読書:国富論

「国富論」原丈人・著。

著者は、「ソフトバンク、楽天はIT企業ではない」と書いている。

私がソフトウェア業と呼んでいるのは、たとえばマイクロソフトやボーランドのような企業がつくる製品です。

サービス業か製造業か。こうした呼び名の問題は、些細なことであると感じられるかもしれません。しかし、これから21世紀型の新しいタイプの産業を生み出していく上でも、形のある「物的工業製品」から形のない「知的工業製品」への移行というひじょうに大きな転換があることを理解する必要があります。

そして「機会が人間に合わせる時代の到来」と続く。

最後の章では、

本当の意味で今後、世界経済の牽引役となる新しい基幹産業を育成していくための課題は、いかに優秀な人材を確保するかにあります。そのためには、国籍にこだわることなく、(つづく…)

「先進国」のなかでもっとも税率の低い国を実現する

などとわかりやすい言葉で書いているので、非常に胸に響く。