歌舞伎座・2020年10月 十月大歌舞伎(第四部)

歌舞伎座に参ります! 19時半から始まる第四部、坂東玉三郎を観に参ります。さて、どうする。やっぱり歩きましょう。結構、歩くのが好きなこの頃。いつもの道はわかりきっているから、今日は別の道を通って行こう。

赤坂見附を通り、日枝神社辺りで左折し(前にも通りましたね)、総理大臣邸のそばを通り(今は総理はいません、インドネシアでしょうか)、順調に霞ヶ関。日比谷公園の横に見ながら通りすぎ、帝国ホテルか。前に両親を宿泊させましたっけ。何かそこだけ安い時がありましてね。なんてことを思い出しながら進む。ここまでは実に順調でした。

線路を越えて、ここで間違えた。真っ直ぐ進めば良いものを、なぜか右折した。そして、さらにもう一度、右折している。これで遠くなってしまった。意図した場所に出ないので、この辺りからiPhoneでMapを確認する。レレレのレー、遠くなってしまったじゃないか。ひたすら、戻る、戻る、戻る。そして、出た。歌舞伎座が見える交差点だ。ホッ。

歌舞伎座に到着。17時25分。

先月と同じ時刻でも日が落ちましたね。季節の移ろいでございます。

地下に降ります。

最初にお土産処「木挽町」に入り、玉三郎の2021年カレンダーを購入。2,000円。

舞台写真は2枚購入。

「歌舞伎茶屋」さんで夕食。今日は「カツカレーうどん(ミニ甘味付)」、850円、アイスコーヒーも、500円。舞台写真を買った時に100円割増になるチケットを頂いたので、1,250円。

そして歌舞伎座の中へ。本日の座席は、1階10列25番。舞台の真正面です。サ、はじまります!

映像×舞踊 特別公演 口上(こうじょう)
口上:坂東玉三郎

玉三郎が一人で登場。先月と同じように「口上」が始まります。「楊貴妃」は平成24年に初演だったそうです。もっと前から演じているように思ったら、案外と最近でした。2012年だ。私は歌舞伎を観る余裕がない年だ。見てないなぁ。残念。

中国に片岡仁左衛門さんと共に勉強に行ったこともあるそうです。そうでしたか。玉三郎が語るには「口上」は先月とほぼ同じだが(会場からは笑いが)、一つ違うのは、提灯にも鳳凰が描かれているのを見せてくださったことです。あとは「同じ」だそうですが、忘れていたりするから新鮮。

夢枕 獏 作 楊貴妃(ようきひ)
楊貴妃:坂東玉三郎

そして、スーッと「楊貴妃」が始まります。今回も映像とのコラボ。映像では平成29(2017年)年12月・歌舞伎座で演じた物を収録。その中には「市川中車」さんだ。私はこの舞台を観ているはず。だが、初めて観るような心地になる。

映像とのコラボはよくよく考えられてます。そして「楊貴妃」は年齢が増してからはよく演じている演目。今日は別の角度からシットリと観ることが出来て良かった。この舞は出来そうに思えて実に難しいと思う。この後、誰がこれを継承していくのだろうと思ってみたり。

幸せな気持ちで外に出る。

歌舞伎座よ、今月もありがとう〜。

歩いて丸の内線「銀座駅」まで行き、電車に乗って帰ります。