読書:フィンランド豊かさのメソッド

「フィンランド豊かさのメソッド」堀内都喜子・著。
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北欧の豊かさはどこからどのように作られているのか、気になっていた。そんな折り、書店で見かけて読んでみた。

著者は、ひょんなことからフィンランドに留学する。
日本では知られないフィンランドの話が盛りだくさん。

フィンランドが国際競争力第一になったと言うと、「じゃぁ、フィンランド人はよく働くのか」と聞かれるが、それはまったく違う。(中略)基本的に労働時間は7時間半。それ以外はあまり残業をしない。(中略)そしてなんといってもフィンランドのうらやましいところは、社会人でも夏休みを四週間以上とるのが当たり前ということである。

エー、それしか働いてないのに、どうして豊かなの?
それにフィンランドでは失業率が高いようだ。
それで、どうして国際競争力が第一なの?

それはフィンランドの人も不思議に思ってるようで、「ただ普通に暮らしているだけなのに」と、一位になろうという気概もないらしい。

「落ちこぼれも出さず、学力差も出さず」
フィンランドでは私立の学校がなく、またフィンランドの人は大学まで授業料が無料。授業に遅れがちな子供には「特別授業」などをして落ちこぼれを出さない工夫をしているそうです。

また、英語は小学校から始め、他の外国語もいくつか取得出来るらしい。ヨーロッパだから学びやすいのでは、と思うが、フィンランド語は日本語に似ていると著者は書いている。なので、英語を学ぶのはやはり苦労が伴うが、それでも皆が習得出来るのは、TVで外国のものを放映していることによると思われるそうな。

子供が生まれてからの手厚い待遇は、特に女性には助かるようだ。保育園はもちろんのこと、育児休暇の取得、夫の育児休暇の取得や物資の支給など、日本では考えられない待遇がある。

福祉は徹底しているが、その分、消費税は高い。
消費税は高いが、それが適切に使われているので、日本のように「使い道」をめぐっての論争はない。

日本では北欧の情報が入りにくいが、一度、行ってみたい。
昔々は、ヨーロッパに行くためには、シベリア鉄道に乗って、フィンランドを通って行ったらしい。今も飛行機では10時間程度しかかからないそうだ。驚きが多い本。