著者は、博報堂の元制作部長。
1960年当時、瀬木専務が「博報堂宣言」というのを立ち上げたそうです。
1. 広告は、つねに人々の生活を明るく、豊かにする。
2. 広告は、つねに創造性のエネルギーに満ちたものである。
3. 広告は、つねに取引先の繁栄とともに進む。「生活者と企業のまん中」に位置し、「創造性」で新しい豊かさと快適さを与え続ける会社を目指すこと。
広告にたずさわる人の発想力はとても参考になります。
すべての仕事はクリエイティブでなければならない、と常々思っています。それが、直接、死活問題になるような広告業界の人達の発想力は、生半可ではありません。
ですが、最初の方に「広告人の前に社会人」と書いています。「一流の生活者になろう」と新人研修では話したそうです。
老舗和菓子屋として「のれん」を450年間守り続けている「虎屋」には、次のような揺るぎない信念があります。「和菓子を売るとは、日本を売ることであり、伝統文化を売ることであり、季節を売ることであり、そこに生まれる喜びや楽しさや安らぎをあわせて売っていくことだ。」
そのようなブランドを広告という形にしていくためには、何を勉強すればよいのか。
「3週間考えて、30分で書け」DDB(アメリカの広告会社)などのように、心に刺さる言葉が随所にある。
心の刺激になる本。