母はずいぶん前から「日光に行きたい」と言っていました。
なんでも中学の修学旅行で行った時は大雨で、ろくに見なかった、というのが母の記憶です。
それで生前の父と母と私の3人で宿に予約を入れたこともありましたのに、その時は父の具合が悪くなったか何かで行くことが出来ず。3人で行く夢はかないませんでした。
母も、いつ足が弱るかわかりませんから、1泊2日で行ってみることにしました。
浅草からスペースアけごん7号に乗って、イザ日光!
天気予報では曇りから雨。
日光東照宮だけでも天気がもって欲しい。
私は車の運転が出来ないので、浅草から「まるごと日光東部フリーパス」というチケットを買いました。浅草から東武日光までの往復乗車券と、現地では湯本温泉までの東武バスに乗り放題で4,400円とお得です。
東武日光駅に着くや、バス「世界遺産巡り」に乗って「表参道」へ。
荷物を預けて、日光東照宮を見ます。
日光東照宮、「見ざる・言わざる・聞かざる」、そして徳川家康のお墓のある奥の院まで参ります。階段が多くて、やはり足が弱っては上まで行くことが出来ません。もうすぐ72歳の母が、このように歩くことが出来るのはいつまでだろう、などと思います。元気なうちに連れて来れて良かった。階段は下りの方が大変だったりします。
日光東照宮の隣にある「美術館」に行きました。
こちらまで来る人は少ないようです。
もともとは東照宮の社務所として使われていたものが、老朽化等のために美術館として保存するようになったそうです。横山大観などが書いたふすま絵などを見ます。
「西参道」からバスに乗って「いろは坂」を通ります。
母は、昔は「いろは坂」はなかったなどと言っていますが、本当のところはどうなんでしょう?昔からあったと思うのですが。
母に「お母さん、いろは坂を通るよ」と言いますが、母は疲れてしまって、目はうつろです。あーあ、また「いろは坂に行ってない」などと言うのではないかしらん(笑)
「中禅寺温泉」で降り、「華厳の滝」を見ます。
母の記憶でも「エレベータに乗った」そうです。そのエレベータは立派にリニューアルされていました。
いろは坂を通ってる間に霧が立ちこめて、華厳の滝は霧の中です。少し待っていると、滝が見えて来ました。
バスを待つ間はお店で土産物を見ます。母は必ずお店に入ろうと言います。こういう時はがぜん元気。
またバスに乗って、本日の宿「中禅寺金谷ホテル前」で降ります。
このホテルは森の中にひっそりと建っていました。
温泉があります。
母と一緒に「空ぶろ」につかります。露天風呂に入ると、あーあ気持ち良い。
夕食は本格的なフランス料理を頂きます。
浴衣ではいけません。もう一度、服に着替えて頂きます。
昭和天皇やマッカーサや訪れた時の写真を見ます。
こちらのホテルは、自然をふんだんに取り入れた建物で、とても落ち着くことが出来ます。数日間、滞在してみたいものです。