歌舞伎座・2019年10月 芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)

大雨の中、カッパを着て、靴にもカバーをつけて歌舞伎座に向かって歩く。大雨、強風。膝あたりが濡れてビショビショだ。着替えたいほどに濡れている。とうとう、、、電車に乗ろう。「半蔵門駅」で地下に降りる。

一駅乗って「永田町」で丸の内線に乗り換え。そこは「赤坂見附」駅だった。「銀座」で乗り換えて「東銀座」下車。

スーッと建物の地下部分に入る。嬉しい空間。

お弁当を買い、アイスコーヒーを飲んで、パズルをして遊ぶ。

16時になったので歌舞伎座の中へ。イヤホンガイドを借りる。トイレに行く。2020年カレンダーが発売されている。玉三郎カレンダーを買う。2,000円。写真も買う。今日は3枚。準備OK。

今日のお席は、3列7番。花道のすぐ隣。よく見えます。

1.三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
令和元年度(第74回)文化庁芸術祭参加公演
河竹黙阿弥 作 通し狂言

序幕:大川端庚申塚の場
二幕目:割下水伝吉内の場
   本所お竹蔵の場
三幕目:巣鴨吉祥院本堂の場
   裏手墓地の場
   元の本堂の場
大詰:本郷火の見櫓の場
浄瑠璃:「初櫓噂高音」

和尚吉三:尾上松緑
お坊吉三:片岡愛之助
お嬢吉三:尾上松也(偶数日)、中村梅枝(奇数日)

手代十三郎:坂東巳之助
伝吉娘おとせ:尾上右近
釜屋武兵衛:市村橘太郎
八百屋久兵衛:嵐橘三郎
堂守源次坊:坂東亀蔵
土左衛門伝吉:中村歌六

おとせ役の尾上右近が良いです! これまで全く注目してなかった。すみません。経歴をみると「清元節宗家」の生まれで、曽祖父は六代目、尾上菊五郎とはヘェ〜。これからドンドン伸びるでしょうね。良い役もつきましょう。注目株です。

尾上松緑さんをみると、どうしてもお父様の尾上辰之助さんを思い出す。若くて逝ってしまった。松緑さんは苦労されているでしょうね。立派に演じてます。

片岡愛之助さんも良いです。愛之助さんの歌舞伎はあまり見てなのです。テレビで現代劇を見る方でして。しっかり歌舞伎役者ですねって当たり前だけど。

お弁当は「旬の栗ごはん お好み弁当」、1,500円(税込)。

休憩の時に3階まで上がってみる。写真だ。特に最後の3名は見ましたよぉ〜。こんなに早く逝ってしまうなんて思わなかった。まだまだ見ていたかった。写真も若いし、良いですね。

スパークリングワインを頂く。500円。

2.二人静(ふたりしずか)
世阿彌元淸 原作、坂東玉三郎 補綴

静御前の霊:坂東玉三郎
若菜摘:中村児太郎
神職:坂東彦三郎

中村児太郎も良いが、こうして玉三郎と並んで踊ると、その違いがわかる。ぜひ、ビデオに撮ってもらって見比べて見て欲しい。扇子の先が向く位置、きめのポーズにわずか数ミリの違いがある。そこが違いなんだと思う。玉三郎のその位置は完璧!

お父様が倒れて「福助」の名を襲名する機会が伸びている。でも、その間にも様々な役に挑戦されますね。注目株です。

最後の最後、花道にスーっと玉三郎が消えて行く瞬間、思わず「玉三郎〜」と言ってしまった。聞こえやしないだろうけれどエールを送りたい。いつまでも舞台に立って欲しいのです。

歌舞伎座の外に出ると、あんなに降っていた雨は上がってました。

「今日で今年の見納めか?」と思っていたら、12月に玉三郎が出ることがわかり、また参ります!