歌舞伎座・2022年11月 十一月吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)

歌舞伎座です! 「十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助  襲名披露」だ。嬉しいですね。歴史的な今月でございます。

うわぁ〜、人がいっぱい! 写真を買うためにも列がグルーっとまわってる。お弁当を買うのも大変。本日の写真はこちら。玉三郎の写真はまだなかった。22日からの出演だからまだ用意出来てないんですね。

すぐに上に上がりまして写真だ。新・團十郎さん。新・新之助さん。

歌舞伎座でござる。

お二人の写真がお出迎え。

記念に一緒の写真をパチリ。

襲名用の垂れ幕だ。

歌舞伎座の中に入ります。オ、新・新之助さんがお出迎え。

ササ、お席へ。お席は、1階・16列40番。端っこです。場内は満席(と見た)。晴れ着の方が多い。賑やかですねぇ〜。

オオオオオ、この幕は素晴らしい!

こちらも。凄いわぁ〜!

一、歌舞伎十八番の内矢の根(やのね)
曽我五郎:松本幸四郎
曽我十郎:坂東巳之助
馬士畑右衛門:中村吉之丞
大薩摩文太夫:大谷友右衛門
     
初演は享保5年(1720年)1月、初演者は二代目市川團十郎。歌舞伎らしい作りが楽しい。舞台は賑やか。そして「夢」で見る「兄が捉えられている」というので、馬に乗って大根を片手に走り去って行く姿もまた楽しい。短い演目ながら、実に爽快な舞台だと思います。松本幸四郎の曽我五郎が良い。

二、十三代目市川團十郎白猿、八代目市川新之助  襲名披露 口上(こうじょう)
海老蔵改め・市川團十郎
初舞台・市川新之助
松本白鸚(休演)
片岡仁左衛門
坂東玉三郎
市川左團次
中村梅玉
尾上菊五郎

菊五郎さんが「若い時は暴れん坊将軍だったが」と團十郎さんのことを話すと場内からクスクスと笑いの声が。玉三郎は「先代とも何度も演じた」ことや「新團十郎さんとも新之助時代、海老蔵時代に何度も共演したこと」などが話された。白鸚さんが休演されたのは心配です。

お弁当を頂きます。地下「やぐら」で買った「味しぐれ」、1,500円。

三、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
河東節十寸見会御連中
花川戸助六:海老蔵改め・市川團十郎
三浦屋揚巻:尾上菊之助
髭の意休:尾上松緑
三浦屋白玉:坂東玉三郎
朝顔仙平:中村又五郎
福山かつぎ:初舞台・市川新之助
男伊達山谷弥吉:坂東彦三郎
同  田甫富松:坂東亀蔵
同  竹門虎蔵:中村萬太郎
同 砂利場石造:大谷廣太郎
同  石浜浪七:市川青虎
傾城八重衣:中村児太郎
同  浮橋:大谷廣松
同  胡蝶:中村莟玉
同  愛染:市川團子
同 誰ヶ袖:市川笑三郎
茶屋廻り:市川男寅
同:中村玉太郎
奴奈良平:市川九團次
国侍利金太:市川男女蔵
遣手お辰:市川齊入
通人里暁:中村鴈治郎
三浦屋女房:中村東蔵
曽我満江:中村魁春
白酒売新兵衛:中村梅玉
くわんぺら門兵衛:片岡仁左衛門

口上:松本幸四郎
後見:市川右團次

「助六由縁江戸桜」というのは「成田屋」、市川團十郎が演じる時、松本幸四郎の時は「助六曲輪江戸櫻(すけろく くるわの えどざくら)」、菊五郎は「助六曲輪菊(すけろく くるわの ももよぐさ)」、仁左衛門は「助六曲輪初花櫻(すけろく くるわの はつざくら)」、三津五郎は「助六櫻二重帯(すけろく さくらの ふたえおび)」、猿之助は「助六曲輪澤瀉櫻(すけろく くるわの いえざくら)」だそうです。ヘェ〜。

團十郎さんらしい「にらみ」あり。これぞ市川團十郎という演目です。会場からはヤンヤの拍手。揚巻は菊之助さん。團菊祭のようだ。玉三郎ではない「揚巻」を見るとは思ってもいなかった。玉三郎は「揚巻」の妹の「白玉」だ。出番は少ないし、セリフもちょっとだけ。だんだん、引退していくのかなぁ、、、。寂しい。

「市川團子」さんが出演している。すっかり大人になった。Wikipediaを見ると18歳。そうかぁ。18歳なんだ。これからが楽しみです。

八重衣の中村児太郎さんも良いです。もう名前を継承して良いのにね。2010年には決まっていたのにお父様の病気があって「襲名」が延びている。もう12年も延びているんだ。お父様は体に麻痺が残ったから舞台に立つのも大変だろうと思います。さぁて、どうなりましょうね。

舞台が終わったのはおおよそ20時。

銀座駅まで歩き、丸の内線に乗って帰ります。良い舞台をありがとうございます!