「超歌舞伎2022」です! 新橋演舞場。超歌舞伎は初めて観る。
桟敷席だ。左11。客席は少し空席もある。観客は皆、熱心だ。
開演前のイヤホンガイドは「ペンライトの使い方」を説明している。センターボタンを長押しでスタートする。ボタンの色は14種類も用意されているそうで、それは凄い。そして、役者ごとに色が決まってる。中村獅童さんは赤。初音ミクはエメラルドグリーン。これを切り替えてみたりと練習は進む。私は残念ながらペンライトは持ってない。そういう人はiPhoneのライトをつけて反応する。面白いね。ペンライトは税込4,000円。近くの席の人は買いに行ってた。行けば良かったか、、、?
東京で「超歌舞伎」が公開されるまでに6年かかったそうだ。幕張メッセのイベントホールで始まり、それから京都・南座。そして、今年は福岡・博多座、名古屋・御園座、そして本日の新橋演舞場、そしてまた京都・南座で上映される。
歌舞伎とNTTデジタル演出は楽しみ。初音ミクは「初音屋(ハツネヤ)」、NTTは「電話屋」だ。面白いね。
一、超歌舞伎のみかた
中村蝶紫さん、澤村國矢さんが上に記載したようなことを説明しながら進む。期待が膨らむ。
二、萬代春歌舞伎踊 (つきせぬはるかぶきおどり)松岡亮・作
真柴秀康:中村獅童
出雲のお国:初音ミク
奴國平:澤村國矢
女奴お蝶:中村蝶紫
面白い。初音ミクが生きてるみたいに動く。よくぞ、こういうお芝居を考えましたね。現在の最新歌舞伎だ。音楽も和楽器だけではない。シンセの音がバンバン鳴る。演者も小さな、小さなマイクを付けている(と思う)。だからシンセのバンバンした音に声がかき消されることなく、とてもよく響く。面白いねぇ〜。
お弁当は2階の、普段なら食堂として開いているスペースで頂く。予約してあるから会場に入って食べるまで、とてもスムーズ。美味しうございます。
中村獅童さんが客席に向かって声掛けをする。実に自然に。ペンライトを8本も持ってるお客様がいらして、向こうの桟敷席なのでよく見える。それから6本持ってる人もいる。そんなお客様にお礼を言いつつ、茶化したりしながら場は楽しく盛り上がる。
三、永遠花誉功 (とわのはなほまれのいさおし)松岡亮・脚本、藤間勘十郎・演出・振付
金輪五郎今国:中村獅童
苧環姫:初音ミク
金輪小五郎陽国:小川陽喜
蘇我入鹿:澤村國矢
定高:中村蝶紫
最後の方で中村獅童さんの息子・小川陽喜君が登場する。ヤンヤの拍手。声を出してはいけないから、思いっきり手を叩いて応援する。
そして、舞台が終わってカーテンコール。中村獅童さんは「写真撮って良いですよ」と言う。私達は一斉にスマホの電源を入れて、パチパチ撮る。なかなか、うまく撮れない。けど嬉しい〜!
素晴らしいなぁ。まさに令和時代の歌舞伎だ。こんな歌舞伎が増えていって良いよね。素晴らしい!!!