訃報:十八代目 中村勘三郎

朝、NHKのニュース番組を見ていたら、突然「中村勘三郎さんが亡くなりました」

エ? ウソ・・・

TVにはお元気な頃の姿。
それを確かに目が追っているが、心が付いていってない。

何?
いま何を言ってるの?

しばらくして、たしかに勘三郎が亡くなったことを理解した。
57歳。

来年の新しい歌舞伎座には見に行こう、それまでには元気になっているだろうと思っていた矢先のこと。
今年の浅草、ダンナを連れて見に行こうかと話していたのだが、私が震災後のショックから立ち直れずにいて、まだ歌舞伎を見る気分になれない。来年、新しい歌舞伎座で見ようと話していた。

TVのチャンネルを変えると、勘三郎の家の前から中継されている。
このお宅は新築されて間もないが、私は前のお家の時に家の前まで行ったことがあるのです。

私は十七代目勘三郎のファンでした。
一度、そのお宅を見てみたいという衝動にかられて、住所は番地までは知らないのです。
「小日向」という町名を知ったので、あとは「波野」というお名前は珍しいから表札が出ていればわかるかな?と思って。結局、表札が出ていたかどうかは忘れましたが、きっと出ていたのでしょう。「ここだ!」と見つけて小躍りしたことを覚えています。

そのお宅を建て替えるというのはフジテレビの特番で見てました。
新しいお宅になってから勘三郎が暮らした時間はわずかだったでしょうが、4世帯で暮らすというのは現在では珍しいこと。

皆さんから愛されて、芝居の道を駆け抜けた勘三郎さん(私の中では今も勘九郎さん)ご冥福をお祈りします。