読書:日本人の足を速くする

「日本人の足を速くする」為末大・著。
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私は足が遅い。
誰かれかまわずに「足が速くなるには?」と聞いていた時期がある。

元陸上部の社員は、
「短距離と長距離では走り方が違うし、俺、走り幅跳びッスから」と。

元陸上部の知人(短距離選手)は、
「短距離の走りでは、マラソンは無理」と。

なんだか、これといった答えが得られない。
速く走りたーい。
弟からこの本を紹介された。

為末大さんは、世界陸上「400mハードル」で二度も銅メダルに輝いた方。「侍ハードラー」の異名を持つ。

元々は短距離走の選手で、カール・ルイスにあこがれ、世界で一番速い男になりたかったそうだ。ジュニア時代の記録は、世界的に見ても輝かしい。これなら世界一をねらえる・かも〜。

しかし、身長が伸び悩んだ。170cm。そしてとうとう高校3年生の県大会、200mで2年生に負ける。生まれて初めて負けた。挫折を通りこした喪失感。

そこからがすごいんですね。
自分の勘で、400mハードルに移行し、自分に合った走り、自分に合った練習方法を模索して確立する。

その間、何度も挫折を味わう。
例えばアメリカに渡り、アメリカ式のウエイトトレーニングを取り入れた結果、余分な筋肉が付きすぎて、記録が後退してしまう。そのことで、アメリカ式が必ずしも日本人の体系に合うわけではないという教訓を得るんですねー。

私の足の遅さを克服するのは、私なりの練習方法や走りを自分で研究するしかないかもしれない。だいいち、嘆くほど練習をしていないし>アタクシ。

コンマ何秒のために、全身全霊で挑む陸上競技。
いやー、奥が深いっすねー。
為末さん、応援しております。
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