読書:思考の整理学

「思考の整理学」外山滋比古・著。
1701.jpg

難しい本かと思ったら、サラリと読めた。
易しい言葉の裏側に奥は深い。

「グライダー」

ところで、学校の生徒は、先生と教科書にひっぱられて勉強する。自習自学ということばこそあるけれども、独学で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力で飛び上がることは出来ない。

「セレンディピティ」

もともとは、兵器の開発が目的であったはずである。それが思いもかけない偶然から、まったく別の新しい発見が導かれることになった。こういう例は、研究の上では古くから、決して珍しくない。

「手帳とノート」

何か考えが浮かんだら、これを寝かせておかなくてはならない。(中略)何かを思いついたら、その場で、すぐ書き留めておく。そのときさほどではないと思われることでも、あとあと、どんなにすばらしくなるか知れない。

「ホメテヤラネバ」

ピグマリオン効果というのがある。40人の生徒のいるクラスを20人ずつの2つのグループA, Bに分ける。(なにしろ半分は点数を返さずに「よかった」と伝えて、数回テストを繰り返す。すると、ほめていたグループの点数が上がる。これがピグマリオン効果:詳しくは本をご覧ください)