ボニート物語 —12

西新宿はボニートのクライアントに近い。仕事上なにかと楽だし、パソコンとその周辺機器を買うにあたっては、量販店が林立するので便利だ。地下鉄・大江戸線が開通し、交通の便はさらに良くなり、申し分ない。

ボニートの事業については、毎年悩みながらもなんとかやって来れた。しかし、待てよ。このまま「パソコンメンテナンス業」1本でいいのだろうか? パソコンは年々、使いやすくなっている。これまでのやり方で、次の10年を乗り越えられるだろうか? 答えはNOだ。

平成14年(2002年)1月、ボニートは開発をメイン業務にするべく一新することを社員通達した。通達を出す前の年、平成13年(2001年)秋から具体案を考え、変革には2002年から2004年までの3カ年を当てることにした。私自身が勉強しなければならないことが山ほどある。何をどうすればいいのか手探りで出口が見つからない。私は、とにかくC言語の勉強を開始した。変革に向けて、とにかく一歩を踏み出した瞬間である。

ボニートは平成14年(2002年)6月1日、創立10周年を迎えた。