読書:ゆっくり走れば速くなる

「ゆっくり走れば速くなる」浅井えり子・著。

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ご存知ソウルオリンピック代表。
私の1学年上(ほぼ同世代)。身長・体重とも私より、少し小柄。
私達の世代では、ごく普通の体型の浅井さんは、ひょんな事から陸上部に入る。特別に足が速いわけでもない。当時は少しポッチャリとした体型であったらしい。

陸上部では一番遅い。
それでも練習を繰り返すうちに、少しずつ走れるようになる。

そんな浅井選手が佐々木監督に出会い、LSDという練習方法を伝授され、またそれを後輩に伝えたいという思いが伝わる本。その走法を取り入れた事でオリンピック代表にまでなったのですから、説得力があります。

LSDは、言葉程度は知っていた。ゆっくり走るのかなと。
この本によると、自分にちょうど良い(快適に走れる)速度から、もう少し遅く走る。そして長く走る。2時間、3時間走る。それを繰り返すことで、走る身体が出来ていく。

週に一度は、こういったLSDを取り入れていくことで、まずは身体が出来るそうだ。

ただし、記録を出すためにはLSDだけではなく、スピードを取り入れる練習が必要。また、休養をどのように取り入れるかも大事。

例えば、通勤ランなどで町を走ると信号で止まらざるを得ない。それを利用して、信号から信号までをスピードを上げて走ってみるとか、そういった市民ランナー目線での工夫が、とても身近に感じる。

表紙の浅井さんの楽しそうな笑顔がいいです。
私もゆっくり長くを、継続してやっていこうと思う。
この本も、繰り返し読んでいきたい本です。