時間はたっぷりあるから本を読む。気仙沼の有限会社たかはしの社長の高橋和江さんが書いた本「衰退産業でヒット商品を生み出す4つの法則」だ。これは面白い。和江さん、流石だ。
17時を過ぎた。夕食を食べましょう。「春の吹き寄せ冷しそば(甘味付き)」、800円。
17時50分、歌舞伎座の中へ。今日も桟敷席です。ウフフフフ。
座席は、1階西3の1番。
一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
石川五右衛門:中村吉右衛門
右忠太:中村歌昇
左忠太:中村種之助
真柴久吉:松本幸四郎
前回も観ているので2度目です。とにかく、すぐに終わっちゃうからシッカリと目を見開いて観ます。「絶景かな、絶景かな〜」。吉右衛門。良い声です。大拍手! 幸四郎が登場する時に舞台が2階建てになる。こういう仕掛けって歌舞伎らしくて豪快で良いよね。そして、すぐに終わってしまう。大拍手!
二、(Aプロ)
隅田川(すみだがわ)
斑女の前:坂東玉三郎
舟長:中村鴈治郎
あらすじを知らずにいた。地下で買おうとして写真一覧を見ていると玉三郎の悲しい顔ばかり。それもそのはず。実に悲しいお話。東京を「東(あずま)」と呼んでいた頃の話。班女である玉三郎は我が子を探して隅田川に来る。笹の枝を肩にかついでいる。錯乱状態だ。ここに舟に乗って鴈治郎が登場する。班女の息子はもう1年も前に亡くなっていたのだ。そして、小さな土を盛ったところ、そこに息子は眠っていると。班女はショックのあまり泣き崩れるばかり。何とも悲しい物語。
歌舞伎座を出る時も悲しい気持ち。あんな悲しい出来事は本当にあったのだろうと想像をする。記念の写真を撮ろう。
そして、ヨロヨロと丸の内線・銀座駅の改札に向かって歩く。今月も良いお芝居でした。来月も玉三郎を観に参ります!