堤監督、ありがとうございます!

自虐の詩」の映画は、2007年に公開されました。
堤幸彦監督。

主人公が気仙沼出身という設定で気仙沼がロケ地になりました。
いまはなくなってしまった町並みがDVDには納められています。

震災後にも堤監督は何度も気仙沼に支援に行ってくださり、ドキュメンタリーも撮られています。

そのお礼を伝えたいと、日々思っていました。

それが本日かなったのであります!!!

皇居ランに向かってる途中、警視庁のビルの前あたりで撮影していました。
ちょうど信号待ちをしながら「ドラマかな?いや、ドラマにしては大掛かりだから映画だね」なんてダンナと話していて、見ると、監督椅子に座って画面を見ているのは、オオ!堤監督ではありませんか。

信号が青になっても、そのままそちらを見てました。
「堤監督・・・かもしれない」とボソボソ話していると、撮影が終了したようで、堤監督が椅子から立ち上がりました。

ダンナが「声を掛けてみようよ」とか。
「いいよ、迷惑だもの」と私。

それでも動かずにそちらを見ていると、なななな・なんと!
監督がこちらに向かって歩いてくるではありませんか。

ダンナが声をかけようと言いますが、躊躇する私。
と思ってる間にダンナはスルスルと近寄って、
「あのう、堤監督でしょうか?」
「ハイ」(ちょっと迷惑そうな顔)
「妻が気仙沼の出身で、お礼を言いたくて」
(監督の表情がパッと変わりました)

私がズズズイっと出て行って
「監督、自虐の詩、ありがとうごあいます。私、DVDも持っていて何度も見ています」と伝えると、

監督は「あの後、何回か気仙沼に行きましてね」
「ハイ、ハイ」と私。
「ドキュメンタリー映画もとりまして」
「ハイ!」と私。
「もう1本撮ってるんですよ」
「ありがとうございます!」と私。
「ずっとお礼を言いたかったのです。本当にありがとうございます」

私達のランの出で立ちを見て、監督は、
「ころばないように気をつけて」とハイ(私、涙目ですよ)

そうして握手をして頂いて、監督は立ち去りました。
日曜の朝の出来事でございます。

堤監督、本当にありがとうございます。