ボニート物語 —3

「菩丹絃」は、京王線/千歳烏山駅下車・徒歩10分のところ、世田谷区給田4丁目でスタートした。私の自宅(いわゆるワンルームマンション)で登記した。

その後、目白に移転し(この後で社名をボニートと変更)、西池袋に移転し、そして西新宿に移転した。西新宿が一番長くて5年ほどになる。

目白移転の時に事務所と自宅を分けた。事務所に借りた建物は山手線沿いにあるから、そこを電車で通る時、窓越しにそれを見ては、当時を懐かしく思う。

事務所にお金をかけられなかったので、安さで選んだその建物は線路沿いでうるさかったし、半地下なため、日が当たらなくて年中、暗かった。2年目の更新をせずに西池袋に移転した。

目白の事務所と西池袋の事務所は徒歩8分くらいだったので、台車で往復しながら引っ越しをした。冬だったけれど、汗だくで移動したことを覚えている。たいした荷物がなかったし、目白は道幅が狭くて車が入りにくい場所だった。

西池袋の事務所は池袋駅・徒歩2分と便利だった。駅から10分ほど歩けば、同じ値段で少し広いところが借りられたが、狭くても駅に近いところという希望で選んだ。部屋の間取りが三角で、それでもいいかと思ったが、やっぱり使いにくい。人が増えると同時に移転した。

今いるスタッフの半分は、西池袋の事務所で面接をした。