読書:行きずりの街

「行きずりの街」志水辰夫・著。
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帯には「ミステリー史に燦然と輝く大傑作! 1991年度このミステリーがすごい! 第1位」とあって読んだ。

ミステリーを読むのは久しぶり。
志水辰夫さんの本ははじめて。

恥ずかしながら、宝島社のはじめたミステリー小説のランキング「このミステリーがすごい!」を知らなかった。1988年度から始まって、蒼々たる名前が並ぶ。

私は通勤途中や外勤の電車待ちなどに本を読むが、他の事をいっさい忘れて内容に没頭する。至福の時間。

内容には、行方不明になった塾の教え子を探しに東京にやってくる主人公が、事件に巻き込まれていく。港区の私立女子校を舞台にして、東京の華やかな部分と暗闇とが交互に出てくる。やたらおおげさだと思う箇所もあるが、そういうこともドラマ仕立てとしての要素として楽しい。