先を越されて…

死ぬまでに一度はアメリカで生活してみたいと思っている。
老い先も短くなってきたし、少し焦っている。

テレパス社員のYさんは飄々としているが、実は熱いものを持っている(と私は思っている)。いい曲も作る。

そのYさんが、「オヤマさん、僕アメリカで暮らすことになったので会社辞めます」だと。

「えー! そうなの? だけどさ、生活費はどうするのよ? 英語がしゃべれないとやっぱ大変だよ~」オロオロ、あたふた、しどろもどろ。

「お金も英語力もないけど、現地の○○(←実在する居酒屋)」で働く事が決まったんで、なんとかやっていけそうです」
「ひょえ~~~~」
そういう手があったのかーーー!
くーーー、いつの間に手配したんだろ。先を越されてもうた。

ショックのあまり息苦しいし、熱い。うーん、呼吸が出来ない~、と思ったら、小太郎が首から胸あたりに乗って寝てる。
「あーーー、夢か~」

夢であっても、先を越されると悔しいなぁ~。
人生、そろそろ巻きを入れないと、いかんなぁ。