歌舞伎座へ。会社から歩いて参ります。時間がたっぷりあるから、ちょっと遠回りをしましょう。入院していた慶應義塾大学病院。あら、右側の建物は壊しているようです。新しい建物が出来たもんね。正面の建物はどうなるのだろう?
この道は初めて歩きます。他にもよくわからない道をたくさん通った。
最後は歌舞伎座から遠い新橋駅近くに出てしまった。道を真っ直ぐ行きましょう。そして、横断歩道のこちら側から写真を撮る。歌舞伎座だ。
「歌舞伎茶屋」さんで「春の吹き寄せそば(甘味付き)」、800円。アイスコーヒーも頂きます。500円。前回、100円と安くなったのは「ランチタイムのサービスでございます」そうです。なるほど〜。で、今日は前回頂いた「500円券」を使って、結果、アイスコーヒーは無料となりました。ご馳走様です。
今は開幕40分前から歌舞伎座の中に入れます。私は30分前にGoー!
わっ、十七世 中村勘三郎さんだ。まだ生きているみたいに思っちゃう。私はファンでした。
17時30分・開幕。本日の座席は、1階14列25番。
一、十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言「奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)」袖萩祭文
袖萩:中村七之助
安倍貞任:中村勘九郎
娘お君:中村長三郎
義家の郎党:中村種之助
義家の郎党:中村玉太郎
義家の郎党:中村歌之助
義家の郎党:中村莟玉
安倍宗任:中村芝翫
平傔仗直方:中村歌六
浜夕:中村東蔵
八幡太郎義家:中村梅玉
七之助が良いわ。立派になりましたなぁ。勘九郎さんの次男・長三郎君をリードして旨い。雪が舞う舞台。役者も白い衣装。そこで、黒子は白い衣装を着て「白子」となっている(イヤホンガイドが説明してくれた)。そうすることで舞台で浮かない。きちんと溶け込んでいる。なるほど〜。
芝翫さんが登場する。「浮気問題」で世間を騒がせているが舞台ではそんな面はこれっぽっちも見せずに立派に勤める。貫禄が出ましたねぇ。そして勘九郎が登場する。ここでも親子で演じているわけだ。お父ちゃん頑張るのぉ。
幕間。イヤホンガイドに「十七世中村勘三郎」さんが登場する。昭和55年の声だそうだ。私は短大生だった。お元気そうで軽妙な話。楽しい。イヤホンガイドの高木美智子さんが出る。「私にとっては勘三郎と言えば十七世」と話す。時代がそうですよね。私もそうです。十八世はずっと勘九郎のような心地。もう時代は変わっているのにね。
二、十七世中村勘三郎三十三回忌追善狂言
河竹黙阿弥 作 「連獅子(れんじし)」
狂言師右近後に親獅子の精:中村勘九郎
狂言師左近後に仔獅子の精:中村勘太郎
法華の僧蓮念:中村鶴松
浄土の僧遍念:中村萬太郎
これをお目当てにいらしているお客様は多いのではないでしょうか。最年少(9歳)で仔獅子を舞う勘太郎はうまく出来るのでしょうか。出ました。舞台に勘九郎と勘太郎だ。立派!
十八世勘三郎さんに見せたかったなぁ。いやいや、ここで観ているかもしれない。
舞います。キッチリ。いいね!
そして、舞台に引っ込み、鶴松さん、萬太郎さんによる小話?と舞。場が和んで引っ込むと、幻想的な音楽が鳴り、花道から勘九郎さんだ。そして、勘太郎さんだ。出て、後ろ向きのまま引っ込む勘太郎さん。後ろ向きですからね。難しい。きちっと行きました。拍手!
そして、毛を振りながら舞います。「腰で舞う」とイヤホンガイドが説明しています。毛は重いのです。これをまるで自由に振っていくのは難しい。それを「やってる!」。凄いよ。勘太郎君。
ところが、、、1箇所、どうしても後ろに垂れた毛を「エイ」と前に垂らすところ、前に行かない。場内が勘太郎君の毛に集中する。もう一度「エイ」。しかし、またダメだ。声にならない残念な気持ち。そして3回目。「エイ」、「いけた!」。場内からひかえめながらも拍手。そして笑顔。良かった。
それ以外はよく出来ました。二人の毛振りが合っている。きっと勘九郎さんが合わせているのだろうけれど、拍手・拍手。拍手が鳴り止まない。そのままエンディングへ。良かったです。この年齢で、ここまで舞うとは凄いことです。素晴らしい!
歌舞伎座の外に出ます。イヤホンガイドを返却。そして、歌舞伎座を見る。
この後、丸の内線・銀座駅に向かって歩きます。お疲れさまでした。楽しかった!