読書:号泣する準備はできていた

「号泣する準備はできていた」江國香織・著作。
号泣する準備はできていた

先日読んだ「銀座24物語」に掲載されていた作家の一人、江國香織さんの著書。第130回直木賞受賞作品。

amazon の「カスタマーレビュー」では厳しい評価もあるが、私には非常に良かった。
さりげない日常が、この人の文章で鮮やかに活きる。
彩りというのか、食感というのか、肌触りというのか、そういうものが伝わる文章。

詩人はすごい。その研ぎすまされた感性。この人の作品をもう少し読んでみたい。

そういえば最近、ネットで本を買う頻度が極端に減った。
一時期は、本の購入のほとんどがネットだったが、おおげさに包装されて届くのが面倒になった。開くにも手間がかかるしゴミも出る。それが急に面倒くさく感じて。

本は実際に手に持ってみて、ページをめくって、目に飛び込んでくる文字の勢いというのか、そういうのがいい。だから、少し時間があると書店に行く。それが楽しみ。
ここ最近は、書店60%、古本屋30%、ネット10%という割合。じっくり選んだ本は「つんどく」をせずに読み切るようだ。

この本もとある書店で、私に飛び込んできた本。