「第8回 伊豆大島ウルトラランニング」の58kmの部に出場しました。
昨年はフルの部に申し込んでいたのが大震災で中止になりまして、その時のエントリー料は被災地への義援金にまわして頂きました。私としましては、その御礼も兼ねて、今年も申し込んだのでございます。
しかも、58kmにエントリーしてしまった。
フルよりも、あと1つ山ばあります。走れるのでしょうか。
今年は例年より寒い日が続いたため、例年はもう散っているという「つばき」が満開で美しいです。
島じゅうに「つばき、つばき」が咲いてます。
気仙沼大島も、このくらい椿でいっぱいにしたいなぁ。
逆に、いつもは咲いているという桜は、まったく咲いていませんでした。
昨日、降り続いた雨は、朝の4時半まで降っていたのが、その後、なんと上がりました。
しかし、天気予報では強風とか。
更衣室やトイレは「大島つばき小学校」を利用させて頂くので助かります。
SNSで知り合った方とバッタリと出会い、彼女は100kmですよ、すごいですね。
お互いにエールを交換。がんばるゾ!
本日、ここに立てたことに感謝します。
色々な方に助けられて、ここまで来ました。
58kmは、100kmの前半部分と同じところを走ります。
スタートも58kmと100kmは一緒です。
100kmの方が出場者は多いけれど、完走率は60%程度のようです。
58kmの部は、男性65名、女性33名がエントリー。
100kmがピンクのゼッケン、58kmが黄色のゼッケン。
ウルトラの走り方はフルとは、ちょっと違うのです。
省エネ型といいますか、歩幅は狭くて、ちょこちょこ走ります。
私は、誰かに教わったわけではなく、最初からそんな走りなので、ウルトラ向きかもしれません。
というか、フルにしては遅い。
そういうウルトラらしい人達が、いっせいに、暗闇の中を駈けていきます。
コースは最初から、わずかなアップダウンを繰り返します。まだ序の口。
昨日、船を降りた「岡田港」に向かって走り、そこで折り返して、また宿の近くを通ります。
そして、「大島一周道路」を南下。
距離表示は5kmごと。
エイドは細かくあるし、内容も豊富です。
飲み物は、水、スポーツドリンクの他に、カルピスウォーターやコーラ、アップルジュースのところもありました。
エイドごとに梅干しや塩、チョコレートがあります。
バナナやあんぱんもあるし、給食地点では、いなり寿司、おにぎり、そうめんなど、とにかく食べながら走るのがウルトラです。
さてさて、コースは本当にきつくなりました。
上っても上っても上り坂。
歩く人がほとんどという時も私は「歩かない」それだけが、とにかく目標です。
今日はサロマに向けた距離練、坂練という位置づけにしているので、「歩かないで走る」そして「完走!」です。
でも、歩く人を見ると「歩きた〜い」
でも歩かない。
自分に言い聞かせました。
「あれは、歩いているように見えるかもしれないけれど、本当は走っているのです。みんな走っているのだから、頑張れる」
そして、マラソン完走クラブで走った高尾山を思い出し、妙高高原や山中湖の合宿を思い出したりして自分を励ましました。
それでも、道を曲がったところで思わず後ろの人が、
「うわっ、まだ坂がある!」と叫んだときには、私も折れそうでした。
最も辛いのぼりを終えてほっとして、しかし、その後の下りが、足にビンビンきます。
私が故障した時はいつも「下り坂」
なので、用心しているのだが、下りに弱い。力を抜いてスーっといけるといいのですが。
と思っていると、また上り。そして下り。
それに天気予報通りの強風。
飛ばされそうです。帽子が飛ばされそうで、何度も頭を押さえながら走ります。
今日も「がんばろう気仙沼」を付けて「おだづなよTシャツ」で走っています。
「おだづなよ」ってどういう意味ですか?と聞かれたり、
「気仙沼がんばって」と励まして頂きました。ありがたいです。
そうこうするうちに、9時スタートのフルの部の先頭ランナーがやってきました。
フルの部はコースを私達とは逆にまわっているので、このように出会うことが出来ます。
しかし、先頭の方は速い。向こうは坂道を上ってるはずなのに、なんて速いんでしょう。
そして、私は45キロを過ぎて、最後の上り坂にさしかかりました。
ここを上って、上って、上って、そしてダダダーっと下ればおしまい。
あれ、なんかまわりには、ピンクのゼッケン(100km)の人しかいません。
58kmの黄色のゼッケンがいない。
これは、私は相当、遅いのでしょうね。
抜きつ抜かれつするのは、いずれもピンクのゼッケン。男性も女性もそう。
もしかして、58kmは別の関門があったかしらん?心配になって来ました。
上って上って、三原山の「御神火(ごじんか)茶屋」まで行くのですが、とにかく上れば上るほどに強風。
風はあっちからもこっちからも吹いてくるような印象。
時には追い風になるけれど、向かい風の時には押し戻されそうで辛いです。
「御神火(ごじんか)茶屋」の最後のエイドでは「明日葉そば」が出ました。これは実に美味い!
「まだ上り坂はありますか?」とエイドの方に聞くと
「ここからは全部、下り坂ですよ」とのこと。
100kmの皆さんから「58kmは下っておしまいだから、頑張って」と声援頂きました。
皆さんはまだ1周もあるというのに、私に声を掛けてくださってありがたいです。
その下りが、やはり、私には恐い。
下りで足を痛めないように、ダダっといきたいところだがセーブしつつ走りますと、100kmの方3人に抜かれました。
そのたびに「がんばれ」「もうラストだよ」と声援を頂いて、100kmの人は本当にウルトラランナーですね。
坂を下りきって、曲がり角を曲がってゴールの小学校へ。
そして、アンコさんがゴールテープを持って待ってくださっているところに、
ゴール〜!嬉しい!
体育館の中で「完走証」を頂きますと、なんと!驚いたことに「女子の3位」でした。
ウッソー!
タイムは、7:03:07
手元の時計ではことの通り。
5km:36:05
5km: ←10kmの表示を見失い
15km:1:12:01 ←トイレに立ち寄る
20km:36:48
25km:31:03
30km:33:52
35km: ←35kmの表示を見失い
40km: ←40kmの表示を見失い
45km:1:56:02 ←トイレに立ち寄る
50km:42:46
55km:30:28
ラスト3km:23:48
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合計:7:02:56(正式タイム 7:03:07)
「表彰があります」とな。
まさか、まさか。ホントに私ですか?
あ、でも本当です。完走証に3位とあります。
男女合わせても28位と健闘したようです。信じられませんが。
聞いてみると、2位との差が1時間もあるそうで(^^;
さらに、1位と2位の差も1時間もあるそうです(^^;
こんなタイムでよろしいのでしょうか、、、と思ってると、
「ハイ、こちらに立ってください」と体育館に入るところの3段程度の階段の上に立ちまして、
大会本部の方がマイクで
「今から女子第3位の表彰をしますので、皆さん、こちらに注目してください」とおっしゃられ、
そして、賞状を手にして、それを読み上げ、私もうやうやしく受け取った次第です。
皆さんが一斉に拍手してくださいました。
嬉し恥ずかしの入賞でございます。あー、驚いた。
それから、フルの部に出ているダンナを待ちました。
ダンナもすごく速かった。あの坂道で4時間半程度とは驚きました。5時間はかかるだろうと思っていたので油断してゴールシーンを写真に納めることが出来ず。
100キロの人は、ここで折り返して、もう1周するんですよ。いやぁ、これはヘビーなコースだなぁ。
完走メダルも頂きました。
フルは緑、58kmは黄色。
楯もそうですが、メダルも大島のガラスを使っていますがいいですね。
そうそう、参加賞は様々な健康食品がこんなにたくさん。
女性には、島の方の手作りのストラップも!
出場者は無料で温泉に入れるサービスがあります。
つばき小学校から「御神火(ごじんか)温泉」まで30分ごとにバスを出してくださり、それに乗って行ってゼッケンを見せますと入れます。
温泉にのんびり、ゆっくりつかりました。
足の張ってるところをよくよくさすって、あー、走ったんだなぁ。
それから今夜の宿のお迎えの車に乗せて頂いて宿に向かいました。