読書:経済ってそういうことだったのか会議

「経済ってそういうことだったのか会議」佐藤雅彦、竹中平蔵・著。
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大臣になる前の竹中氏と佐藤さんの対談をまとめたもの、そして文庫本になる時には大臣になった竹中さんと佐藤さんが、もう一度、会って「その後」という章をまとめている。

最初のページで佐藤さんが書いているのは、2人がある雑誌の対談で竹中さんにはじめて会った時にいきなりこう尋ねられた、ということだ。

佐藤さん、エコノミクス(経済学)って、ギリシャ語の「オイコノミクス」から来ているんです。オイコノミクスとはどういう意味かといいますと、共同体のあり方、という意味なんです。

「共同体のあり方」これは興味深い言葉だ。
竹中さんは、あの坊ちゃんのような顔立ちとは異なって、大臣として筋を通した人だと思う。辞める時もいさぎよかった。大臣になりたての頃は、いかにも頼りなかったが、サンデープロジェクトにも何度も出演し、自分の言葉で説明し続けたことは評価出来る。

なぜ、外国のお金がおもちゃに見えるのか、EUのように通貨を統一するということがどういう事か、など説明がわかりやすい。

竹中さんに「今の格差社会をどう思うか」と聞いてみたい。
また「格差社会をなくすには、どうすればいいのか?」と言う事も聞いてみたい。