「第19回 奥武蔵ウルトラマラソン」に出場しました。
ラン仲間から「楽しい大会」と聞いていたのですが・・・
いったい、どこが楽しいのでしょうか・・・。
(こんなに辛いコース・・・)
というのが感想でございます。
出場資格には「3年以内に70km以上のウルトラマラソン完走経験があること」とあります。
つまり、どの方を見ても、ウルトラランナーですゾ。
そして、この大会に出場するためには、最寄り駅の「新中野」からは間に合わず、JR中野駅まで歩いていき、中央線の始発に乗って新宿へ。山の手線の始発に乗って池袋へ。
池袋駅で「東武東上線」に乗って「坂戸駅」で降りて、「越生線」に乗り換えて「東毛呂駅」で下車。
無料のシャトルバスに乗って、いざ、大会会場の「毛呂山総合公園」に参りました。
3時に起きて4時に出発ですから、ここに辿り着くのも大変です。
東武東上線の車内は、これから帰る「朝帰りな人」と、ゴルフバック持った「出発する人」とがいますが、ランナーなジャージ姿が見当たらず、不安になります。
しかし、乗り換えた「越生線」は車内が全員ランナーかと思うほどで、ホッと安心。
駅を出る時に、キムラさんに会いました。
キムラさんはこの大会のベテランです。
駅でトイレを済ませて、駅の外に出ると「暑い!」
毛呂駅と東毛呂駅から大会会場まで、無料のシャトルバスが出ています。
シャトルバスは座れずに立って参りました。
少しでも体力を温存したいけど、仕方ないのでついでに肩甲骨辺りをストレッチ。
事前にゼッケン番号は家に届いています。
ゼッケン番号は「525」
スタート地点も暑いので、少しでもと日陰に入ってストレッチしていると、クマさん!
「いやぁ〜、暑いですね〜」なんて言ってる間に、あら、スタートですね!
本日、ここに立てたことに、あわてながらも感謝します。
今日は、どんな一日になるのでしょうか。
78kmを12時間の制限時間で走ります。
ラン仲間が「制限時間がゆっくりだから、大丈夫だよ」なんて言っていたので、ろくに関門タイムをチェックしないで来てしまいました。失敗です。
暑さに参り、坂のアップダウンに参り、いつもは歩かない上り坂も完全な歩きです。
これはウルトラマラソンというよりも、ウルトラウォークといった様相になって参りました。
エイドがたくさんあるので助かります。
それでも、暑さで喉がかわきます。
自動販売機を見つけたので、ウエストポーチい入れていたはずの小銭を探すも、なぜか見つからず。ただロスタイムに終わるという(水も飲めないし)、事前の準備が悪いのも全く出来てないです。
それに、苦手な下り坂ではドンドン人に追い越され、少しムキになってしまったら、序盤から太腿に筋肉痛です。これには参りました。
25kmの地点で、頭には「リタイア」の文字が流れ始めました。
25kmまでのアップダウンで、足はヨレヨレです。これは、まだまだ序盤だというのに。
「ユガテ」のエイドには、ラン仲間のトモチがボランティアをしていました。
「オヤマさーん!」
「トモチー!」
「がんばってね。帰って来てね」の言葉に送られました。
そうだ、帰って来なければ!
コースになっている奥武蔵グリーンラインは、「奥武蔵ラン&ウォーク」で走ったことがあるのですが、この暑さのせいでしょうか、それとも、その前に25km走っているからでしょうか。なんだか、全然、違うコースのように感じます。
コースは、登っているか、下っているか、とにかく平地なんてありません。
気温は高くて、汗がダクダク、ダクダクと流れます。
私はピンクの「おだづなよTシャツ」を着ています。
今日も大勢の皆さんから「おだづなよ」って、どういう意味ですか?と話しかけられました。
志津川出身という方にも会いました。
お互いに家がなくなりました。でも、家族が無事だった。それだけでも良かったですね。
あまりに暑くて「かぶり水」もしました。
これまで、サロマでも、かぶり水をしたことがなかったけれど、この暑さでは熱中症になりそうです。頭からザバーっとかけてもらうと、気持ちいいー!
給水は、一度に3杯も4杯も飲みました。
喉がかわいて仕方ないのです。果物も豊富で、スイカ、メロン、グレープフルーツ、バナナ。野菜もあります。トマト、キューリ。それから梅干しや塩もある。
エイドによって特色があって、そうめんが出るエイド、冷ややっこがあったり、最後のエイドではお汁粉もありました。エイドだけが楽しみで走ってました。
50kmの少し手前に「折り返し」ポイントがあります。
折り返して来たナカジマさんが「かき氷が美味しいよ」とな。
もうね、そこからは「かき氷、かき氷」と思いながら行きました。
それは本当に心の底から美味しいと感じたかき氷です。
折り返した後は、いくぶん、気分が良くなりました。
下り坂だったせいもありましょう。折り返した後は、下りが多くなります。
しかし、その下り坂にも苦戦します。
太腿の筋肉痛が始まり、痛くて痛くて、足が前に出ないのです。とうとう、下りでも立ち止まったり、歩いたりする始末。
エイドのたびに、「次の関門は何時ですか?」と聞き、まだ少しだけ余裕があると安堵しながらも、あまり安心も出来ないわと自分を励ましつつ、進みました。
そして、やっとの思いで、トモチがいる「ユガテ」のエイドに辿り着きました。
走る方も大変ですが、エイドの皆さんも暑い中、一日じゅうエイドしてくださって頭が下がります。
本当にありがとうごじざいました。
ゴールの少し手前のバンバンクラブのテントでも飲料を頂き、ハイタッチで元気も頂いて、最後の力を振り絞ってのランです。
下り坂では太腿が痛くて、まともに走れなかったけれど、平地に降りたらば、いくらか走れるようになりました。ゴールまで、あと少し!
後ろからドンドン追い上げてくる選手が多くいらっしゃいます。
どこにそのパワーが残っているのだろう。
私はヘロヘロ、ヨロヨロと、やっとの思いで、ゴーーーール!
タイムは手元の時計で次の通りです。
5km:35:34
10km:30:05
15km:37:41
20km:(←計測出来ず)
25km:1:21:45
30km:46:13
35km:47:34
40km:53:01
45km:46:31
50km:50:29
55km:39:12
60km:41:46
65km:(←計測出来ず)
70km:1:24:06
75km:52:34
ラスト:(←計測出来ず)
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合計:計測出来ず(正式タイムは、11:12:54)
こうして、私の初めての奥武蔵ウルトラマラソンが終わりました。
走ってる間じゅう「もう2度と出たくない!」と思いながら走っていました。
とにかく辛かった。
だから、ゴールの感動はひとしおでした。
皆様、ありがとうございました。