歌舞伎座・2021年3月 三月大歌舞伎(第三部)

第三部を予約している。18時30分から始まる。まだ15時だ。早すぎる、、、。恒例の歌舞伎座写真を撮ろう。

そして、地下へエスカレーターで降りる。

時間は早いが歩き疲れだ。「歌舞伎茶屋」さんでアイスコーヒーを頂く。

17時過ぎた。さてっと「カレーうどん」お願いします。「少なめに」。700円。

美味しいです!

一口甘味付き。美味しい〜!

18時の5分前、サ、行きましょう。

一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
石川五右衛門:中村吉右衛門
右忠太:中村歌昇
左忠太:中村種之助
真柴久吉:松本幸四郎

15分という短い演目。吉右衛門の五右衛門、幸四郎の久吉だ。良い配役です。「桜の咲き誇る、南禅寺山門の楼上」。絢爛豪華な舞台。良いですねぇ〜。「絶景かな、絶景かな」。五右衛門の名ぜりふ。これを聞きにきた方も多いと思います。幸四郎も、ドンドン幸四郎になっていく。この演目は安永7年(1778年)4月に上演され、250年になる。

休憩時間に3階まで上がってみる。写真だ。十八代勘三郎さん、十二代團十郎さん、十代三津五郎さん、若いよ、若すぎる。今もその芸を見ていたかったなぁ。

一番古い写真はこちら。

二、(Bプロ)
上 雪(ゆき)
  芸妓:坂東玉三郎

下 鐘ヶ岬(かねがみさき)
  清姫:坂東玉三郎

今月のお目当て。地唄舞だそうです。「地唄舞普及協会」のページによると「地唄舞は、女性が育みそだてた芸能。お座敷の狭い空間で、子女の作法、嗜み(たしなみ)から芸能へと発展したもの。大変、繊細な、そして息使い(間)がとても大事な芸能」とあります。

「雪」は踊りが途切れない。ずーっと、どこかが動いて、そして次の動きへと誘導していく。静かに、静かに。狭い空間であっても、ドタバタしない、スーっとした動きは何というか優雅な感じ。十八世紀後半に「峰崎勾当」が作曲。その後、舞が振り付けられ、地唄舞としてもよく演じられる。西日本で踊られていたのが、明治以降に三味線の曲とともに東京へ。地唄にさほど馴染みのない東京でも広がったそうです。白い衣装、黒の帯。そして傘。絵のような佇まいです。踊りとしては難しいよね。優雅に舞い続ける。見入りました。

「鐘ヶ岬」は、雪よりは動きがある。「京鹿子娘道成寺」の佇まい。玉三郎の道成寺を見たのはいつが最後だろう? 「鐘ヶ岬」は「道成寺」の後編というか、道成寺の女がその後、再び鐘の前に現れるところから始まる。女の持つ執念の恐ろしさの中に、一途な可愛らしさ、おろかさ、あわれさ、艶やかさといった情感が豊かに盛り込まれている。大きな鐘が舞台には用意されている。素晴らしい舞踊です。

舞台が終わって外に出る。良い舞台でした。

丸の内線・銀座駅まで歩く。そして電車に乗る。良い時間でした。

歌舞伎座・2021年3月 三月大歌舞伎(第一部)

会社は有給を頂いて歌舞伎座へ。

11時・開幕。本日の座席は、1階11列14番。良いお席です。

一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
猿若:中村勘九郎
出雲の阿国:中村七之助
若衆:澤村宗之助
若衆:市川男寅
若衆:中村虎之介
若衆:片岡千之助(片岡孝太郎の息子、片岡仁左衛門の孫)
若衆:中村玉太郎
若衆:中村鶴松
福富屋女房ふく:市川高麗蔵
福富屋万兵衛:坂東彌十郎
奉行板倉勝重:中村扇雀

勘九郎さんと七之助さんは兄弟ですよ。それが男女を演じるんだから凄いよね、役者さんって。初世勘三郎の猿若座(後の中村座)が舞台です。その猿若を勘九郎さんが演じる。そして出雲の阿国が七之助さん。晴れやかな舞。

二、戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)
浪花の次郎作:尾上松緑
禿たより:中村莟玉(中村梅玉の養子)
吾妻の与四郎:片岡愛之助

中村莟玉(かんぎょく)さん、どなたの御子息か?と思ったら、一般家庭に生まれ、その後、中村梅玉さんの養子になったそうです。美しくて上手い。松緑さんは見るたびに「立派になった」と思うのです。小さいお子さんの頃にお父様を亡くし、大変なことだったと思うから、いつも親のような気持ちで見ちゃう。今日は白塗りの愛之助さんと、そして莟玉さんとの舞台は美しいし楽しい。

良い舞台でした。

外に出る。

歌舞伎座・2021年2月 二月大歌舞伎(第三部)

歌舞伎座へ。会社から歩いて参ります。時間がたっぷりあるから、ちょっと遠回りをしましょう。入院していた慶應義塾大学病院。あら、右側の建物は壊しているようです。新しい建物が出来たもんね。正面の建物はどうなるのだろう?

この道は初めて歩きます。他にもよくわからない道をたくさん通った。

最後は歌舞伎座から遠い新橋駅近くに出てしまった。道を真っ直ぐ行きましょう。そして、横断歩道のこちら側から写真を撮る。歌舞伎座だ。

前回、観た「第二部」と「第三部」だ。

「八海山」だ。

前回、撮ることも、見ることも出来なかった「二月」の大看板。

地下に降ります。

お雛様〜。

「歌舞伎茶屋」さんで「春の吹き寄せそば(甘味付き)」、800円。アイスコーヒーも頂きます。500円。前回、100円と安くなったのは「ランチタイムのサービスでございます」そうです。なるほど〜。で、今日は前回頂いた「500円券」を使って、結果、アイスコーヒーは無料となりました。ご馳走様です。

今は開幕40分前から歌舞伎座の中に入れます。私は30分前にGoー!

わっ、十七世 中村勘三郎さんだ。まだ生きているみたいに思っちゃう。私はファンでした。

17時30分・開幕。本日の座席は、1階14列25番。

一、十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)」袖萩祭文

袖萩:中村七之助
安倍貞任:中村勘九郎
娘お君:中村長三郎
義家の郎党:中村種之助
義家の郎党:中村玉太郎
義家の郎党:中村歌之助
義家の郎党:中村莟玉
安倍宗任:中村芝翫
平傔仗直方:中村歌六
浜夕:中村東蔵
八幡太郎義家:中村梅玉

七之助が良いわ。立派になりましたなぁ。勘九郎さんの次男・長三郎君をリードして旨い。雪が舞う舞台。役者も白い衣装。そこで、黒子は白い衣装を着て「白子」となっている(イヤホンガイドが説明してくれた)。そうすることで舞台で浮かない。きちんと溶け込んでいる。なるほど〜。

芝翫さんが登場する。「浮気問題」で世間を騒がせているが舞台ではそんな面はこれっぽっちも見せずに立派に勤める。貫禄が出ましたねぇ。そして勘九郎が登場する。ここでも親子で演じているわけだ。お父ちゃん頑張るのぉ。

幕間。イヤホンガイドに「十七世中村勘三郎」さんが登場する。昭和55年の声だそうだ。私は短大生だった。お元気そうで軽妙な話。楽しい。イヤホンガイドの高木美智子さんが出る。「私にとっては勘三郎と言えば十七世」と話す。時代がそうですよね。私もそうです。十八世はずっと勘九郎のような心地。もう時代は変わっているのにね。

二、十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
河竹黙阿弥 作 「連獅子(れんじし)」
狂言師右近後に親獅子の精:中村勘九郎
狂言師左近後に仔獅子の精:中村勘太郎
法華の僧蓮念:中村鶴松
浄土の僧遍念:中村萬太郎

これをお目当てにいらしているお客様は多いのではないでしょうか。最年少(9歳)で仔獅子を舞う勘太郎はうまく出来るのでしょうか。出ました。舞台に勘九郎と勘太郎だ。立派!

十八世勘三郎さんに見せたかったなぁ。いやいや、ここで観ているかもしれない。

舞います。キッチリ。いいね!

そして、舞台に引っ込み、鶴松さん、萬太郎さんによる小話?と舞。場が和んで引っ込むと、幻想的な音楽が鳴り、花道から勘九郎さんだ。そして、勘太郎さんだ。出て、後ろ向きのまま引っ込む勘太郎さん。後ろ向きですからね。難しい。きちっと行きました。拍手!

そして、毛を振りながら舞います。「腰で舞う」とイヤホンガイドが説明しています。毛は重いのです。これをまるで自由に振っていくのは難しい。それを「やってる!」。凄いよ。勘太郎君。

ところが、、、1箇所、どうしても後ろに垂れた毛を「エイ」と前に垂らすところ、前に行かない。場内が勘太郎君の毛に集中する。もう一度「エイ」。しかし、またダメだ。声にならない残念な気持ち。そして3回目。「エイ」、「いけた!」。場内からひかえめながらも拍手。そして笑顔。良かった。

それ以外はよく出来ました。二人の毛振りが合っている。きっと勘九郎さんが合わせているのだろうけれど、拍手・拍手。拍手が鳴り止まない。そのままエンディングへ。良かったです。この年齢で、ここまで舞うとは凄いことです。素晴らしい!

歌舞伎座の外に出ます。イヤホンガイドを返却。そして、歌舞伎座を見る。

自撮り写真もパチリ。

この後、丸の内線・銀座駅に向かって歩きます。お疲れさまでした。楽しかった!

歌舞伎座・2021年2月 二月大歌舞伎(第二部)

歌舞伎座へ。東銀座駅で降りて、地下を見ます。

わぁ〜、今年もお雛様の季節ですね。

あら、「ひがし北海道」の人気投票ですって。

「歌舞伎茶屋」さんに入り「力うどん 甘味付き」。100円引きで700円だった。

美味しいです!

後からアイスコーヒーを頼むと「うどんと一緒に頼むと100円になる」そうで、そうして頂きました。すみません。

サ、準備OK。イザ、歌舞伎座へ。今日は何と「桟敷席」です。松竹歌舞伎会の「特別会員」になったから、これまでより一日早くチケットを予約出来るのです。すると「あっ、桟敷席が空いている!」ってことで予約したのが「1階 東1の1番」。東側の一番舞台よりの席。

イソイソと参ります。新型コロナウィルス対策があり、一席を空けているので2席に一人。ゆったり座ります。ただし、桟敷席の「お茶」なし。桟敷席での(他の場内も全て)飲食なし。座れるだけでもありがたいです。

14時15分・開幕。

一、四世鶴屋南北・作 渥美清太郎・改訂
於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
土手のお六
鬼門の喜兵衛

土手のお六:坂東玉三郎
山家屋清兵衛:市川権十郎
髪結亀吉:中村福之助
丁稚長太:寺嶋眞秀
庵崎久作:中村吉之丞
油屋太郎七:坂東彦三郎
鬼門の喜兵衛:片岡仁左衛門

2018年3月に観て以来。その時も片岡仁左衛門と坂東玉三郎。このお話は本当に面白いし二人は適役です。

玉三郎のお六。姐御。玉三郎のこういう役は本当に合っている。そして仁左衛門の喜兵衛ですよ。悪いんだね。コイツが。本当の仁左衛門さんって、凄く良い人です。それが、こんな悪いヤツになっちゃうんだから演技が凄いよね。

そして、死んだはずの久作が生き返って、というか記憶が戻って、アタフタと終わるところは歌舞伎らしくて面白い。特に最後が仁左衛門と玉三郎がからの籠を担いで退散するところ。アハハ〜だ。

そうそう、このお芝居には、寺嶋眞秀(まほろ)君が出演されている。キッチリ笑いをとったりしてご家族様には嬉しい出番ですねぇ。将来が楽しみです。

二、神田祭(かんだまつり)
鳶頭:片岡仁左衛門
芸者:坂東玉三郎

この演目もまた2018年3月に観ていた。同じ出し物だったわけだ。二人の舞は美しい。そして粋だ。イヤホンガイドを耳に付けて聞いているが、舞の意味を伝えてくれて面白い。熱々の二人の仕草。良いよねぇ〜。最後に大勢の皆さんが出ていらして、祭りらしい舞を舞う。お見事。これもまた歌舞伎舞踊の楽しみです。

お芝居が終わって外に出るも、まだ大雨が降っている。屋根がついているところを歩きながら写真をパチリ。

来月の出し物も、準備OKです。

いつも歌舞伎座の写真を撮ったり、楽しみがあるのだが、今日はそれもせずに、電車に乗って帰ります。

玉三郎を大河ドラマで観る

録画していた大河ドラマ「麒麟がくる」をやっと観ている。すると、出た! 坂東玉三郎だ。演じるのは「正親町天皇(おおぎまちてんのう)」。第106代天皇。

手前は堺正章さん。

嬉しくて涙。ご立派です。なんとTVドラマに出演するのは初めてなんだそうです。そうでしたか。天皇の役ってのもまた良いですねぇ〜。

新橋演舞場・2021年1月 初春海老蔵歌舞伎(午前11時30分開演)

1年ぶりの新橋演舞場です。昨年も海老蔵さん、市川ぼたんさん、堀越勸玄君の舞台。さらにその前の年(2019年)も同じ。昨年は、海老蔵さんのお母様と妹さんがロビーで挨拶をされていて、私も並んでお話をさせて頂きましたっけ。

お祝いのお酒。

記念の写真を。

今月の演目。

もう一枚、記念の写真を。

今日のお席は、2階4列32番。

歌舞伎座では前後左右に隣合わせがないように席が用意されていたが、こちらでは、1席開けて、2席は並んで座るという並びです。隣にはご年配のご婦人。お婆ちゃん。お一人で座っています。

一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
曽我五郎:市川右團次
静御前:中村児太郎
曽我十郎:中村壱太郎

さすがです。キチっと踊りあげる。見応え十分。児太郎さんは美しい。早く「福助」さんを襲名したいでしょうね。今年はあるでしょうか? あって欲しいですねぇ。右團次さんの曽我五郎は合ってます。荒々しくてバシっと決まる。そこにヤサっとした壱太郎さん。この3人は良いです。

休憩の間に写真を見るのが楽しみだが、今回は「ネット販売」だそうで写真なし。

二、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
粂寺弾正:市川海老蔵
秦民部:市川男女蔵
腰元巻絹:中村壱太郎
秦秀太郎:中村児太郎
小野春風:大谷廣松
八剣数馬:市川九團次
小原万兵衛:片岡市蔵
小野春道:市川齊入
八剣玄蕃:市川右團次
後見:市村家橘

「毛抜」を見るのはいつ以来だろう。ブログの中を検索するもヒットしない。それよりも前に観たんだなぁ。きっとお父様が海老蔵だった頃かと思う。成田屋さんらしい演目です。今の海老蔵さんの声が、顔も、先代に似ている! 前はそんなに似ているとは思わなかったが、今日は「似てる!」と思いながら観た。やっぱり親子なんだなぁ。勸玄君も似るのかなぁ?

お弁当を買ってあるが手元には頂けない。その時間になったら「地下1階」の「東」さんにいらして下さいと引換券を頂いている。行くと引換券でお弁当を頂き、テーブルに着席し、黙々と食べる。黙って食べる。お弁当はこちら。幕の内弁当「つばき」、1,500円。

席に戻ると隣のお婆さまが飴玉をくれました。ありがとうございます! 歌舞伎の客席って一つになります!

三、お年玉
上 藤娘(ふじむすめ)
藤の精:市川ぼたん

市川ぼたんさん、まだ小学生ですよ。それも3年生くらいか。上手い! 可憐な藤娘をシッカリと舞いました。素晴らしい!

下 橋弁慶(はしべんけい)
武蔵坊弁慶:市川海老蔵
牛若丸:堀越勸玄

親子で演じます。息子の勸玄君。キッチリ舞っていました。セリフまわしも完璧。お稽古の甲斐がありましたね。将来が楽しみです。

お隣に座っているお婆ちゃまに「良かったですね〜」と声をかけ、お互いに笑顔、笑顔。外に出ます。イヤホンガイドを返却して、また記念撮影を。

さて、歩きましょう。いつもとは違う道を歩いてみる。オフィス街。休日。人はほとんどいない。赤坂に出る。人が歩いている! そこで疲れ果て、丸の内線に乗って帰りました。良いお芝居でした。ありがとうございます!

テレビで歌舞伎を観る

タナカさんから教えて頂いて番組を知る。その番組は歌舞伎。録画していたそれを見ます。「傾城雪吉原」です! 今月、大阪で演じられている。私は2018年12月19日に歌舞伎座で見ましたっけ。玉三郎の美しさとその舞踊が圧巻です。

玉三郎は70歳ですよ。私の父は70歳で亡くなった。それと同い年に玉三郎がなった。まったく信じられない。私の父は十分にお爺ちゃんだったっけ。玉三郎は可憐な少女ですよ。そして美しすぎる。テレビに釘付けになる。

歌舞伎座・2020年12月 十二月大歌舞伎(第四部)

17時20分に到着。写真を撮りましょう。今日の演目はこちら「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」です。

お神酒じゃ。

歌舞伎座は立派だなぁ。

十二月大歌舞伎の看板も出ています。

サ、東銀座駅の地下にエスカレーターで降ります。まずは舞台写真を買います。玉三郎を2枚。

「歌舞伎茶屋」さんに入り、アイスコーヒーと、

「ビーフシチューセット」を注文しました。

ビーフシチュー、美味しいです! 時間はあるし、ゆっくり食べて大丈夫なのに、なぜか、あわてて食べる。何だろう、、、。食堂のお客が少ないせいか?

食事終了すると良い時間です。歌舞伎座の中に入る。今日のお席は、1階14列17番。

近松門左衛門 作「日本振袖始(にほんふりそではじめ)」大蛇退治
 岩長姫実は八岐大蛇:坂東玉三郎
 稲田姫:中村梅枝
 素盞嗚尊:尾上菊之助

HPには、次の説明が掲載されている。
「出雲の国では、簸の川に棲みついた八岐大蛇に毎年人身御供を差し出していましたが、今年は稲田姫が捧げられることになりました。夜も更けた頃、どこからともなく姿を現したのは、大蛇の化身である岩長姫。供えられている好物の酒の香りに気がつくと次々に飲み干し、ついに稲田姫を飲み込みます。しかしこの酒は、素盞嗚尊が用意した毒酒。間もなく、素盞嗚尊が大蛇に奪われた十握の宝剣と稲田姫を取り戻すためにやって来て…。
 妖艶な雰囲気を漂わせる岩長姫が、酒の甕に気づいて酒を飲み始め、その本性を垣間見せていく場面や、大蛇の分身も加わっての迫力ある立廻りはみどころです。妖しい魅力にあふれる舞踊劇をご堪能ください。」

可憐な稲田姫は梅枝さん。美しいです。その中に、ちょっとおどろおどろしく登場するは岩長姫の玉三郎。玉三郎はこういう役が、きっと好きだよね。ご本人はお酒もほとんど飲まないのに、酒の香りに気がついてゴクゴクと飲む様は見ていてもおかしい。

先月は、ほとんど一人で舞うような演目だったが今月は舞台が華やかになっている。これは嬉しい。来月はさらに三部制になり、一部は二つの舞台が繰り広げられる。なかなか感染者数は減らないが、歌舞伎座は様々な試みをしている。見ている方は嬉しいにつきる。

後半になると玉三郎はさらにおどろおどろしい。衣装も違う。髪型も、そして化粧も。最後は玉三郎か誰かわからぬほどの化粧になる。玉三郎は背が高いから、色男も出来たでしょうね。でも女型です。美女。誰かがそう決めたのでしょうね。その経緯があったのなら見てみたい、なんて思ったりして。それとも本人が女型が良かったのかな?

舞台がはねて外に出ます。まだ余韻がいっぱい。銀座駅の地下鉄丸の内線乗り場まで歩きます。今年の歌舞伎座はこれにて終了。たくさんの思い出を詰めて帰ります。

歌舞伎座・2020年11月 吉例顔見世大歌舞伎(第一部)

会社はお休みを頂いて歌舞伎座です! 11時開演に向けて10時に家を出てちょうど良いです。東銀座駅の地下を少し見て、

エスカレーターで上がる。今月も来ましたよぉ〜。

歌舞伎座の中に入ります。今日のお席は、1階16列23番。1等席の一番後ろ。あっ、今日は桟敷席にもお客様が入ってる! 一人置きだが、やっぱり良いよね!

始まります!

蜘蛛の絲宿直噺(くものいとおよづめばなし):市川猿之助五変化相勤め申し候

女童熨斗美、小姓澤瀉、番新八重里、太鼓持彦平、傾城薄雲:市川猿之助
源頼光:中村隼人
碓井貞光:中村福之助
金時女房八重菊:市川笑三郎
貞光女房桐の谷:市川笑也
坂田金時:市川猿弥

市川猿之助さんは本当に伸び盛りですね。良い役もたくさんこなしているし、良い後継者です。この役では4回の早替わりがある。息はピッタリ。バッチリと変わりますから拍手喝采。

それにコロナを題材にしたセリフ回しが加わり、楽しい舞台。市川笑也さん、市川笑三郎さんは久しぶりに観ました。すっかり歌舞伎役者さんですね。昔々は、少しだけハラハラしながら観ましたっけ。

舞台はテンポ良く進み、あっという間に終了です。11時40分に終了。40分だけの舞台でしたか。なんか短いなぁ。

ランチは東銀座駅界隈で食べようと思っていたのだが、まだ、お腹はすいてない。少し歩きましょう。まだ12時前だ。1本左側の道「みゆき通り」を北上する。角に中央区立泰明小学校。あっ、撮影禁止って貼ってある。すみませ〜ん。

向こうに帝国ホテルが見える。

日比谷公園の中を突っ切りましょう。

大きな噴水がある。

通りにはイチョウが舞っている。

国会議事堂前を通り、新宿御苑前に向かって歩きます。

新宿御苑前で気に入ってるお蕎麦屋「和心蕎花(わしんそか)」さん。13時半に到着。1時間半、歩いたということだ。疲れました。

階段を降りた地下がお店。

生ビールも頂きます! プハァ〜。700円。

旬のおすすめ「鯛だしかき玉蕎麦」、1,600円。小盛りは-60円。

美味しいお昼になりました。13時半の入店で「遅い」と心配したが、私の後に、お二人連れ、五人連れが入られて、まだワイワイ食べている。良かった。

ここからはよく知った道。テクテク、歩いて帰り、合計12kmも歩いたようだ。歩くだけでも疲れました。お疲れ様です。