夜中に風呂を掃除する女

夏は湯船につかる事は少ないです。
シャワーで済ませてしまうことがほとんど。

けれど、マラソンの後はゆっくり風呂に入ります。
そうしないと、身体が回復しない。

お湯の、どういうメカニズムが身体を回復してくれるか知らないけれど、とにかく翌朝の快調さが違います。

湯船でボーっとしていると
「あ、こんなところにカビが!」と発見してしまう。

それも、「今日は疲れているから、早々に出よう」と思う日に限って、それを見逃すことが出来ない。
目に入っても知らぬふりを通すことが多いのに、妙にそのカビが気になってしまう日があるのです。

スポンジ片手にゴシゴシ、ゴシゴシ。
そのカビが落ちたかと思うと、ワーン、もっとひどいヤツを発見。ゴシゴシ。
こいつは手強い。
と思ってると、あ、こっちにも。ゴシゴシ。

こんなに真剣に掃除するつもりはなかったのに、気づくと汗だくで格闘。大きな声では言えませぬが、当然、真っ裸でござる。

半透明のドアの向こうでは小太郎がウロウロ。
あーあ、こんな夜中に何をやってんだか。
この姿、絶対に人様には見せられませぬ。