「ホワイトカラーエグゼンプション」は「残業代ゼロ法案」と報道されたために、内容がよくわからないままに悪い印象しか残らない。
日本における「ホワイトカラー」の定義が曖昧なうえに「エグゼンプション」って、わかんない言葉を使うから、「こりゃ、てーへんだ」って思うのが人情でござんしょう。
IT系で働く我々は、自分達を「ホワイトカラー」と思ってない。カジュアルな服装が多いし、「従来とは違うだ」という発想の人も多い、と思う。
この業界こそ、「ホワイトカラーエグゼンプション」的な働き方は適しているし、多かれ少なかれ、導入済みの会社は多いと思う。それに対して制度が出来てないことは、経営者としては「いかがなものか」と思っていた。
時間で賃金が決まる職種もある。
しかし、時間では賃金を決められない職種もある。
それよりも、なによりも、「働く時間が長い」ことを是正するには?
どうして「長く」なるのか?
いろいろな原因はあるが、IT系では「完成形が決まらない(もしくは、意思統一が出来てない)」ことが原因の第一位ではないか、と思っている。「完成形(ゴール)」が明確にならない。国民性と言えばそうかもしれないが、意思を明確にせずに曖昧に始まることが多い。
曖昧のまま始まってしまうので「決まった(と思った)こと」がくつがえる。曖昧さゆえに、発注者と受注者の思い込みの違いが発生する。「曖昧」という国民性が生み出した悪しき慣習をなんとかしないといけないと思う。そして無茶な納期に「そりゃ無理だ」と言えない文化。
私は経営者として、「早く決定する」こと、「決めたら、ちょっとやそっとでは、くつがえさない」ことを自分への課題としている。私がその2つを徹底するだけでも社内はハッピーになる。そうは言っても「考えてもなかなか結論が出ない」こともあり、社員をやきもきさせる。反省しております。。。
なにしろ、日本じゅうがこの「長時間労働」という問題に取り組み、「過労死」という不名誉な言葉が死語になるようにしたい。