「おかみのさんま 気仙沼を生き抜く魚問屋3代目・斉藤和枝の記録」斉藤和枝・著。
書店の前を素通り出来ない。本が好きです。
今日も、外勤の後にフラリと本屋に入ったら、オオオ!これは斉吉の和枝ちゃんでないの!
本が出たのですか、すばらしいですね。
和枝ちゃんは、とても魅力のある方です。
ぜひ、この本をお手にとって、そして出来るならお買い求め頂いて読んでくださいまし。
この本の中にある和枝ちゃんがアルバイトしたというエピソードの水産加工会社は私の実家なんです。父同士が友達というご縁で、和枝ちゃんは、イヤイヤ水産加工場でアルバイトすることに。そしてそのことが、とても良かったと書いてくださっていて、ありがたいです。
私の父がこの話を聞いたら、どれだけ喜んだことでしょう。
あの大震災の前日の10日、私は斉吉さんにいました。
「5月に徳仙丈のつつじツアーをしたい」と思いまして、その相談に伺ったんです。
和枝ちゃんは「つばき会」という旅館やホテルのおかみさんが中心となる会の事務局をされていて、そういう事もあって相談に伺っていました。
どうして、あの時、写真を撮らないで帰ったのだろうか、斉吉さんの店頭には、とても美しい雛人形が飾ってありました。そして私は「さんま笹寿司」をおみやげに買って、その日の午後の便で東京に戻ったのです。
あの日に戻れるなら、、、どれだけ多くの人が思っているでしょう。
でも、もう戻れない。
次に一歩を踏み出せる人もいるし、とてもそんな気持ちになれない人もいる。
和枝ちゃんの明るい笑顔が、皆さんの希望にもなると思います。すごい方ですよ、ホント。