なんてことだ。iPhoneを家に忘れて来た。写真なし。寂しい〜。今月からお席でお弁当を食べて良いそうです。お弁当を買って歌舞伎座へ。
お席は、1階・10列25番。
令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加公演
萩原雪夫・作、市川猿翁・演出、三代猿之助四十八撰の内
一、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)
更科の前実は戸隠山の鬼女:市川猿之助
平維茂:松本幸四郎
局かえで実は鬼女:市川門之助
侍女ぬるで実は鬼女:中村種之助
侍女かつら実は鬼女:市川男寅
侍女もみじ実は鬼女:中村鷹之資
侍女いちょう実は鬼女:中村玉太郎
侍女にしきぎ実は鬼女:尾上左近
男山八幡の末社百秋女:市川笑三郎
男山八幡の末社千秋女:市川笑也
従者碓氷三郎:市川青虎
従者小諸次郎:市川猿弥
神女八百媛:中村雀右衛門
この作品は1960年(昭和35年)歌舞伎座で初演。先代(三代目)市川猿之助が練り上げ、構成している。「三代猿之助四十八撰」の一つにも数えられている。長野県戸隠山が舞台。名高い紅葉の現場。以前、春は桜狩、秋は紅葉狩と言われたそうですが、なぜか「桜狩」という言葉は使われなくなり、「花見」という言葉が一般的になった。
舞台は、左に常磐津、右に竹本が揃う。
男性3人(平維茂:松本幸四郎、碓氷三郎:市川青虎、小諸次郎:市川猿弥)は、更科の前と女性達のグループと出会う。そして一緒に酒を飲んで酔っ払ってしまい、男性陣が寝てしまう。と、女性達が鬼になる。そこでハっと目を覚ます男性達。戦いが始まる。
艶やかで、そして鬼になってからは険しい役。歌舞伎の面白さがギュっと詰まった作品だ。猿之助さんが好演。良い舞台です。
ここでお弁当。地下で買って来た「天むすのお弁当」1,100円を食べる。美味しいです。
講談の名作が歌舞伎に! 神田松鯉・口演より
竹柴潤一:脚本、西森英行:演出、赤穂義士外伝の内
二、荒川十太夫(あらかわじゅうだゆう)
荒川十太夫:尾上松緑
松平隠岐守定直:坂東亀蔵
大石主税:尾上左近
杉田五左衛門:中村吉之丞
泉岳寺和尚長恩:市川猿弥
堀部安兵衛:市川猿之助
松緑さん、本当に立派になりました。・・・と見ているうちに、すみません、、、寝てしまいました。時々、目を覚ますものの、お話についていけず、、、。また寝るという悪循環。今、あらすじを教えてくれるページを読み、なるほどと思った次第で面目なし。
そのあらすじは、「松緑さん演じる荒川十太夫は堀部安兵衛が切腹をしたときに介錯をした。その時に安兵衛に身分を問われ、あまりにも下級武士に介錯をされるのはかえって気の毒だと考えて、つい身分を偽って語ってしまった。安兵衛は感謝して切腹をしたものの十太夫は、ウソをついたことが心苦しく、命日には必ず墓参を欠かさなかった。しかし安兵衛に言った嘘はつき通すと決め、わざわざ立派な格好をし、従者を雇ってりっぱなお侍さんとして墓参りを続けていたという。」なるほど〜。
それで、立派な着物を着た松緑さんがさっそうと現れるわけだ。
「しかし、立派な着物を着て従者まで雇ってというと金がかかって、到底できないはず。どうやって金を工面をしていたのだと上司である杉田五左衛門が尋ねると、朝夕団子の串を削る内職をして金をためたということだった。」、なかなか大変なものでございます。
「殿さまはじっくりと話を聞き、身分を偽ったことはいけないことなので100日の謹慎処分を命じた上で、十太夫の言葉を偽りにしないために謹慎が解けたあとは物頭役に任ずるとのお裁きを下す。」そういった筋書きでございます。これまた歌舞伎らしいストーリーで良いですね。
幕が降りて、外に出ます。今日はiPhoneを忘れてしまい写真なし。寂しい〜。帰ります。