読書:江戸屋敷300藩いまむかし

「江戸屋敷300藩いまむかし」メディアユニオン・編集
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サブタイトルは、「江戸と東京を散歩する」

マラソンを始めてから、東京の路上を走るようになった。
走っているとふと考える。例えば六本木ヒルズとか、東京ミッドタウンとか、大きなビル群が立つ場所は、それなりにまとまった土地であったろう。新宿御苑とか代々木公園とか、これだけの木々が残る土地は、どこぞの屋敷跡であったろう。

走りながら遠い江戸時代に思いをはせる。
ここをちょんまげを結った武士達が闊歩したのかなと思うと楽しい。

この本は、江戸にあった300藩の江戸上屋敷を紹介している。

江戸には各藩の屋敷があった。
大きな藩の場合は「上屋敷」「中屋敷」「下屋敷」がある。

たとえば、新宿御苑は「高遠藩」の「下屋敷」。
この上・中・下って、どういう違いがあるのか?

江戸城から近い方に「上」、遠い方を「下」と言ったらしい。
その中間が「中屋敷」

大きな大名には「中」が複数個もあったようだが、逆に小さな藩の場合は「上屋敷」のみ。

「下屋敷」は郊外にあり、「上」に比べると敷地は広く、藩の財政をまかなうために農作物を植えるなど工夫をしたようだ。

私が通った千代田区にある共立女子学園は、京都の田辺藩と、3号館は京都の園部藩の上屋敷であったらしい。

我が宮城県(仙台藩)の屋敷跡は、清泉女子大学になっているそうな。そういう目で見てみると、路上ランが楽しくなる。