テレパスの社長・秋山氏と出会ったのは、平成8年(1996年)・「セシオン杉並」で行われた「SIG(シグ)の会」のMeeting だった。
「杉並インターネット互助会(通称SIG)」という怪しい名前のこの会は、「インターネットの専用回線を安く引こう」という画期的な試みをする会だった。
当時は専用線を引くと月々数十万円かかるので、ボニートはISDN回線でダイヤルアップ接続をしていた。大企業や大学などの研究機関には専用線が引かれ、常時接続出来る連中が増えた頃で、ボニートごとき零細企業でも常時接続出来ないかと思案した。ISDNで長い時間接続していたので、電話代もバカにはならない。
TMUGの永山氏が経営する会社(有限会社キャップ)が常時接続をしていることを聞いた。どのように工面しているのだろうか?「うちの事務所に専用線を引きたいんだけど…」と相談すると、「こういう会がある」と紹介してくれた。
SIGの始まりは、平成7年(1995年)永山氏が「10kmのアナログ専用線は月々12,000円で引けるという価格表を目にした」ことから始まった。しかしながら専用線のプロバイダ契約が高いことから、NTT料金+プロバイダ料金で月々10万円はかかる。
そこで、仲間を集めて共用することを思いついた。専用線はNOC(Network Operating Center)で分配して接続する。ただし、距離の問題がある。たまたま近くに知り合いがいたことで、杉並区でこの会が立ち上がった。それでも知り合いだけでは足りずにホームページで会員を集めたところ、そこに集まった会員の一人が(当時は有限会社)テレパスの秋山氏だった。