月: 2007年8月
読書:プリンシプルのない日本
先月、先々月と白洲正子の本を読み、今回はご主人の本を。
全体にこの人は文句ばかり言ってる(笑)
特に政治に対して、そうして、補助金にむらがる人達に。「プリンシプル(原理原則)を持て」と思っているから、流されていくことに腹が立つのだろう。
この文章を書いている当時は、自らを「百姓」と呼ぶように農業に従事し、そのかたわらで、このように文芸春秋に執筆している。
この人の先見性というのか、時代をとらえる見方が鋭い。
第二次世界大戦が始まる時には、この戦争で日本が負けることを予測し、日本人は最後まで抵抗し続け、その結果、深刻な食料難に陥りるだろうと、さっさと鶴川村に土地を買い、農業を始める。慣れない農作業は大変だったろうが、そういう事はいっさい書いてない。農業を楽しんでいるようでもある。
こういう人がどうして政治家として表舞台に出なかったのか、不思議でならない。それでも要所要所に引っぱりだされては、そのたびに、逸話を残している。
例えば、憲法制定の際、
原文に天皇は国民のシンボルであると書いてあった。翻訳官の一人に(この方は少々上方弁であったが)「シンボルって何というのや」と聞かれたから、私がそばにあった英和辞典を引いて、この字引には「象徴」と書いてある、と言ったのが、現在の憲法に「象徴」という字が使ってある所以である。余談になるが、後日学識高き人々がそもそも象徴とは何ぞやと大論戦を展開していおられるたびごとに、私は苦笑を禁じ得なかった事を付け加えておく。
なんとも、本当とも冗談ともつかぬ、いや、本当のことだろうエピソードがおもしろい。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて…..」と、その言葉は妙に当てはまっていると、私は内心思っている。
その憲法がアメリカから押し付けられた点はよくないとしながらも、押し付けられようなどうであろうが、「いいものはいい」と言う点はドキリとする。
しかしながら、第67条、第68条、の「国会議員」の部分は「衆議院議員」と改めるべきだと主張している。
極端なことを考えると、参議院議員ばかりで内閣を構成したらどうんなことになるか。六年間の居座りは間違いなく、この間御気に召す衆議院が出てくるまで、何度でも解散をやられてそれこそ大変なことになりそうだ。
この本の冒頭は、白洲さんの友人・今日出海(こん・ひでみ)さんが書いた「育ちのいい野蛮人」という文書で始まる。あとがきには、辻井喬さん(=堤清二さん)がその言葉について、こう書いている。
さすがに白洲次郎を活写していていあますところがない。
東北電力の役員に就任して、東北を視察している時の話、
会社の人間が本当に昼夜の別なく献身的に建設に打ち込んでいる姿は、なんだか涙の出るような気持になる。土建業者の人々も実によく働いている。囚人が随分沢山働いているが、皆な予想外のほがらかな表情をしていた。囚人のとる日当の一部でもよいから積み立てておいて、満期の時に国家から支給するという様なことは出来ないものか等と考えた。
この短い文書に当時の現場の様子がわかるし、そして文句ばかり多い文章の中に、心の優しい人がらが出ている部分だと思う。
昨日の終戦記念日は、「はたして安倍総理は靖国神社に首相が行くのか・行かないのか」が注目された。これを白洲氏が見たら、何と思うだろうか?
FireWorks CS3文字入力で…
FireWorks CS3を使っている。
アップデートして快適になったと思ったら…文字入力は途端に遅くなり、イライラが募っていた。ネットで探す。「BLOG × WORLDNDING」に解決策が出ていたので、やってみた。オー!
・Macのシステムボリューム直下より、以下(/Library/Caches/com.apple.ATS)を削除してMacを再起動
・文字は「システムのアンチエイリアス」を選択する
読書:いちばんやさしいオブジェクト指向の本
タイトルにあるように、わかりやすい本。
だからといって、これを読んだ程度で何かを作れるわけでもないし、わかった気になるような何かを授かるわけでもない。
オブジェクト指向の必然性とか、それに対する教育の必然性とか、技術者以外の、私のような立場の人間には、参考になる本。
ケーキ屋に例えた説明はわかりやすい。
途中から多くの用語が登場し、急に難しく感じる。わかる人にはさらに深くわかるだろう(と思うと、少し悔しい)。
深刻・松くい虫による被害
先日、気仙沼でタクシーの運転手さんに「松くい虫による被害」について教えていただいた。「松くい虫」はニュースで見た気がするが、東京にいると身近に感じることがなかった。
気仙沼にも被害が拡大していて、松が次々に伐採されている。風景がすっかり変わってしまったところもあって驚いた。
「自然を大切に」と、口で言うは容易いが、実践するのは難しい。
たとえばエアコン。
私が学生だった1980年前後、東京でもエアコンを利用する家庭は少なかった。それから30年の間に、一人暮らしの部屋にもエアコンが付いている。
そして、、、
気仙沼の家庭にもエアコンが入り始めた。
私の実家は海沿いにあるので、日中も涼しい風が入るものの、すぐ裏の通りでは、その風が入らない。車のエアコンの快適さに慣れてしまった人達は家にも取り付け始める。
こうしてドンドン地球に優しくない状況になっていく。
かといって、東京でエアコンのない夏は考えられない状況だ。いったい、どうしたらいいんだろうか?
読書:iPhone 衝撃のビジネスモデル
この本、タイトルに惹かれて買い。
(iPhoneはアップルがアメリカで発売した新しい携帯電話、こちらをご覧ください)
そうそう、MacPeople9月号の付録本がiPhone。
まだ、日本で発売されるかどうかもわからないってーのに、なんでしょ、この熱気はw。ある一部では、ものすごーーーい期待感。私もその一人。
この本では(こういう点はまだまだと書きながらも)ベタ褒め。
オイオイ(こんなに書いて)大丈夫かい思いつつも、それに同調する自分もいて、Mac好きのアップル信者な人達には受け入れられるでしょう。それ以外の方には、、、はわからない(笑)
タイトルからイメージするほどには、全体にiPhoneの情報は少ない。本を執筆した時点では情報が少なかったか?(iPhoneの知識を得るには、MacPeopleの付録がよいかも)。
全体にはWeb2.0の話を多く盛り込んでいるが、ま、そちらの情報もちょっと物足りない感じが、、、。そう書くと、あれれ…な内容になっちゃうけど、iPhoneを期待している方は目を通してもいいんじゃないかと思う。ワクワク感が増しますヨン。
どこのキャリアでもかまわないから、どこぞのキャリア様、日本でも使えるようにしてくだされ。
Logicer.com presents Logic Pro 7.2セミナー
アップルストア銀座で行われた「Logicer.com presents Logic Pro 7.2セミナー」に参加した。
月曜日(しかもお盆休み中)にも関わらず、アップルストア銀座3Fには大勢の人が集まった。
「Logic」は、Macの音楽用シーケンスソフト。
アップルが買収した後は、Windows版はなくなり、Macだけのソフトとなった。Macの3大シーケンスソフトの一つ。
ちょっとしたチップスをLogicer.comというユーザグループの皆さんがデモしてくださる。使い慣れた方の、操作を見るだけでもためになる。ありがとうございます。
上野の森美術館:日本の自然を描く展
上野の森美術館に「日本の自然を描く展」を見に行った。
先日、気仙沼で、母の同級生の甥御さんが訪ねてきてくださり、「その展示会に入選しているのでよかったらどうぞ」と招待券を頂いていた。
この展示会には日本全国からの応募があり、今日は入選者のうち名字が「あ〜お」の人の展示。力作が並べられている。その数の多さに圧倒された。全国にはこれだけ多くの絵がうまい人がいるんだなー。
こちらが、その方の絵。控えめではあるが、独特の世界観があるように思う。
「気仙沼高校時代に美術部だった」そうで、東京で就職。私よりも5歳くらい年上で、数年前に東京を引き払って気仙沼に戻ったらしい。それからまた絵をジックリと描いていると。私の世代の方で、「東京で働いていたが最近戻った」という方が何人かいる。老後を気仙沼で過ごすという生き方もいいなーと思っている。さて、どこからが老後なのか?
はじめての広角レンズ
NumbersでExel読める
■Numbers
昨日のTMUG例会で「(iWork ’08)のNumbersというスプレッドシート(表)ソフトは、Excelのデータを読み書き出来る」ときいた。
やってみた。出来た(ただし、レイアウトはくずれる場合がある)。
自宅のMacにはMicrosoft Officeが入ってない。自宅でバリバリ表計算することもない。けど、Excelデータが届いたらどうしようかな?と思っていた。Office は高いしなー。
これ(Numbers)があればExcelいらないワ。しかもOfficeよりも、はるかに楽しい。データを渡す時はPDFにすればよい。
■iPhoto
夏休みの家族の写真を、新しいiPhotoのウェブギャラリー機能を使って.Macにアップして、弟らにメールした。
手順は簡単で、アップしたい写真を選択(クリック)して、【ウェブギャラリー】ボタンをクリックするだけ。簡単すぎて泣けるー。