ボニート物語 —1

今月いっぱいで「有限会社ボニート」はなくなり、新たに「テレパス株式会社」になる。ボニートという社名がなくなるだけだが、10年という区切りでもあるし、本日から1ヶ月間、思い出話をしたい。

ボニートは、設立当時は漢字で「菩丹絃」と書いた。アルファベットで社名登録が出来ないことを知らずに「BONITO」という名前を考えた。法務局に「類似商号」を調べに行ったところ、「アルファベットでは登記出来ない」と言われてガーン(アルファベット登録が可能になったのは2002年11月1日で、つい2ヶ月前のことだ)。

カタカナで「ボニート」を思ったが、カタカナではイメージが違うと考え、漢字で当て字を考えた。漢和辞典を調べて付けただけで、特に漢字には意味はない。

「ボ」は「菩薩の菩」でいっか。「ニート」とのばす漢字はないよね。しょうがないから、「ニ」と「イト」の漢字を当てて、「ボニイト」ということにした。「ニ」は「丹」を付け、「イト」は「絃」にした。「絃」には弦楽器の意味もある。合わせると「菩丹絃」となる。ちょっとやそっとでは読めないのもいいかなと思った。

しかし、結果的にこれは失敗で、パソコンでの漢字変換も面倒くさいし、領収証を書いてもらう時も面倒きわまりないので、一人目の社員を採用した後すぐにカタカナで「ボニート」と社名変更した。

漢字の「菩丹絃」を知る人は、今では少ない(と思う)。