読書:とてつもない日本

「とてつもない日本」麻生太郎・著。

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麻生総理には厳しい批判が続いているが、私は密かに応援している。
でも、総理になる時期は悪かったよね。

安倍さん就任時、それが無理でも、せめて福田さんの時であったならと思う。

麻生さんは、経営者としての経験があるからか、私にはよく響く。
日本を元気にしよう、明るくしようと姿勢も良い。
リーダーが明るくないと、その組織はなかなか明るくならないものだ。

「私は劣等生だった」の章では、

私には1つ年下の弟がいた。この弟は勉強もスポーツもできる優等生だった。(中略)子供の頃から自分より勉強ができる奴、運動がうまい奴というのはたくさんいた。そういう奴らに対して、どうやれば負けないか、そんなことをよく考えていた。とりあえず、弟に対して、喧嘩だけは絶対に負けないようにした。それで何とか兄貴の権威を守ったわけである。(中略)小さい頃から、「人間は生まれながらに平等」なんていう言葉に、素直に納得できない劣等生だったから、というわけではないが、ここで教育について考えてみたい。

そんな麻生さんは、ニート側の気持についてもいろいろ考えている。
この文章、私も最近、そのように思っている。

豊かな時代には、「自己実現」を達成したくて頑張る者は、思う存分やればよい。しかし、すべての人に創意工夫を求めて「自己実現」を要求するのは、間違っているのではないかとも思うのである。

そして、これ、麻生さんは柔軟な考えの持ち主だと思う。

ニートはニートのペースで生きていくことを認めてもいいのではないか。

靖国神社に対しては本質から考えた事を分かりやすい言葉で続く。
私も、「靖国で会おう」と誓って亡くなられた皆様がいる中で、安易に「別の施設を」というべきではないのでは?と前々から思っていた。

それは、私の祖父母が、両親が、「靖国で会う」という事を私に語り継いでくれたからだ。

この本を読んでいると、不思議に麻生さんの表情と声が聞こえてくる。
自分で書かれたか、録音したものを誰かが書いたかは知らぬが、少なくとも自分の言葉で綴られている。こういうわかりやすい政治家を待っていたのではないだろうか、日本は。

株価が大暴落している。
円高が進み、経済に大きなダメージを与えている。
さーて、麻生さん、どうする?