読書:若き数学者のアメリカ

「若き数学者のアメリカ」藤原正彦・著。
若き数学者のアメリカ

この本はアメリカ旅行の際に持参し、1ヶ月以上かかって、やっと読み終えた。途中で技術系の本を読んでいたために進みが悪かったが、内容はおもしろい。

藤原さんが1972年にアメリカの大学に研究員として単身で行かれた時の様が実に正直に語られている。ここまで書いていいのーwと思う。ラスベガスで熱くなっちゃってお金がなくなったところを、ラスベガスから帰る飛行機の中で読み、あー、行く前に読むべきだったw。

藤原さんのように英語が出来る人でも、英語がわからずに四苦八苦することや、どうしてアメリカで少々、鬱病のようになってしまったかが、きちんと書いてある。そしてまた、どのようにしてそういう事から抜け出たかという心の動きが鮮やかに描かれる。

この当時は一般的な日本人がアメリカには住むことが少なかったけど、その後、海外に増え続ける海外移住者は、この本は参考になるのではないだろうか。時代を経ても色あせることはない。