歌舞伎座・8月納涼大歌舞伎・第3部。
今月も人気の演目でチケットを取れずにいたのですが、数日前にネットでチェックすると、数枚あるじゃありませんか!こういう事もあるんですね。
日付を迷っている数分の間にも、そのチケットはドンドン売れてしまいます。これは迷っている場合ではない。
本日分は桟敷席が1枚だけある!(桟敷席・東8-2)
エエイ取っちゃえ(14,000円)。
いつもは昼夜の2部構成ですが、今月は3部構成なので、チケットは通常より安い(通常は桟敷席が17,000円)。
演目は「紅葉狩(もみじがり)」と「野田版 愛陀姫(あいだひめ)」
紅葉狩は、勘太郎が「更科姫実は戸隠山の鬼女」を好演。
舞台は紅葉一色で美しい。
その中で、常磐津、長唄、竹本が3方に並び、交互に演奏します。その掛け合いが見事。
踊りは、初演の九代目市川団十郎が振り付けたもの。扇子を2本持っての難しい踊りが続きます。勘太郎は上手くなりましたねー。子役の頃からうまかったけれど、しっとりと踊り上げます。
「山神」という役で難しい踊りを踊るのは坂東巳之助。前に観た時はほんの子役の時だったと思うけれど、すっかり立派な青年になりました。踊りが上手い。父も、祖父も踊りの名手ですから、さすがです。この踊りは、四代目芝翫が振り付けたそうです。
幕間、今日はお弁当にビーフシチューを予約してみました。
前に「限定10食」と書いてあるのを見て気になっていたのです。それに東銀座はビーフシチューの名店が多いので、幕間に行って食べたいのですが、それには時間が足りない。
さて、このビーフシチューは和風で、このような土鍋に入っていて、火で暖めてくれています。美味しい。ご飯にお新香、サラダとデザートが付いて2,200円。
桟敷席に座ると「桟敷席に運んでくれるお弁当」があります。そちらは3,500円。私の隣の、和服のお品の良いご婦人達は、そちらを食べていたようです。桟敷席に座る時は、着るものにも気を配りたいものです。ところが、私は白いポロシャツに短パンですからー、、、いけません。次回はきちんとして行きたい。
もう一つの演目は「野田版 愛陀姫(あいだひめ)」
これがお目当ての方も多いと思います。会場には補助椅子が出て大盛況。
オペラ「アイーダ」を元に、野田秀樹が歌舞伎用にアレンジしたもの。
濃姫を演じる勘三郎が、悲しくもおかしいです。
それにしても、古代エジプトという舞台を、日本の戦国時代・尾張と美濃という設定がおもしろいですね。それに歌舞伎の様式美を取り入れた新しい試みです。私は、音楽的には、もっと和楽器を多様して欲しいと思いましたが、どうでしょうか?
野田版歌舞伎は3作目です。他はまだ見ていません。シネマ歌舞伎など映画になっているものもあるので、観てみたい。