私が尊敬する経営者の一人丹羽さんの著書。
タイトルが、もう、すごいですよね。
最近は「もっと働け」なんて言ったら、若い人に嫌われちゃいますから、なかなか言えない言葉になったけど、それをズバリ言い切るあたりに信念ある人というのがわかります。
この本は、丹羽さんが講演した内容を記したものです。
繰り返し述べているのは、「日本の自給率の低さ」「世界の水不足」です。そして、我々の借金を子孫に残してはいけない、と強く言っています。
「なぜ働くのか?」という質問されたらどう答えますか?
私も若い方からよく聞かれます。私自身は「なぜ働くか?」などと考えたことはないのです。私は「働きたいから働いているだけ」で、むしろ「なぜ」と考えるのかがわからない、といった具合ですから、ろくな返答が出来ていません。
働くという言葉を、私は「傍」(ハタ)を「楽」(ラク)にすると解釈しています。だから「ハタラク」。「傍」とは、お母さん、お父さん、周囲の人・・・つまり他人を楽にするということです。(中略)
自分のために働く人は、不平不満がたまるものです。なぜならそういう人は、自分がこんなにがんばっているのに、自分がこれだけ働いているのに、それに見合った評価をしてくれないと他人を恨むようになるからです。
どのページのどの言葉も、何度も読み返したい言葉が並びます。働くことに疲れてしまっている皆さんにお薦めしたい1冊です。