
40km:     ←40kmの表示を見失い
45km:1:56:02 ←トイレに立ち寄る
50km:42:46
55km:30:28
ラスト3km:23:48
———————————–
合計:7:02:56(正式タイム 7:03:07)

「表彰があります」とな。
まさか、まさか。ホントに私ですか?

あ、でも本当です。完走証に3位とあります。
男女合わせても28位と健闘したようです。信じられませんが。

聞いてみると、2位との差が1時間もあるそうで(^^;
さらに、1位と2位の差も1時間もあるそうです(^^;

こんなタイムでよろしいのでしょうか、、、と思ってると、
「ハイ、こちらに立ってください」と体育館に入るところの3段程度の階段の上に立ちまして、

大会本部の方がマイクで
「今から女子第3位の表彰をしますので、皆さん、こちらに注目してください」とおっしゃられ、

そして、賞状を手にして、それを読み上げ、私もうやうやしく受け取った次第です。

そして、なんと、記念の楯も頂きました。

皆さんが一斉に拍手してくださいました。
嬉し恥ずかしの入賞でございます。あー、驚いた。

それから、フルの部に出ているダンナを待ちました。
ダンナもすごく速かった。あの坂道で4時間半程度とは驚きました。5時間はかかるだろうと思っていたので油断してゴールシーンを写真に納めることが出来ず。

100キロの人は、ここで折り返して、もう1周するんですよ。いやぁ、これはヘビーなコースだなぁ。

完走メダルも頂きました。
フルは緑、58kmは黄色。
楯もそうですが、メダルも大島のガラスを使っていますがいいですね。

そうそう、参加賞は様々な健康食品がこんなにたくさん。
女性には、島の方の手作りのストラップも!

それらがこのトートバッグに入って頂きました。

出場者は無料で温泉に入れるサービスがあります。
つばき小学校から「御神火(ごじんか)温泉」まで30分ごとにバスを出してくださり、それに乗って行ってゼッケンを見せますと入れます。

温泉にのんびり、ゆっくりつかりました。
足の張ってるところをよくよくさすって、あー、走ったんだなぁ。

それから今夜の宿のお迎えの車に乗せて頂いて宿に向かいました。