歌舞伎座・2023年9月 秀山祭九月大歌舞伎(昼の部)

今月も参りました。歌舞伎座です! まずは東銀座駅のいつもの場所で写真を。パチリ。お弁当も買いました。

地上に上がり、今月の出し物をパチリ。

歌舞伎座よ、今月も参りましたよ。

今月は30分前からの開場だ。コロナ禍の時は40分前から入れてくれたが、それも一段落ということでしょう。少し待つ。

歌舞伎座の中に入るとドーンと「二世 中村吉右衛門 三回忌追善」だ。写真を撮って拝みました。良い笑顔です。生きているみたい。

今日のお席は、桟敷「東3の1番」。今日も隣の席は空いてました。ゆったり座る。

今月は「歌舞伎座新開場十周年 秀山祭九月大歌舞伎 二世 中村吉右衛門三回忌追善」です。昨年は「二世 中村吉右衛門一周忌追善」を観た。もう一年経つのかぁ。早いのぉ。

一、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき) 「金閣寺」

松永大膳:中村歌六
雪姫:中村児太郎(7~12日、20~25日)
狩野之介直信:尾上菊之助
十河軍平実は佐藤正清:中村歌昇
松永鬼藤太:中村種之助
慶寿院尼:中村福助
此下東吉後に真柴久吉:中村勘九郎

「金閣寺」は人形浄瑠璃として始まった。京都の美しい金閣寺を舞台に作り、それが上がったり下がったりの大舞台。1年3ヶ月のロングランとなり、そして歌舞伎の舞台にもなった。昭和に入ってからは「金閣寺」のみの上映になっている。

織田信長は「信春」、「羽柴秀吉」は「羽柴尚良」という名前で演じている。「慶寿院尼」は中村福助丈だ。動かない手はそっとして演じています。私と同じ病気。私は幸運にも走ったり出来ているが、私もこうであったかと、いつも思う。福助さん、応援しています。

美しい雪姫は中村児太郎丈。メキメキと腕をあげてるように思う。良いお役にも当たって良いですね。応援しています。豪華な一幕でした。

お弁当を頂きます。「特選弁当 白浪五膳」2,000円。

完食でございます。

二、河竹黙阿弥・作 新古演劇十種の内 「土蜘(つちぐも)」

叡山の僧智籌実は土蜘の精:松本幸四郎
源頼光:中村又五郎
番卒太郎:市川高麗蔵
番卒次郎:中村歌昇
渡辺綱:大谷廣太郎
坂田公時:中村鷹之資
碓井貞光:中村吉之丞
卜部季武:中村吉二郎
太刀持音若:中村種太郎
石神実は小姓四郎吾:中村秀乃介
巫子榊:中村米吉(7~12日、20~25日)
番卒藤内:中村勘九郎
平井保昌:中村錦之助
侍女胡蝶:中村魁春

源頼光は中村又五郎丈。病状に伏せっている。そこに中村錦之助丈演じる平井保昌が見舞いに訪れ、さまざまな話をするので頼光は癒される。がしかし、夜がふけ、再び、胸苦しさを感じる頼光のところへ叡山の僧・松本幸四郎丈が現れ、祈祷を申し出る。しかし、僧・僧智は実は、、、。松本幸四郎丈が良いです。だんだん、凄い役を演じます。歌舞伎界を引っ張ってるなぁ。

スパークリングワインを頂きます。

この緞帳は初めて見る。「清水建設」さん。優雅。検索すると「歌舞伎座の新開場10周年を記念し」寄贈したそうで9月公演初日から使用されているそうです。

吉田絃二郎 作
三、秀山十種の内 二條城の清正(にじょうじょうのきよまさ)
淀川御座船の場

加藤清正:松本白鸚
豊臣秀頼:市川染五郎
斑鳩平次:松本錦吾

上演時間が短いので、どのような内容だろう?と思っていたら、思うよりも「暗い」。松本白鸚丈と市川染五郎丈。お爺さんとお孫さんで演じることは素晴らしいですね。染五郎丈も少しずつ大人になっている。白鸚丈は「あれ?吉右衛門か?」と一瞬、思うほど、やっぱり二人は似ているんだ。似ているとは以前はちっとも思わなかったけれど兄弟なんだなぁ。追善公演に相応しいと思った。

会場には「中村吉二郎」さんのご挨拶があります。このたび「名題試験」に合格したのだそうです。そして中村吉右衛門丈の元で修行を続けてきたそうで、吉右衛門丈の「三回忌にあたる秀山祭九月大歌舞伎におきまして、名題の列に加えさせて戴き、ご披露申し上げる運びと相成りました」そうです。おめでとうございます。

外に出ます。

歌舞伎座よ、今月もありがとう〜!