松下幸之助氏の下で22年間仕事をした著者(現在はPHP研究所の社長)が、経営者としてどうあるべきかを示した本。
「経営は勝てば官軍ではなく、勝ち方の美しさが大切」(経営の美学)
「方針を明確にすること」
「方針を出すうえでは、3つの要素に分けることである」
1.考え方(基本理念)
2.具体的目標
3.夢(理想)
「経営者に欠くことのできない条件は、
体験、経営的な知識、見識、意思決定の力、実行力、勇気そしてカンだ。
カンの働かない経営者は一流とは言えない」
「松下幸之助は創業十年くらいの町工場といった頃から、”松下電器は物をつくる前に人をつくる会社” だと言い続けてきた。」
「部下を育てるポイントは4つある。
1.部下にものを尋ねるということ
2.方針を明確に示すということ
3.権限を委譲するということ
4.感動させるということ」
ここに書ききれぬほど、感動的な言葉が随所にある。
松下氏の名言は多くの本に記されているのに、私の想像とは違って、意外にも「雄弁ではなかった」そうで、普通の言葉でも心に響く言葉はあるんだね。そうして「誉め上手だった」そうな。
松下氏に誉められたら、きっと皆もやる気がいっぱい出るだろうな。
私は誉め上手だろうか?
人の話をちゃんと聞けているだろうか?
そうして、方向を明確に示しているだろうか?
答えは「否」だ。日々、これ精進ですな。