第三部を予約している。18時30分から始まる。まだ15時だ。早すぎる、、、。恒例の歌舞伎座写真を撮ろう。
時間は早いが歩き疲れだ。「歌舞伎茶屋」さんでアイスコーヒーを頂く。
17時過ぎた。さてっと「カレーうどん」お願いします。「少なめに」。700円。
18時の5分前、サ、行きましょう。
一、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
石川五右衛門:中村吉右衛門
右忠太:中村歌昇
左忠太:中村種之助
真柴久吉:松本幸四郎
15分という短い演目。吉右衛門の五右衛門、幸四郎の久吉だ。良い配役です。「桜の咲き誇る、南禅寺山門の楼上」。絢爛豪華な舞台。良いですねぇ〜。「絶景かな、絶景かな」。五右衛門の名ぜりふ。これを聞きにきた方も多いと思います。幸四郎も、ドンドン幸四郎になっていく。この演目は安永7年(1778年)4月に上演され、250年になる。
休憩時間に3階まで上がってみる。写真だ。十八代勘三郎さん、十二代團十郎さん、十代三津五郎さん、若いよ、若すぎる。今もその芸を見ていたかったなぁ。
二、(Bプロ)
上 雪(ゆき)
芸妓:坂東玉三郎
下 鐘ヶ岬(かねがみさき)
清姫:坂東玉三郎
今月のお目当て。地唄舞だそうです。「地唄舞普及協会」のページによると「地唄舞は、女性が育みそだてた芸能。お座敷の狭い空間で、子女の作法、嗜み(たしなみ)から芸能へと発展したもの。大変、繊細な、そして息使い(間)がとても大事な芸能」とあります。
「雪」は踊りが途切れない。ずーっと、どこかが動いて、そして次の動きへと誘導していく。静かに、静かに。狭い空間であっても、ドタバタしない、スーっとした動きは何というか優雅な感じ。十八世紀後半に「峰崎勾当」が作曲。その後、舞が振り付けられ、地唄舞としてもよく演じられる。西日本で踊られていたのが、明治以降に三味線の曲とともに東京へ。地唄にさほど馴染みのない東京でも広がったそうです。白い衣装、黒の帯。そして傘。絵のような佇まいです。踊りとしては難しいよね。優雅に舞い続ける。見入りました。
「鐘ヶ岬」は、雪よりは動きがある。「京鹿子娘道成寺」の佇まい。玉三郎の道成寺を見たのはいつが最後だろう? 「鐘ヶ岬」は「道成寺」の後編というか、道成寺の女がその後、再び鐘の前に現れるところから始まる。女の持つ執念の恐ろしさの中に、一途な可愛らしさ、おろかさ、あわれさ、艶やかさといった情感が豊かに盛り込まれている。大きな鐘が舞台には用意されている。素晴らしい舞踊です。
丸の内線・銀座駅まで歩く。そして電車に乗る。良い時間でした。