読書:鈍感力

「鈍感力」渡辺淳一・著。

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ご存知ベストセラー本。
「鈍感」なわたくしが「鈍感力」を強化してもしょうがないと思い、読むのを躊躇していたが、どうにも気になっていた。

「鋭いですね」などというのは褒め言葉であり、「鈍感」というのは、どう考えても鈍臭くて、ちっとも褒め言葉じゃない。

ところが「鈍感な方が優秀ではないか?」という提起なのだ。

・叱られてもへこたれない
・視覚:見えすぎると疲れる
・聴覚:聞こえすぎるとイライラする
・臭覚:鋭すぎると偏食になることも
・味覚、、触覚、、、と続く。

そういうイライラや偏食が「自律神経」に必要以上の負担をかけてしまうというのだ。

私が唯一、自慢出来る「視力が良い」のは、たしかに目が疲れる。聞いてみると人より余計に疲れている事に薄々気づいていた。そう考えると「鋭い」事がいいという事でもないのかもね。

よく眠り、すっきりと起きられる。
この睡眠力こそ、人間の基本的な能力そのものです。
睡眠力なくして、人間が健康であり、人を愛し、
仕事に専念することはできません。
よく眠れること、これもまた、まぎれもない才能なのです。

私は大変よく眠る。
乗り物に乗ったら眠り、横になったら眠る。

「寝すぎて」人生が人よりも短いのではないか、なにか損をしているのではないか、と思っていた。

ところが、この本では「よく眠れない人」の方が損をしている、というのだ。

眠るまでの時間、起きてから頭が働くまでの時間、そういうウダウダした時間を合計すると、眠れない人ほど損をしているというのだ。そういう考えもあるか。

先日、「気仙沼弁」に「寝で起ぎる」を追加した。
この本には「寝て起きる訓練」という項目がある。

気仙沼の人は、「寝で起ぎろ!」などとしょっちゅう言ってる。これは良い言葉だったのかな?